9月にリリースしたアルバム「THE PIER」を携え、11月6日よりスタートした今回のツアー。「2034」がSEとして流れ、徐々に場内が暗転するとフロアは観客の期待感で満たされていく。そこへくるりのメンバー3人と、松本大樹(G)、奥野真哉(Key)、福田洋子(Dr)、ゴンドウトモヒコ(Euphonium, Flugelhorn, etc)からなる“THE PIERオーケストラ”がステージに登場し、重厚なバンドアンサンブルで「2034」を奏でてライブのスタートを告げる。続く「日本海」の演奏が始まると、ステージ後方にアルバムのジャケットと同じ写真が投影され、この公演が「THE PIER」の世界観を再現するために行われていることを観客に印象付けた。
MCではファンファン(Tp, Key, Vo)が「くるりワンマンライブ『金の玉、ふたつ』へようこそ!」と挨拶し、岸田繁(Vo, G)がスクリーン後方の写真を指して「皆さんの前には3本の桟橋が見えます。ここからどんな旅が始まるのでしょうか。水先案内人は我々くるりとTHE PIERオーケストラです」と、ライブのコンセプトを紹介。そしてめまぐるしい展開が印象的な「Liberty & Gravity」からライブを再開させた。その後も、岸田が「皆さん、ちょっと船酔いしながら世界地図の西のほうへ行ってみましょうか」と前振りして「遥かなるリスボン」をプレイしたかと思えば、「次はオーストリア、ウィーンへ」と言って「ハヴェルカ」を届けるなど、多国籍なサウンドでオーディエンスを魅了していく。また佐藤征史(B)がウッドベースに持ちかえた「最後のメリークリスマス」では、会場にひと足早いクリスマスムードが漂う一幕も。そしてメンバーは「WORLD'S END SUPERNOVA」や「東京」といった代表曲を届け、くるり流の“世界音楽紀行”の幕を閉じた。
ツアーは今後、広島、愛知、福岡と続き、12月2日に大阪・オリックス劇場でファイナルを迎える。なお12月17日にはニューシングル「『There is (always light) / Liberty&Gravity』Special Edition」とアルバム「くるりとチオビタ」がリリースされる。「『There is (always light) / Liberty&Gravity』Special Edition」は「THE PIER」の収録曲2曲とそのニューミックスバージョンなどを収めた作品で、「くるりとチオビタ」は大鵬薬品工業「チオビタドリンク」のCMに使用されてきたくるりの楽曲をパッケージした1枚となっている。
くるりワンマンライブツアー2014「金の玉、ふたつ」(※終了分は割愛)
2014年11月25日(火)広島県 広島CLUB QUATTRO
2014年11月26日(水)愛知県 Zepp Nagoya
2014年11月29日(土)福岡県 Zepp Fukuoka
2014年12月2日(火)大阪府 オリックス劇場
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原かなこ @hara568
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