「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」前半戦で星野源、バンプら103組が熱演

9

4893

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 1127 3359
  • 407 シェア

ロッキング・オン・ジャパンが企画制作する野外ロックフェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」が茨城・国営ひたち海浜公園にて開幕した。

BUMP OF CHICKEN(写真提供:rockin'on japan)

BUMP OF CHICKEN(写真提供:rockin'on japan)

大きなサイズで見る(全105件)

今年から新たなステージが増設され、4日間にわたり7つのステージで熱演が繰り広げられる「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」。前半の8月6日と7日は合計103組のアーティストが出演し、会場に集結した約13万5000人のオーディエンスを楽しませた。この記事ではその両日の模様をレポートする。

■1日目:8月6日

10-FEET(写真提供:rockin'on japan)

10-FEET(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

初日にGRASS STAGEのトップバッターを務めたのは10-FEET。本人いわく「人気者のWANIMAを意識した」というショッキングピンクのレギンスを履いて登場したTAKUMA(Vo, G)の姿に、会場からは笑いが起こる。「VIBES BY VIBES」や「その向こうへ」でオーディエンスを大いに盛り上げたあと、TAKUMAは「優しさ、思いやりは想像力なんやないかなと思います。つらいときっていうのは『その気持ちをわかってもらいたいな』っていう思いが大きいです。音楽にはそういう力があるような気がする」と語り、新曲「アンテナラスト」を歌い上げた。

BABYMETAL(写真提供:rockin'on japan)

BABYMETAL(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

続いてGRASS STAGEに登場したBABYMETALは「Catch me if you can」で息のあったダンスを披露。「メギツネ」では観客を一旦座らせてから一斉にジャンプさせ、「KARATE」ではSU-METAL(Vo, Dance)が「みんなの声聞かせて! 一緒に歌ってくれる?」と煽るなど、彼女たちは炎天下のひたちなかをさらに熱くさせていく。また一旦捌け、旗を掲げて再登場した3人は、ラストに「Road of Resistance」を投下。「See you September at 東京ドーム! See you!」と颯爽とステージを去った。

indigo la End(写真提供:rockin'on japan)

indigo la End(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

昼下がりのSOUND OF FORESTに現れたindigo la Endは「名もなきハッピーエンド」でライブを開始。バンドが「夏夜のマジック」で会場をメロウなムードで包み込んだあと、川谷絵音(Vo, G)は「言いたいことは音楽で言うので……。皆さんこれからもよろしくお願いします」と思いを伝えた。ラストナンバー「素晴らしい世界」のアカペラパートで川谷は、声をつまらせながら涙を流して歌唱。深くお辞儀をしてステージを降りた。今年新設されたHILLSIDE STAGEに登場したのは「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」初出演の藤原さくら。彼女は集まった大勢の観客に向け、「好きよ 好きよ 好きよ」「Soup」といった楽曲でスモーキーな歌声を響かせた。LAKE STAGEでは、こちらも初出演となる中島美嘉が「STARS」「WILL」「ORION」とヒット曲をメドレーで届けてオーディエンスを喜ばせた。

キュウソネコカミ(写真提供:rockin'on japan)

キュウソネコカミ(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

SOUND OF FORESTに登場したCoccoは自身の代表曲「強く儚い者たち」を届けたあと、「ご存知ダークサイドクイーンなんだけど、8月6日の今日ぐらいはラブ&ピースを祈ります」と「樹海の糸」を情感たっぷりに歌い上げた。夕暮れ時のLAKE STAGEに現れたキュウソネコカミは「お前らの残りの体力俺にくれ!」と「ファントムヴァイブレーション」や「サギグラファー」といったナンバーで観客のテンションを引き上げていく。フェスでは火付け役として早い時間に出演することが多いキュウソ。ヤマサキセイヤ(Vo, G)はMCで夕暮れ時にLAKE STAGEに立てた喜びを語っていた。バンドは空がオレンジ色に染まる中「何も無い休日」を演奏してステージを去った。

星野源(写真提供:rockin'on japan)

星野源(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

GRASS STAGEのトリを飾った星野源はホーン隊を含む編成で登場し、「地獄でなぜ悪い」「化物」で跳ねるようなアンサンブルを響かせて観客を楽しませる。日が沈んできた頃に彼は、ムーディな「桜の森」「Snow Men」でオーディエンスを魅了。「いやあ、楽しい」としみじみとつぶやき、その後も「夢の外へ」「Crazy Crazy」で会場を沸かせた。彼は「あと3曲で終わりますが、そのあとアンコールがありまーす!! 『全部終わった』みたいな感じで捌けるから、手拍子お願いします。すぐ出てくるから!」とユーモアたっぷりに観客に呼びかけ、「SUN」「Week end」「時よ」を連投。予告通り行われたアンコールで彼は「Friend Ship」を届け、GRASS STAGEに集まった大勢の観客を揺らしていた。

