SAKANAMON
イベントの幕開けを飾ったのはSAKANAMONの「花色の美少女」。森野光晴(B)と木村浩大(Dr)が生み出す盤石なビートの上で、藤森元生(Vo, G)が細やかなギターフレーズを奏でる。続けざまに披露された「幼気な少女」ではコール&レスポンスが炸裂。笑顔を浮かべて歌う藤森の横顔に、カラフルな照明の光が美しく反射した。
「CATCHY」が届けられたのち、3人は和気あいあいとしたトークを開始。「皆様、新宿にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます」と口火を切った藤森に、「神妙だな(笑)」と森野と木村がツッコむ。さらに藤森が「このたびは、ワタナベタカシくんの活動10周年ということで。いつもの呼び方で呼ばせてもらいます……meiyoくん。本当におめでとうございます」と語ると、森野が「結婚式のスピーチのやつ(笑)」と口にして、場内にさらなる笑いがあふれた。
和風サマーチューン「お祭りランドスケープ」で演奏が再開され、息の合ったアンサンブルが場内の熱気を高めていく。「ミュージックプランクトン」では激しく歪んだベースの音色がバンドサウンドを派手に、重厚に彩る。間奏で森野はステージを縦横無尽に動き回りながら演奏。その後、藤森が奏でるアルペジオに合わせて観客の大合唱がこだました。
SAKANAMONとmeiyoのコラボ曲「4696」がスタートすると、大きな歓声が鳴り響く中、meiyoがステージに登場。藤森とmeiyoの声が重なり、美しいハーモニーが生み出される。グルーヴィなビートに乗って、2人は抜群のリズム感でリリックを捲し立てた。meiyoと観客は一緒になって飛び跳ね、会場の一体感が増したのち、大きな拍手を背に受けながらmeiyoはステージ袖に去った。森野が同曲について「meiyoくんがいないときは、僕とキムさん(木村)が代わりに歌ってるんですよ」と話し、木村は「タカシのパート、すごいよ」と語り、「タカシ、あんなに跳ねるんだな」としみじみ。森野が「親戚のおじさんやん!」とツッコむと、フロアに大きな笑いが巻き起こった。
SAKANAMONのライブは「箱人間」でラストスパートへ。スネアの音色が力強く響き、3人の演奏がさらなる熱を帯びていく。藤森は「光の中へ」で難解なギターリフを弾きこなし、crowzetにバトンを渡した。
crowzet(加藤慎一 from フジファブリック)
ステージとフロアを隔てる幕がゆっくりと上がり、加藤慎一とサポートミュージシャンたちが姿を現す。序盤で披露された2曲は初披露の新曲。フジファブリックを彷彿とさせるようなキーボードの音色が響く中、加藤とサポートギタリストの竹内サティフォ(
続いて届けられたのは、meiyoが和田アキ子に提供した「KANPAI FUNK」のカバー。グルーヴィなベースと軽やかなカッティングギターが観客の体を揺らす。曲終わりに呼び込まれたmeiyoは加藤との出会いについて「僕が歌い始めて4年くらい経ったとき、加藤さんがライブを観に来てくださったんです。それからちょいちょい飲みに行かせてもらうようになって。飲めないお酒を……」と回顧すると、加藤が慌てて「強要はしてないですからね! 僕だけ飲んでます」と割って入り、会場に笑いが起きた。
加藤がレコーディングに参加した楽曲「希望の唄」がmeiyoとともに披露されたのち、今度は
最後のMCではcrowzet名義初の楽曲リリースと、10月に行われるワンマンライブが告知され、新曲に北澤が参加していることが明らかに。ラストナンバーとして届けられたその新曲では、北澤のハイトーンが伸びやかにこだまし、ポップなバンドサウンドがcrowzetの明るい未来を予感させた。
meiyo
meiyoは小林ファンキ風格(G /
場内のボルテージを急上昇させたのはアッパーチューン「クラクラ」。小林と出口による技巧的なソロ、守屋のアグレッシブなドラムプレイが炸裂し、ハイレベルな演奏に大歓声が沸き起こる。meiyoが言葉数の多いリリックを捲し立てたのち、「ちょっとだけ」で激烈な空気は一変。穏やかな演奏に合わせて、ゆったりとしたハンドクラップがこだまする。「っすか?」ではバンドメンバーがサングラス姿になり、meiyoとともに不気味なダンスを披露。meiyoの代表曲「なにやってもうまくいかない」は音源とは大きく印象の異なるライブアレンジで届けられ、歪んだバンドサウンドがファンを魅了した。
その後、郷愁を誘うような新曲が演奏されてライブ本編は終了。アンコールに応えてステージに戻ってきたmeiyoは、音楽に対する思いをゆっくりと語り始める。「僕は本当にポップが大好きで、ポップに生かされてきたと思ってるんです。もともとはバンドっぽい曲を作ってたんですけど、メジャーデビューして、EDMっぽい要素を取り入れた曲を作るようになって。『meiyo、変わったな』って言われたりもしたけど、僕的には何も変わってなくて。ポップという1本の柱。これだけはずっと大事にしてきました。SAKANAMONも、crowzetも、僕にとってポップな存在です。そして、新宿LOFTがここにあって、ポップを好きでいてくれる皆様が集まってる。本当に素晴らしいことだなと思います。ありがとうございます」と感謝を述べた。
meiyoは最後に「悲しいこと、つらいことを、ポップな楽曲で踊り倒して、ちょっと忘れよう。そういう気持ちで作った曲です!」と宣言して「ビートDEトーヒ」を披露。ミラーボールの光が場内を照らす中、バンドメンバーたちのソロ回しが繰り広げられ、温かい拍手に包まれながらmeiyo、もといワタナベタカシの10周年記念ライブはさわやかに幕を閉じた。
セットリスト
「ワタナベタカシ10周年記念×新宿LOFT presents Back to the music」2025年8月22日 新宿LOFT
SAKANAMON
01. 花色の美少女
02. 幼気な少女
03. CATCHY
04. お祭りランドスケープ
05. ただそれだけ
06. ミュージックプランクトン
07. 4696
08. 箱人間
09. 光の中へ
crowzet(加藤慎一 from フジファブリック)
01. 新曲
02. 新曲
03. KANPAI FUNK
04. 希望の唄
05. たりないすくない
06. 新曲
meiyo
01. STICKER!!!
02. クエスチョン
03. まぁいっか!
04. ちょ待って!
05. クラクラ
06. ちょっとだけ
07. PAKU
08. っすか?
09. なにやってもうまくいかない
10. 新曲
<アンコール>
11. ビートDEトーヒ
meiyo @meiyo_music
記事タイトルおもろすぎるかも https://t.co/vRbrU0yHu9