「JR常磐線上り列車-マスク-」本公演の開幕に柳美里が祈り込める「あなたの耳に届くように」

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「常磐線舞台芸術祭 2023」の1プログラム、青春五月党「JR常磐線上り列車-マスク-」が、本日8月4日に福島・Rain Theatreで開幕する。

青春五月党「JR常磐線上り列車-マスク-」より。(撮影:鈴木竜一朗)

青春五月党「JR常磐線上り列車-マスク-」より。(撮影:鈴木竜一朗)

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青春五月党「JR常磐線上り列車-マスク-」より。(撮影:鈴木竜一朗)

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青春五月党「JR常磐線上り列車-マスク-」より。(撮影:鈴木竜一朗)

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「JR常磐線上り列車-マスク-」は、同芸術祭のプログラムディレクターを務める柳美里が作・演出を手がける作品。7月には、本公演に向けたワークインプログレスが行われた。本公演の開幕に際し、柳は「『JR常磐線上り列車』は、2011年3月11日当時、福島県相双地区の中学・高校生だった方々の聞き取りを元に書いた戯曲です。語り部のようでも、再現ドラマのようでもなく、筋書きや意味や意図に乗っ取られることもなく、劇的にするために書き加えたり捻じ曲げたりすることもせず、聴いた声を聴いたままに誰かの耳に響かせるにはどうしたらいいだろうか、と自問しながら、高校生17人を含む出演者のみなさんに問い掛けながら創った作品です。引き受けた声を、単なるセリフとしてではなく、手と手を結ぶように、声と声を結んで、その声の宛先を探すような時間を創れないだろうか、と──。だれ? だれか? だれか!という呼び掛けが、あなたの耳に届くように祈っています」とコメントした。

青春五月党「JR常磐線上り列車-マスク-」より。(撮影:鈴木竜一朗)

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出演者には秋元菜々美、大内彩加、青年団の尾崎宇内、うさぎストライプ / 青年団の菊池佳南、青年団の木村巴秋、青年座の久留飛雄己、佐藤真喜子、青春五月党の関根颯姫、青春五月党 / 青年団の名古屋愛、青年団の緑川史絵、齋藤夏菜子、福島県立ふたば未来学園高等学校演劇部が名を連ねた。上演時間は約2時間20分。公演は8月6日まで。

ステージナタリーでは、「常磐線舞台芸術祭 2023」の特集記事を展開中。フェスティバルコーディネーターの平田オリザ、実行委員の小松理虔、そしてプロデューサーの鄭慶一が登場し、芸術祭への思いを語っている。

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青春五月党「JR常磐線上り列車-マスク-」

2023年7月21日(金)~28日(金)※プレ公演 / 終了
2023年8月4日(金)~6日(日)
福島県 Rain Theatre

作・演出:柳美里
出演:秋元菜々美、大内彩加、尾崎宇内菊池佳南、木村巴秋、久留飛雄己、佐藤真喜子、関根颯姫、名古屋愛緑川史絵、齋藤夏菜子、福島県立ふたば未来学園高等学校演劇部

※尾崎宇内の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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大内彩加 @o_saika

URLに飛べば全11枚の写真見られるので見てください〜 https://t.co/tRXeXYJt3t

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