■2日目:8月7日

04 Limited Sazabys(写真提供:rockin'on japan)

04 Limited Sazabys(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

初出演のアーティストが多数登場した2日目。LAKE STAGEのトップバッターは今年初出演の04 Limited Sazabysが務めた。GEN(Vo, B)は「やっと出れたぜ! こんなに来てくれると思わなかったですよ!」と超満員の観客を見渡して喜びを爆発させ、「climb」「cubic」「Chicken race」といったナンバーで激しく会場を盛り上げた。WING TENTのトップバッターも今年初出演のMy Hair is Bad。夏を歌った「真赤」で幕を開けると、「アフターアワー」「夏が過ぎてく」などを熱く演奏し、テント内の熱気をさらに上昇させた。

水曜日のカンパネラ(写真提供:rockin'on japan)

水曜日のカンパネラ(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

BUZZ STAGEで行われた、こちらも初出演のsumikaのライブでは片岡健太(Vo, G)が「高校生のときからずっとこの光景を夢見てここまでやってきました!」と語り、「ソーダ」「ふっかつのじゅもん」「『伝言歌』」など5曲を披露し、観客と一体となって盛り上がった。SOUND OF FORESTに出演した水曜日のカンパネラは、コムアイがイエティに抱えられた形で登場し1曲目「雪男イエティ」を披露。ダンサーを従えて歌った「ラー」、大きなバルーンをフィールドに投げ入れた「桃太郎」など、「今日は水曜日のカンパネラなりに『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』という魔の地で何をやるか考えてきてて」という言葉通りの盛りだくさんの演出で観客を楽しませた。

木村カエラ(写真提供:rockin'on japan)

木村カエラ(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

GRASS STAGEでの木村カエラのライブでは、最近練習しているというアコースティックギターの弾き語りで「リルラ リルハ」を披露し、さわやかな空気を会場に届けた。最後は「みんなの心の中はキラキラしたものを入れるためにあるんだよ」と紹介し、新曲「BOX」を歌った。Little Glee MonsterはHILLSIDE STAGEに集まった観客に向けて「こんなに集まってもらってうれしい! でももっと集めたいから、あれやっちゃうか!」と、彼女たちが出演しているソニー損保のCMソングを歌って沸かせる。さらにアカペラでのJ-POPのヒット曲メドレーも披露し、サービス精神満載のステージを展開した。

いきものがかり(写真提供:rockin'on japan)

いきものがかり(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

BUZZ STAGEの大森靖子はサウンドチェックでBUMP OF CHICKEN「天体観測」を歌い、早くも集まっていた多数のオーディエンスを沸かせる。アコースティックギターで「PINK」を披露したあとはバンド演奏で「ピンクメトセラ」「音楽を捨てよ、そして音楽へ」などをアグレッシブに歌った。その直後に始まったGRASS STAGEのいきものがかりのライブでは「ありがとう」「風が吹いている」「じょいふる」などヒット曲を連発。水野良樹(G)は「J-POP界からやってきました、いきものがかりです! アウェイなのかなと思っていたら皆さん手を振っていただいて、逆に戸惑ってます(笑)」とオーディエンスの盛り上がりに感謝を述べる。最後は「帰りたくなったよ」でしっとりと締めくくった。

RIP SLYME(写真提供:rockin'on japan)

RIP SLYME(写真提供:rockin'on japan)[拡大]

続いてGRASS STAGEに登場したRIP SLYMEは「楽園ベイベー」でライブをスタート。RYO-Zは「いきものがかりから、死に物狂いでBUMP OF CHICKENに、このマイクを繋ぎたいと思ってます!」と語り、「黄昏サラウンド」「One」さらに「熱帯夜」「JOINT」といった流れで会場の空気を自在に操った。トリを務めたBUMP OF CHICKENは、新曲「アリア」を最初に披露。藤原基央(Vo, G)は「みんな今日、最高のライブいっぱい観てきたんだろ? 俺らも混ぜてくれよ!」と叫び、大歓声を浴びる。その後は「宝石になった日」「流星群」など、最新アルバム「Butterflies」の楽曲を中心としたセットリストを展開。本編最後に「Butterfly」を演奏したあと、アンコールでは「天体観測」を披露し、2日目の幕を閉じた。

「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」の後半戦は明日8月13日と明後日14日に同会場で開催される。なお、WOWOWでは8月28日(日)より、フェスの模様を4日間にわたって約20時間放送する。

この記事の画像(全105件)

読者の反応

  • 9

たざきしあん @westinghouse565

「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」前半戦で星野源、バンプら103組が熱演 - 音楽ナタリー https://t.co/K90QKnQUaF

コメントを読む(9件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 BUMP OF CHICKEN / 星野源 / 10-FEET / BABYMETAL / indigo la End / 藤原さくら / 中島美嘉 / Cocco / キュウソネコカミ / 04 Limited Sazabys の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。