京都の医大生たちの群像劇「ヒポクラテスたち」などで知られる
東映京都撮影所の試写室で行われた舞台挨拶の冒頭、佐々木は「緊張します。食堂の上にこんな試写室があったことを初めて知りました(笑)」と挨拶。「大森さんが愛されていた京都が舞台で、僕も普段話している京都弁で演じられる。こんなご縁はないと思い、怖いですが『はい』とお返事しました」とオファーを振り返り、「時代劇も医者の役もいくつか経験はありますが、太吉のような役は初めて。毎日がとても新鮮で、愉快で。日々、挑戦させてもらっていると感じてました」と晴れやかに語った。
「幕末ヒポクラテスたち」はコロナ禍で企画が止まり、その間に監督するはずだった大森が死去。プロデューサーの森重晃は「お別れの会でもう1回動いてみようかという話になった」と振り返る。遺志を継ぐ形になった監督・
さらに緒方は「40何年前に映画界に入ったときから『京都は怖いぞ』と。幸か不幸か京都の仕事は今まで一度もなかったので、憧れと恐れの両方があった」と振り返りつつ、「還暦を過ぎて初めて撮影所の門をくぐったときに、映画を始めた頃のようなワクワク感を覚えました」と述懐。森重はできあがった作品に関して「大森監督に『おもろなったやろ』と言いたいですね。実は大森監督の息子さんと娘さん、お孫さんも出演しているので、自分の作品に知り合いをよく出演させていた大森監督も喜んでいるんじゃないかと思います」と話した。
舞台挨拶の最後に、佐々木は「大森監督の遺志を継いで、緒方監督が撮られて、映画というバトンをみんなで渡しあって、この作品ができたように感じています。もっと皆さんに時代劇を観ていただきたいと思うと同時に、この映画が皆さんに愛される作品になればと思っています」と呼びかけた。
太秦映画村でのトークイベントでは「この場に立っていることが感慨深い」と語った佐々木。映画村は子供の頃に遊びに来ていた場所であり、学生の頃は撮影所のスタッフの自主映画に出演したこともあったという。京都を舞台にした作品を京都で撮影できたことへの特別な思いを打ち明けながら、「僕は今、最高潮に幸せです」と思いをあふれさせた。
時代劇というジャンルの魅力について、佐々木は演者の立場から「所作を学ぶ必要はありますが、ある意味、時代劇はそこさえきちんとやればものすごく自由に芝居ができる。現代劇より自由なんです」と説明。緒方も「不自由だからこそ自由なんです」と同意し、佐々木は「ちょんまげ乗せれば何やってもいい(笑)」と、わかりやすく表現した。
佐々木は「映画村も新しくなって未来へ向かっている。僕たちは映画を次につなげていくバトンを担わせていただいた」と言葉に力を込める。そして「ぜひこれからも、京都で作る時代劇を応援していただければうれしいです」と観客に語りかけ、イベントの幕を引いた。
映画「幕末ヒポクラテスたち」は5月8日に東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。共演には内藤剛志、藤原季節、藤野涼子、真木よう子、柄本明、室井滋も名を連ねた。
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