BIGMAMA「Sweet Dreams」で魅せたバレンタインの夜

雑誌「MUSICA」が主催するバレンタインイベント「MUSICA presents VALENTINE ROCK」が、2月14日に東京・LIQUIDROOM ebisuにて行われた。

今年の「VALENTINE ROCK」は、BIGMAMAのニューシングル「Sweet Dreams」のリリースを記念して特別編と銘打たれて実施。BIGMAMAによるライブパフォーマンスや、メンバーのトークセッション、金井政人（Vo, G）による弾き語りステージなど、ファンにはたまらない内容で構成された。

イベントの幕が上がると「Sweet Dreams」のビデオクリップが上映され、オーディエンスのテンションを高めていく。続いてメンバー5人がステージに上がり、それぞれバレンタインデーの思い出を披露。チョコレートを渡す前に断られてしまった苦いエピソードや、勘違いの末に付き合うことになったという幸せなエピソードなど、メンバーの知られざる過去が明かされていく。トークでは新曲「Sweet Dreams」についても語られ、金井は「僕がメンバーに対して好きだなって思うポイントが全部入ってるんですよ」と述べ、「柿沼なら思いがあふれて最後には顔でギターを弾いているようになる感じとか（笑）、真緒ちゃんならバイオリンに加えて鍵盤も弾けて声がきれいなところ、リアドなら体幹の強い音でリーダーシップをとれるところ。で、安井は、よく聴くとこの曲では1曲まるごとハーモニクスで弾き切るという、かなり変態的かつ高度なプレイをしていて。そういう5人の魅力を1曲にちゃんと落とし込めた実感がある」と説明した。

トークのあとは金井が白いアコースティックギターを爪弾きながら、「最後の一口」「ライフ・イズ・ミルフィーユ」の2曲をしっとりと披露。さらに柿沼広也（G, Vo）とともに、ORIGINAL LOVEの「接吻」のカバーを艶っぽく歌い上げた。その後は、ファンお待ちかねのバンド編成でのライブへ。シングル「Sweet Dreams」に収録されているJamiroquai「Virtual Insanity」やJUJU「やさしさで溢れるように」のカバー、バレンタインデーにぴったりな「Lovescape」などがオーディエンスを熱狂させた。本編最後を飾った新曲「Sweet Dreams」では自然とシンガロングが起き、フロア全体が幸せな空気に満たされていた。

アンコールが終わったあとも、名残惜しそうにフロアで踊ったり、記念撮影をしたりとイベントの余韻に浸るオーディエンスたち。そのうれしそうな表情が、イベントの成功を伝えていた。