LOOKのサックス奏者、チープ広石が逝去

音楽プロデューサーのチープ広石こと広石正宏が、3月9日に東京都内の病院で逝去した。

チープ広石は1985年にデビューシングル「シャイニン・オン 君が哀しい」が大ヒットした、4人組バンドLOOKのサックス奏者。LOOK解散後はソロプロジェクトと並行して、渡辺貞夫、ダイアモンド☆ユカイ、BEGIN、林哲司、竹内まりや、稲垣潤一、杉山清貴、吉田朋代といったアーティストと共演し、ラジオ番組のナビゲーターとしても活躍した。

2008年には彼の半生を追ったドキュメンタリー映画「セイム・オールド・ストーリー～20年目の訪問者」が、「ニューヨーク国際インディペンデント映画祭」で最優秀国際音楽ドキュメンタリー賞を受賞。2009年からは女性シンガーJUNCOとともにJUNCO＆CHEEPを結成し、その後に北海道歌旅座と改名して精力的にライブを行っていた。

彼は2009年に多発性腎臓がんを発症し、以降は療養を続けながらアーティスト活動を続行。53歳の誕生日を迎える3月19日を目前に、闘病生活の末52歳で亡くなった。通夜・告別式は故人の遺志により「友人葬」として3月17、18日に東京・落合斎場で執り行われ、また4月13日には彼が生前に所属していた北海道歌旅座による「送る会」が北海道・アディーレ会館ゆうばりにて開催される。