BOYNEXTDOOR「BOYLIFE」インタビュー|3度目の夏を締めくくる日本2ndシングルが完成! 初ツアー終え絆深まる6人の今に迫る

1月に配信シングル「IF I SAY, I LOVE YOU」で2025年の活動をスタートさせたBOYNEXTDOOR。このシングルを引っさげ、1月から2月にかけて行った1stツアーの日本公演「BOYNEXTDOOR TOUR 'KNOCK ON Vol.1' IN JAPAN」のチケットは即完し、6月に東京・京王アリーナTOKYOにて3日間にわたって開催されたアンコール公演もソールドアウトするなど日本でも注目を浴びている彼らが、8月20日に日本2ndシングル「BOYLIFE」をリリースした。

日本デビューの際にも登場したBOYNEXTDOORが(参照:「WHY..」インタビュー)、再び音楽ナタリーのインタビューに応じた。今回のインタビューでは、ミュージックビデオに板垣李光人が出演していることでも話題を集めるタイトル曲「Count To Love」についてはもちろん、BOYNEXTDOORの真骨頂とも言えるエネルギッシュなステージに懸ける思い、デビューから2周年を迎え、お互いに成長したと思う部分などについて語ってもらった。

取材・文 / 岸野恵加撮影 / Kyutai Shim

デビューから2年、6人の成長を分析

──初コンサートツアーの日本公演「BOYNEXTDOOR TOUR 'KNOCK ON Vol.1'」は即ソールドアウト。6月末にはアンコール公演を東京・京王アリーナTOKYOで行い、大盛況で終えました(取材は日本追加公演終了後)。まずはその感想からお聞かせいただけますか。

WOONHAK 韓国での(5月にリリースした4th EP「No Genre」関連の)活動を終えてから、今回の日本アンコール公演のことばかり考えて生きていたくらい、意欲がみなぎっていました。その公演をうまく締めくくることができて、本当にうれしいです。一生懸命準備したカバー曲も好評で、感無量でしたね。この勢いのまま、韓国で7月に行われるファイナルに臨みたいです。

──日本でのアリーナ公演は今回が初めてだったと思いますが、皆さんは貫禄あふれるエネルギッシュなパフォーマンスで、会場を完全に掌握していましたね。

JAEHYUN ありがとうございます。アリーナ会場ということで、会場の熱気を普段以上に強く感じました。たくさんのONEDOOR(BOYNEXTDOORファンの呼称)の皆さんとお会いできてとてもうれしかったし、自分たちもとても盛り上がれたと思います。今後もたくさんアリーナ公演を行いたいですし、もっと大きな会場でもライブをしたいという気持ちが高まりました。

JAEHYUN
JAEHYUN

JAEHYUN

──BOYNEXTDOORは5月にデビュー2周年を迎えました。さまざまな経験を重ねてメンバーの個性がより引き立ってきたと思いますが、改めてメンバー同士で特に成長を感じる部分や、アーティストとしてリスペクトしているところを、1人ずつ教えていただけますか?

SUNGHO はい。まずWOONHAKさんは、昨年18歳になり成人を迎えて、ステージでの表情やジェスチャーにも成長が見えますし、毎回のパフォーマンスを観返すたびに「本当に変わったな」と実感します。今回のアンコール公演も特にそうでしたね。少し前に行ったアジアツアーとはまた違うイメージで、短い期間の間にさまざまな姿を見せてくれました。WOONHAKさんが大人になってきて、僕としては少し不思議な感覚です。

WOONHAK RIWOOさんはライブの実力も、ボーカルもダンスの実力も、すべてレベルアップしましたし、すべての面において確固たるものになったと感じます。オーラや貫禄も増して、ビジュアルもよりカッコよくなりました。そしてRIWOOさんはいつも本当に優しくて、僕の“フェイバリット・ヒョン(お兄さん)”です!(すべて日本語)

RIWOO (ほほえんで)LEEHANさんは、僕から見ると、とても想像力豊かな人。発想力がとてもうらやましいですし、そこがLEEHANさんならではの魅力になっていて、ステージでのパフォーマンスにも表れていると思います。通り一遍な表現ではなく、彼が考えて放つからこそカッコよく見えるのだと思うし、きっと本人もそういうところはアーティストとして意識していると思います。

RIWOO
RIWOO

RIWOO

LEEHAN 僕はJAEHYUNさんの推進力をとても尊敬しています。メンバーが6人もいると、やはりときとしていろんな意見が出ることもあるのですが、JAEHYUNさんはそれをきちんとまとめて、物事を進めていく力がある人です。それは決して容易いことではないですけれど、本当にみんなのことをよく考えて、リーダーの役割をしっかり果たしてくれる。さまざまなことを手がけているので時間がないはずなのに、みんなが同じ場所を目指して進んでいけるように動いてくれることに感謝しています。

