山西惇ら出演、こまつ座「雨」開幕に栗山民也「作品の宇宙観が拡がって見えた」

こまつ座 第139回公演「雨」が、本日9月18日に東京・世田谷パブリックシアターで開幕した。

こまつ座 第139回公演「雨」より。(撮影:宮川舞子)

こまつ座 第139回公演「雨」より。(撮影:宮川舞子)

大きなサイズで見る(全8件)

こまつ座 第139回公演「雨」より。(撮影:宮川舞子)

こまつ座 第139回公演「雨」より。(撮影:宮川舞子)[拡大]

井上ひさし作「雨」は、1976年に初演された作品。今回は2011年にも「雨」を手がけた栗山民也が演出を担う。出演者には山西惇倉科カナ久保酎吉石田圭祐木村靖司土屋佑壱櫻井章喜前田亜季、チョウヨンホ、野坂弘薄平広樹花王おさむらが名を連ねた。

こまつ座 第139回公演「雨」より。(撮影:宮川舞子)

こまつ座 第139回公演「雨」より。(撮影:宮川舞子)[拡大]

江戸のしがない金物拾いの徳は、平畠藩の大きな紅花問屋の当主である喜左衛門が自分と瓜二つで、しかも失踪中という話を聞く。東北に旅して喜左衛門になりすました徳は、喜左衛門の美しい妻おたかと衣食住を手に入れる。彼は平畠言葉の習得に励み、殺人すら犯して喜左衛門になりおおせようとするが……。

栗山は、今年8月に死去した辻萬長をしのびながら「萬長さんの代表作の一つであった『雨』が、10年前に猿之助さんへ、そして今日、山西惇さんへ引き継がれた。この作品の宇宙観が、また新しいキャストの力で拡がって見えた。井上ひさしさんの言葉が、また違った響きで面白く聞こえた。もう古典とも言えるこの作品が、今の時代にドクドクと激しく新しい脈を打っていることに気付かされた。どんな状況であっても、『永遠』に繋がれていくことを」とコメント。

こまつ座 第139回公演「雨」より。(撮影:宮川舞子)

こまつ座 第139回公演「雨」より。(撮影:宮川舞子)[拡大]

こまつ座 第139回公演「雨」より。(撮影:宮川舞子)

こまつ座 第139回公演「雨」より。(撮影:宮川舞子)[拡大]

山西は「言葉を駆使して他人様に成りすまそうとする拾い屋の徳を演じることは、自らの俳優という仕事の根本を日々考えることでした。この極上の戯曲の面白さに寄りかかることなく、しっかりと信じて、徳に成りすまそう、そう決意しています」、倉科は「日々の稽古は発見の連続で、これからの女優人生の中でとっても大切な、核となるものを学ばせて頂いたのは間違い無いです!!」と手応えを語り、「幕が開いてからも少しずつ成長していきたいと思っておりますので、是非、劇場でその姿を観て頂けたら嬉しいです!」とメッセージを送った。

公演は9月26日まで東京・世田谷パブリックシアター、10月2日に神奈川・横浜関内ホール 大ホール、8日に埼玉・所沢市民文化センター ミューズ マーキーホール、13日に静岡・静岡市民文化会館 中ホールにて。

※辻萬長の「辻」は一点しんにょうが正式表記。

栗山民也 コメント

初日の帰り道、なんだかいろんな思いの風景が目に浮かんでくる。

私たちは、辻萬長さんを失った。萬長さんの芝居に対する誠実で嘘のない向き合い方に、たくさん学んだ。そして、稽古場で私たちは大笑いしながら、演劇をとことん遊んだ。

でも、いつも魂から必死で、真剣だった。

その萬長さんの代表作の一つであった「雨」が、10年前に猿之助さんへ、そして今日、山西惇さんへ引き継がれた。この作品の宇宙観が、また新しいキャストの力で拡がって見えた。井上ひさしさんの言葉が、また違った響きで面白く聞こえた。もう古典とも言えるこの作品が、今の時代にドクドクと激しく新しい脈を打っていることに気付かされた。どんな状況であっても、「永遠」に繋がれていくことを。

山西惇 コメント

初日を迎えるにあたり、これまで最大限の感染対策をして下さった関係者の皆様に感謝すると共に、安堵と喜びの気持ちが込み上げています。

言葉を駆使して他人様に成りすまそうとする拾い屋の徳を演じることは、自らの俳優という仕事の根本を日々考えることでした。この極上の戯曲の面白さに寄りかかることなく、しっかりと信じて、徳に成りすまそう、そう決意しています。徳に訪れる喜劇と悲劇を、沢山の方に楽しんでいただければ幸いです。

倉科カナ コメント

舞台「雨」本日幕が開きました。今の御時世で無事に開幕出来るだけでも奇跡のように感じます。

日々の稽古は発見の連続で、これからの女優人生の中でとっても大切な、核となるものを学ばせて頂いたのは間違い無いです!! 苦戦しながらですが、幸せな時間でした。幕が開いてからも少しずつ成長していきたいと思っておりますので、是非、劇場でその姿を観て頂けたら嬉しいです!

また、この物語は喜劇ですので、是非気軽にいらして下さい。

皆さんがどんなメッセージを受け取り、観劇後にどんな思いを抱かれるのかとっても気になります!

この記事の画像(全8件)

こまつ座 第139回公演「雨」

2021年9月18日(土)~26日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター

2021年10月2日(土)
神奈川県 横浜関内ホール 大ホール

2021年10月8日(金)
埼玉県 所沢市民文化センター ミューズ マーキーホール

2021年10月13日(水)
静岡県 静岡市民文化会館 中ホール

作:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:山西惇倉科カナ / 久保酎吉石田圭祐木村靖司土屋佑壱櫻井章喜 / 前田亜季 / チョウヨンホ、野坂弘薄平広樹 / 花王おさむ / 俵和也、助川嘉隆、南里双六、頼田昂治、村岡哲至、岡部雄馬、川飛舞花、元田牧子、武者真由、尾身美詞、榎本ゆう、宮松ぼたん / 熊谷大輔

全文を表示

関連記事

こまつ座のほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 こまつ座 / 山西惇 / 倉科カナ / 久保酎吉 / 石田圭祐 / 木村靖司 / 土屋佑壱 / 櫻井章喜 / 前田亜季 / チョウ・ヨンホ の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします