Plastic Tree、東名阪公演で15年前の幻の楽曲を全曲披露
2010年5月10日 19:18 1
このライブは1995年にインディーズで発売された、バンド結成後初の音源となるミニアルバム「Strange fruits -奇妙な果実-」の収録曲を収録順に全曲演奏するというもの。このアルバムはすでに廃盤で入手が難しく、幻の作品となっている。今年は「Strange fruits -奇妙な果実-」の発売15周年ということもあり、CDが手に入らないなら実際に聴いてもらおうというメンバーの発案で今回の企画を実施。この貴重なステージは大きな注目を集め、各会場のチケットはソールドアウトとなった。
5月3日の東京JCB HALL公演では、シルクハットを被り、胸元に赤いリボンを結び、半ズボンを履いた有村竜太朗(Vo)が期待に胸を膨らませたファンの前に登場。目の周りを黒く塗り、赤い口紅を付けた、15年前を彷彿とさせるその姿にオーディエンスが沸いた。
その後、彼らは激しいパフォーマンスや演出で、独自の世界観に彩られた「Strange fruits -奇妙な果実-」の曲を収録順に演奏。初代ドラマーSHINのインタビュー映像をはさんで再度登場した彼らは、今度は「続・Strange Fruits」と銘打って、最新アルバム「ドナドナ」からメジャー1stアルバム「Hide and Seek」まで、過去に遡りながら10枚のオリジナルアルバムより各1曲ずつ披露した。
今回のライブについて、有村竜太朗は「あの頃の自分らに会えた気がしました。うれしかったです」とコメント。ベースの長谷川正も「今のPlastic Treeの核となるものがあった作品だったので、ツアーができて良かったです」と話した。アンコールでは限定3000枚のみ販売された「Strange fruits -奇妙な果実-」の初回盤ボーナストラック「メイク」を披露。思わぬレア楽曲の演奏に、会場を埋め尽くしたファンの盛り上がりが最高潮のままライブは幕を閉じた。
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音楽ナタリー @natalie_mu
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