「魔界転生」の福岡・博多座公演が、本日4月16日に開幕した。
「魔界転生」は1967年に「おぼろ忍法帖」として単行本化された山田風太郎の伝奇小説。脚本を
“電影活劇”を掲げる本公演では、LEDを駆使した演出を交えて物語が展開。4月7日から11日までの愛知公演を経て迎えた福岡公演に際し、柳生十兵衛役の上川は「映像と芝居の融合がこの作品の特徴ですが、映像の部分はより大きく進化を果たし、初演がバージョン1.0とするならば、今回の再演はバージョン2.5を超えるほど進化しているのではないかと思います」と出来栄えに自信をのぞかせ、「1ステージ1ステージ、とにかく丹念にお届けしたいと思います」とメッセージを送る。
また天草四郎役の小池も「稽古に入る前に演出の堤さんと天草四郎ゆかりの地の南島原・天草を巡りました。とてもぜいたくな役作りをさせていただきましたので、役に対する思い入れを特に強く持って演じられているように感じます。ゆかりの地である九州、博多座での公演はとても感慨深いです。自分が思っている以上に素晴らしく、新しい作品になっていると思います」とコメントした。
福岡公演は4月28日まで行われ、本作はその後5月4日から28日まで東京・明治座、6月2日から10日まで大阪・新歌舞伎座でも上演される。
上川隆也コメント
堤さんの演出はとにかく楽しいです。台本の流れを壊さない様、随所に笑いを忍ばせたテクニックが見事です。
稽古では、その演出に役者もうまく乗せられて自由闊達な現場でした。
初演と比べて、ストーリーラインに大きな変化はないのですが、シェイプアップされた形になっています。より分かりやすく、この作品の核の部分をより一層掴んで頂きやすくなっていると思います。
映像と芝居の融合がこの作品の特徴ですが、映像の部分はより大きく進化を果たし、初演がバージョン1.0とするならば、今回の再演はバージョン2.5を超えるほど進化しているのではないかと思います。
芝居、殺陣、映像、すべてがブラッシュアップしました。初演を見た方もまた、新鮮な気持ちで楽しんで頂けます。
1ステージ1ステージ、とにかく丹念にお届けしたいと思います。
小池徹平コメント
LEDの映像がとても鮮明で、演じる側も最新技術にとても驚いています。本当に美しい映像で、まるでイルミネーションを見ているのかなと錯覚してしまうような仕上がりです。セット転換すらも楽しませる、飽きさせない演出は、想像を超えています。
上川さんとはほぼ初対面だったのですが、稽古場はすごく居心地が良く、とても楽しかったです。キャスト・スタッフ一丸となって面白いことにチャレンジしていく、すごく刺激的な稽古場でした。
稽古に入る前に演出の堤さんと天草四郎ゆかりの地の南島原・天草を巡りました。とてもぜいたくな役作りをさせていただきましたので、役に対する思い入れを特に強く持って演じられているように感じます。ゆかりの地である九州、博多座での公演はとても感慨深いです。自分が思っている以上に素晴らしく、新しい作品になっていると思います。
皆さまが安心して楽しめるよう最後まで努めますので、ぜひ安心して劇場にお越しください。
「魔界転生」
2021年4月7日(水)~11日(日)※公演終了 ※立石晴香は愛知・福岡公演を休演。
愛知県 刈谷市総合文化センター アイリス
2021年4月16日(金)~28日(水)
福岡県 博多座
2021年5月4日(火・祝)~28日(金)
東京都 明治座
2021年6月2日(水)~10日(木)
大阪府 新歌舞伎座
原作:山田風太郎(角川文庫)
脚本:
演出:
出演:
語り:
※2021年4月26日追記:5月4日から11日までの東京公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
※2021年5月8日追記:5月12日から16日までの東京公演は新型コロナウイルスの影響で休演になりました。
※2021年5月29日追記:6月5・6日の大阪公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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h-minamoto @mori07112
【公演レポート】「魔界転生」博多座へ、上川隆也が自信「バージョン2.5を超えるほど進化した」(コメントあり) https://t.co/jp6fNwYEG3