横山裕×渋谷すばるツーマン、歌声に乗せて繋げた思い「あいつの覚悟がなかったら」「ヨコの思いに心動かされた」

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横山裕渋谷すばるのツーマンライブ「横山裕×渋谷すばる」の最終公演が昨日10月5日に東京・東京ガーデンシアターで行われた。

左から横山裕、渋谷すばる。(撮影:冨田味我)

左から横山裕、渋谷すばる。(撮影:冨田味我)

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このライブは9月20日、21日に兵庫・ワールド記念ホール、10月3日~5日に東京ガーデンシアターで開催。全5公演で3万5000人を動員した。

横山裕が届けた全力のロック

横山裕(撮影:冨田味我)

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最初にステージに登場したのは横山裕。今年5月に1年間限定のソロプロジェクト「ROCK TO YOU」の立ち上げを発表し、同タイトルのアルバムを携えてのソロツアーを行ったばかりの横山は、その勢いのまま渋谷との対バンに臨んだ。

「今日が一番幸せってライブやるからさ。全力でかかってこいよ!」とオーディエンスに呼びかけた横山はギターを掻き鳴らし「ロックスター」でライブの口火を切る。「俺、ロックをあなたに届けたいんすよ! 届けるんすよ! それが俺の存在意義」と言葉を添えて歌った「存在意義」では「もっと もっと届け…あなたへ!」という歌詞のとおり、会場にいる1人ひとりに熱い歌声を届けた。

MCでは「多分、今日いろんな感情がうごめくと思います。でも、それが生きてる証拠やから。今日という日を脳裏に焼き付けて、これからもやっていこうと思う。帰るときに、幸せやったなって思わせるから大丈夫。絶対。悔いが残らんように出し切るから、あなたも本気でぶつかってきて」と語りかけると、会場から大きな歓声と拍手を浴びる。そして「黄金期」や「プライド」など、ストレートなロックチューンを次々と熱唱していった。

ライブ終盤、横山は「あいつの強い覚悟がなかったら、ずっと歌い続けてくれてなかったら……俺はギターを持ってないし、今、あなたの前で歌ってないと思う」と話し始める。「何が正解かわからないこの時代。失敗なんて絶対するから、あとはどう正解にするかだけ。だから、俺は自分を信じるようにしてんねん。自分を信じないと人を信じれないから。人を信じられへんかったら、人に優しくしてもらえへんから。だから、あなたも自分を信じて。自分を信じて、自分がいいと思うものを信じて、俺はそんなカッコいい人生を歩みたいと思ってんねん、あなたとともに」。そう静かに語ると、最後に「ど真ん中」を力強く届け「このあと、俺の友達がカッコいいステージ見せてくれるから!」と渋谷にバトンをつないだ。

その歌声で客席を圧倒した渋谷すばる

渋谷すばる(撮影:冨田味我)

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続いてステージに立った渋谷が最初に歌ったのは、トイズファクトリーとの契約後最初にリリースした楽曲で、この曲を横山が聴いたことがきっかけで今回の対バンにつながったという「人間讃歌」。アカペラの歌い出しで観客の心を一気に惹き付けたあとは、ダンサーを従えて披露した「Lov U」「アオ」といったポップなナンバーで盛り上げる。観客のクラップに合わせて体を揺らし、ときにジャンプしながら笑顔を見せた渋谷は「最高のバトンを受け取ったので、自分も自分のベストを尽くそうと思います」と柔らかな表情に。そして「毎日、誰もが一生懸命戦って生きてる。どんなときも、ありのままのあなたで生きていてください」と語り、「さらば」を力強く優しく歌い上げた。

11月5日にニュー・アルバム「Su」のリリースを控える渋谷は「今日の日にピッタリな曲がニューアルバムにあるんです。ぜひ初披露させてもらえないでしょうか」と紹介し、新曲「Final Note」を披露。バンドメンバーの楽しげな掛け合いで観客を喜ばせた。「ストライクゾーン」では「全員でタオルをぶん回す曲です! 準備はよろしいでしょうか!」と呼びかける。アップビートなこの曲に合わせて会場中がタオルを回し、一体感と高揚感を作り上げた。

ライブ後半では渋谷が「全部ぶつけてこい! 俺が1つ残らず全部受け取るから」と叫んで客席のボルテージをさらに上げる。「爆音」「ワレワレハニンゲンダ」といった楽曲で熱いボーカルとブルースハープを聴かせたのち、渋谷は「今回の対バンができたのは、横山裕っていう1人の人間の熱い想い、覚悟……そういうヨコの思いが伝わって、心動かされた人がたくさんいたから。俺もその1人です」と言葉を紡ぐ。「たくさん動いてくれたスタッフの皆さん、そして、すべてのきっかけを作ってくれた横山裕に心から感謝を伝えたいです。僕と横山裕とでしかできないライブを届けられたんじゃないかと思っています」と語った渋谷は、客席に向けても「いろんな思いがあったと思うけど……今、ここにいてくれて、このライブに来てくれてありがとうございます」と真摯な言葉を伝え、その思いを乗せるように「Sing」を歌った。

アンコールで明かされた偶然とは

アンコールでは2人がそろってステージへ。息の合ったトークで笑わせたあとは、渋谷のニューアルバムのタイトル曲であり、横山がゲストボーカリストとして参加した新曲「Su」を披露。ここではモニターに突如1枚の写真が映し出された。この写真は2人がひさしぶりに会い、思いを伝え合ったという日の写真。そこに記された日付がこの最終公演のちょうど1年前の「10月5日」という偶然に、会場からは「えー!!」という驚きの声が上がった。アンコールのラストナンバーは横山のアルバム「ROCK TO YOU」の収録曲で、渋谷が作曲した「繋がる」。アーティスト同士として互いの思いとパフォーマンスをぶつけ合った2人のパワフルな歌声で、熱狂の一夜が締めくくられた。

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