JAEHYUN 僕はTAESANさんの、ステージに懸けるエネルギーがすごいと思っています。「このまま進み続けたら倒れるのではないか」と時々思ってしまうくらい、ステージ上でエネルギーを燃やし尽くす人なんです。デビュー当時からそういう部分はありましたが、今回のアンコール公演を見ていても、さらに情熱が増してきたな、と。本当に熱い人だと思いますね。

TAESAN SUNGHOさんの自己管理を徹底する部分を尊敬しています。いつも仕事が終わったあとでもしっかりトレーニングをしたり、食事制限のやり方を自分で考えていたり、そういった日常のささいなところから自分を律することができる。本当にすごいと思います。

左からJAEHYUN、LEEHAN、WOONHAK。

左からJAEHYUN、LEEHAN、WOONHAK。

左からSUNGHO、RIWOO、TAESAN。

左からSUNGHO、RIWOO、TAESAN。

熱量の高いライブの秘密

──愛にあふれたコメントばかりですね。ありがとうございます。BOYNEXTDOORの皆さんがライブで放つエネルギーや、自由に音楽で遊ぶような姿勢には毎回感動させられるのですが、楽曲制作の段階から、ライブで披露することをイメージして作ることが多いのでしょうか?

TAESAN 「ライブでどう表現するか」を思い浮かべるケースももちろんあります。でもまずは自分たちの音楽の魅力をどう見せるか、そしてONEDOORやリスナーの皆さんに自分たちの音楽を伝えるためにはどういう形がベストなのか。そういった部分を最優先に、楽曲制作に臨んでいます。

──ライブでは激しいパフォーマンスが立て続けに繰り広げられますが、今回のツアーでは1日2公演を行うこともありましたよね。皆さんのタフさに圧倒されました。

LEEHAN 本当に大変でした(笑)。でもファンの皆さんの応援の声を聞いたり、キラキラとした目の輝きを見たりすると、すごく力が湧いてくるんです。よりONEDOORの心に近付きたいという気持ちでがんばれます。

LEEHAN
LEEHAN

LEEHAN

WOONHAK 本当にそうです。ONEDOORの目を見たり、声を聞いたりすると、自然と力が湧いてきます。ファンの皆さんの応援や目の輝き以外に、僕らをここまで奮い立たせてくれたり、力を出させてくれたりするものはないのではないかと思うほどですね。

──ライブならではのアレンジやアドリブもいつも楽しみですが、メンバー同士でも「こんなアドリブを挟んでくるとは!」とステージで驚くことも?

JAEHYUN 毎日のようにあります(笑)。

──では、誰かが繰り出したアドリブを受けてさらに返すような呼吸によって、ライブができあがっていくような感覚でしょうか。

TAESAN まさにそんな感じです。

JAEHYUN もし誰かがやったアドリブが「これはちょっと違うな」と思ったら、舞台を降りてから、「あれはやめておこうか」と伝えることもあります(笑)。

LEEHAN とはいえ、普段練習をたくさん重ねていく中で、自分たちの間に「こうするといい感じになる」という共通認識ができあがっているので、しっかり合意が取れたうえでそれぞれがアドリブで遊んでいるような感覚がありますね。

ONEDOORの度肝を抜いたカバーの裏側

──アンコール公演ではユニットに分かれ、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」とMrs. GREEN APPLE「⻘と夏」のカバーパフォーマンスを披露しましたね。日本人にとっても高難度の楽曲を、見事に自分たちのものにしていて驚きました。

SUNGHO Mrs. GREEN APPLEさんも「⻘と夏」という楽曲自体も、あまりにもよく知られている存在なので、まずは楽曲が持つ“感情”と“感性”をいかに表現するかに頭を悩ませました。僕とTAESANさん、RIWOOさんで披露しましたが、この3人の組み合わせも珍しいので、僕たちならではのカラーも表現したいし、曲の魅力もしっかりと見せたい。なので、練習の段階ではステージ上の構成をどうするかという具体的な話よりも、どんなフィーリングで歌うかを優先していました。パフォーマンスについての細かい部分は、会場でリハーサルをしている中で固めていきました。

WOONHAK 僕とJAEHYUNさん、LEEHANさんが披露した「Bling-Bang-Bang-Born」はとてもカッコいい楽曲ですが、僕らがそれにならって無理にカッコよく見せるのではなく、BOYNEXTDOORらしいスタイルで楽しみながら表現したくて。「どうしたらONEDOORの皆さんが観て楽しめるかな?」というところをよく考えて、ステージを作っていきました。

──日本語の高速ラップがとても流暢で圧倒されました。皆さんは日本公演ではMCをほぼ日本語で進めていますが、普段はどのように日本語を習得しているのでしょうか。

JAEHYUN 映像を観たりして、楽しみながら吸収するようにしています。語学の先生に日本語を教えてもらう際も、自分たちが話したいトピックスで話すようにしているんです。勉強をしているというよりは、コミュニケーション方法の1種という認識なので、特に困難を感じることなく、みんなで楽しく学べていますね。