Bialystocksの2人編成ツアー開幕、これから感謝を乗せて全国行脚

Bialystocksの2人編成ツアーが8月17日に東京・Bunkamuraオーチャードホールで開幕した。本稿ではセットリストのネタバレなしで初日公演の様子をレポートする。

Bialystocksが甫木元空（Vo）と菊池剛（Key）の2人編成で単独公演を行うのは、2024年1月に東京・渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールで行われた「Bialystocks 二人編成ライブ 2024 冬」以来で、ツアーとしては初。本ツアーでは昼夜2公演のある会場を含め全国19カ所でのライブが決定しており、彼らにとって過去最大公演数の全32公演が行われる。そんな大規模ツアーにも関わらず、チケットはほぼすべての会場が完売。自分たちの信じる音を淡々と発表し続ける彼らは着実にリスナーを増やし続け、その人気が今や全国区になっていることがうかがえた。

オーチャードホールでは1階から3階まで埋め尽くした観客たちが、期待を膨らませながら開演を待ちわびる。定刻過ぎ、下手と上手からBialystocksの2人が颯爽と姿を現すと、会場が大きな拍手に包まれた。そして菊池がグランドピアノの前に着席し、甫木元がマイクを手にしてすぐにライブがスタート。ジャズをルーツに持つ菊池の優雅かつダイナミックなピアノと、甫木元の柔らかくソウルフルな歌声が融合し、ホールがみるみるうちに彼らの色に染まった。シンプルな編成だからこそ2人のミュージシャンとしての力量と楽曲の個性が際立つ。複雑なリズムやメロディが見事に奏でられると、客席から喝采が沸き起こった。

バンド編成のライブでは滅多にMCを挟まないBialystocksだが、今回の2人編成では甫木元が「最近、MCで『ありがとうございます！』しか言っていないので……」と不慣れな様子を見せつつトークを展開。「2人編成ではユルく『ありがとうございます』という気持ちを乗せて全国行脚する旅にできればと思います」と今後のライブへの意気込みを語った。

その後も自分たちの音でホールを満たし続けたBialystocks。最後に甫木元は「本当にシンプルに音を届けるストイックなライブですが、こんなにたくさんの方にお越しいただいて……ありがとうございました！ このあとZeppツアーまで続きます。よろしければ、今後ともよろしくお願いします」と語り大きな拍手を浴びた。

Bialystocksは2人編成ツアーを11月9日の沖縄・桜坂劇場 ホールA公演まで行ったのち、サポートメンバー5人を迎えた7人編成で愛知・Zepp Nagoya、大阪・Zepp Namba（OSAKA）、東京・Zepp DiverCity（TOKYO）の3会場を巡る。チケット情報はオフィシャルサイトで確認を。

公演情報

Bialystocks 二人編成ツアー 2025（※終了分は割愛）

2025年9月5日（金）大阪府 ザ・シンフォニーホール
2025年9月13日（土）岩手県 あさ開十一代目源三屋（※昼夜2公演）
2025年9月14日（日）宮城県 誰も知らない劇場（※昼夜2公演）
2025年9月21日（日）北海道 札幌時計台ホール
2025年9月23日（火・祝）北海道 金森ホール
2025年10月4日（土）石川県 もっきりや（※昼夜2公演）
2025年10月5日（日）長野県 上田映劇（※昼夜2公演）
2025年10月10日（金）宮崎県 天空カフェ ジール（※昼夜2公演）
2025年10月13日（月・祝）高知県 窪川四万十会館 ホール
2025年10月17日（金）山梨県 桜座（※昼夜2公演）
2025年10月18日（土）静岡県 LIFE TIME（※昼夜2公演）
2025年10月20日（月）愛知県 名古屋能楽堂
2025年10月24日（金）岡山県 岡山県立美術館ホール（※昼夜2公演）
2025年10月25日（土）広島県 WAKOゲバントホール（※昼夜2公演）
2025年11月1日（土）京都府 磔磔（※昼夜2公演）
2025年11月2日（日）兵庫県 KOBE QUILT（※昼夜2公演）
2025年11月5日（水）福岡県 福岡トヨタホールスカラエスパシオ（※昼夜2公演）
2025年11月9日（日）沖縄県 桜坂劇場 ホールA（※昼夜2公演）

Bialystocks 2+5 ツアー

2025年11月25日（火）愛知県 Zepp Nagoya
2025年12月18日（木）大阪府 Zepp Namba（OSAKA）
2026年1月9日（金）東京都 Zepp DiverCity（TOKYO）