少年探偵団シリーズ連続上演第1弾は「大金塊」、脚色の斉藤祐一「こうご期待！」

キッズシアター ボクとキミの秘密基地vol.3 少年探偵団シリーズ 新作連続上演・夏の事件簿「大金塊」が、8月25日から29日まで東京・雑遊で上演される。

キッズシアター ボクとキミの秘密基地は、文学座の有志が2017年にスタートした企画。今回は任意団体を設立し、劇団外で「少年探偵団シリーズ 新作連続上演」を実施する。8月には“夏の事件簿”として「大金塊」、10月には“秋の事件簿”として「青銅の魔人」と、江戸川乱歩原作の舞台作品を披露。脚色を斉藤祐一、演出を所奏が手がける。

上演に向け、斉藤は「大乱歩先生のシリーズ継続にあたるご苦労、目にする日常の風景の変化、そして子供達を飽きさせない圧倒的なサービス精神等、色々と妄想した。続ける事は難しいし、日常も変わる。でも読者の好奇心はそのままでいて欲しい。キッズシアター・ボクとキミの秘密基地 少年探偵団シリーズの久々の新作上演にあたり、そんな気分で『大金塊』『青銅の魔人』を書きました。こうご期待！」とコメント。「大金塊」の出演者には高木稟、高山与、西岡野人、松岡依都美、柳橋朋典、吉野実紗、鈴木亜希子、山森大輔、釆澤靖起、森寧々が名を連ねた。

なお、8月28日14:00開演回ではライブ配信が実施される。

斉藤祐一コメント

江戸川乱歩による少年探偵団シリーズは1936年「少年倶楽部」にて「怪人二十面相」の連載が始まり、それから1年ごとに「少年探偵団」「妖怪博士」「大金塊」を発表。戦争で一時中断し、1949年「青銅の魔人」で再開、全26作品が生まれた。最初の3作は「名探偵・明智小五郎＆少年探偵団VS怪人二十面相」という構図で展開されるが、4作目の「大金塊」に二十面相は現れず。新たな敵を登場させ、暗号や謎解きを物語に組み込み、これまでからの変化を感じさせる。しかも少年探偵団の活躍が少なくなり、「青銅の魔人」に至っては「チンピラ別動隊」という戦争孤児たちが勉学に忙しい団員たちの代わりに事件に挑む。

大乱歩先生のシリーズ継続にあたるご苦労、目にする日常の風景の変化、そして子供達を飽きさせない圧倒的なサービス精神等、色々と妄想した。続ける事は難しいし、日常も変わる。でも読者の好奇心はそのままでいて欲しい。キッズシアター・ボクとキミの秘密基地 少年探偵団シリーズの久々の新作上演にあたり、そんな気分で「大金塊」「青銅の魔人」を書きました。こうご期待！