RHYMESTER×ねごと「キューン20」でレアセッション

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4月13日、東京・LIQUIDROOM ebisuにてKi/oon Musicのレーベル設立20周年を記念したライブイベント「キューン20 イヤーズ&デイズ」の7日目公演が開催。RHYMESTERねごとによる異色のステージが展開された。

アンコール終了時には、この日の出演者全員で手をつなぎ観客に挨拶。(Photo by 上飯坂一)

アンコール終了時には、この日の出演者全員で手をつなぎ観客に挨拶。(Photo by 上飯坂一)

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RHYMESTER(Photo by 上飯坂一)

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ねごと(Photo by 上飯坂一)

ねごと(Photo by 上飯坂一)

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先攻を務めたのは、ねごと。「NO」で静かにライブがスタートすると、2曲目「メルシールー」が終わるころには場内が見事に”ねごとワールド”に染められた。MCは澤村小夜子(Dr)が担当し、所属するKi/oon Musicの設立20周年について「私たち今21歳なんですけど、1歳のころにできたと思うと歴史を感じずにはいられないですよね」とコメント。さらに「私たちが入ったのは3年前くらいですけど、本当に居心地の良い会社なんです。行けばキレイなお姉さんがお茶を出してくれて、マンガもあるし、CDもあるし……」と、ゆるいトークを展開する。

そして「Tonight」「ループ」などアッパーなナンバーが続いたあと、この日の対バン相手・RHYMESTERについて話が及ぶ。彼女たちはRHYMESTERとずっと対バンしたかったとのことで、特に沙田瑞紀(G)はRHYMESTERの大ファン。このライブが決まったときは崩れ落ちていたとメンバーに暴露されつつ、彼女はRHYMESTERの魅力について「もうほんとカッコいいですね……大好きで……」と震える声で告白していた。さらに、この日RHYMESTERのリハーサルを見学した澤村は「宇多丸さんのおでこの汗がすごくて、なんかタコさんみたいだなって(笑)」と、天真爛漫に感想を語った。

ねごとはその後、ニューシングル「sharp ♯」を含む5曲を演奏。全10曲のセットリストでフロアを盛り上げ、キューン若手勢代表としての大役を果たした。

転換後に、後攻のRHYMESTERのライブがスタート。強烈なフラッシュライトとともに「After The Last -Intro-」で幕が開くと、DJ JINは開口一番「Ki/oon Music! 20周年! 始まるぜー!!」と叫ぶ。そこに宇多丸、Mummy-Dが登場し「オイ!」「付和Ride On」が披露されると、オーディエンスは一斉に飛び跳ねた。

またMCでは、宇多丸が「まずひとつ言わせてください。ねごと最高じゃないっすか!!」と、1番手のねごとを称賛。そしてこの異色共演について早速ツッコミを入れる。「うれしいはうれしいけど、想像つかないでしょ。キューンっていうレーベルの素晴らしさ、懐の深さを感じられる日だと思いますよ。『キューン20』の中で今日が一番面白い日にしたいよね!」と意気込みを語り、続いて「ライムスターイズインザハウス」「Don't Think, Feel...」といった自己紹介代わりのナンバーをお見舞いした。

RHYMESTERは2001年発売のアルバム「ウワサの真相」からKi/oon Musicに所属し、現在11年目。レーベルについて宇多丸は「キューンはほんとにえらい! 決して売れてはいない物件、しかも相当問題のある物件を引き取ってくれて(笑)。俺らはすっごく面倒臭くて、おそらくモメたグループのトップ3に入ると思いますよ。でも面倒臭くても手放さず、必ず話し合いを持って誠意のある対応をしてくれるし」と話す。その後も「所属してるアーティストのジャンルはバラバラだけど、全員ライブがいい」「日本の音楽業界では本当に稀有な存在」「要は、キューンで良かったです!」と、Ki/oon Musicを褒め倒した。

ライブ後半は「ちょうどいい」のメロウな雰囲気から「POP LIFE」「Walk This Way」とだんだん熱を帯びていき、「ザ・グレートアマチュアリズム」「K.U.F.U.」で再び大盛り上がり。本編が終わってステージを去る際、宇多丸は「アンコールは絶対したほうがいいと思います」との言葉を残していった。

そして始まったアンコール。まずはRHYMESTERの3人のみで、“アンコール”とかけて「ONCE AGAIN」をパフォーマンス。その後ステージにねごとの4人を呼び込み、共演が始まるかと思いきや、ステージ袖からケーキが登場。翌日4月14日に誕生日を控えたMummy-Dの誕生祝いがサプライズで行われた。Mummy-Dは照れながらろうそくを吹き消し、ねごとのメンバーたちに「おじちゃん42歳だからちょうど2倍くらい生きてるね」と笑いかける。一方、大好きなRHYMESTERと同じステージに立てた沙田は、緊張と興奮を隠せない様子。改めて本人たちの前で「どこが好きか」と訊かれると「だって最高じゃないですか……今日もたまらないライブを観てしまって……」と、先程以上に震える声で答えた。

ここからRHYMESTERとねごとの計7人による共演がスタート。ねごとの楽曲「カロン」は、ねごとが演奏し、宇多丸とMummy-Dが間奏にオリジナル詞のラップを入れるというスタイルで披露した。さらにコラボ2曲目は、沙田が特に好きな曲ということで選ばれたRHYMESTERの楽曲「into the night」。ねごとの生演奏にRHYMESTERの巧みなフロウが乗り、蒼山幸子のラップもシンクロするなど、貴重なステージが繰り広げられた。

「キューン20 イヤーズ&デイズ」RHYMESTER / ねごと
2012年4月10日 LIQUIDROOM ebisu セットリスト

ねごと

01. NO
02. メルシールー
03. Tonight
04. ループ
05. 新曲
06. 透き通る衝動
07. ビーサイド
08. drop
09. sharp ♯
10. ふわりのこと

RHYMESTER

01. After The Last -Intro-
02. オイ!
03. 付和Ride On
04. ライムスターイズインザハウス
05. Don't Think, Feel...
06. ちょうどいい
07. POP LIFE
08. Walk This Way
09. ザ・グレートアマチュアリズム
10. K.U.F.U.

<アンコール>
11. ONCE AGAIN / RHYMESTER
12. カロン / ねごと&RHYMESTER
13. into the night / RHYMESTER&ねごと

※記事初出時、一部写真のキャプションに誤字がありました。訂正してお詫びいたします。

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読者の反応

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ビニールタッキー @vinyl_tackey

ライムスターがキューンからビクターに移籍はちょっと寂しいけどねごととコラボした「into the night」みたいな奇跡のマリアージュがビクターでも産まれるかもしれないという期待の方が大きい http://t.co/AdWhfHFenB

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