「KEX2021」共同ディレクター陣が“3本柱”のプログラム全容を発表

「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2021 SPRING」の記者会見が、本日12月15日に京都・FabCafe Kyotoおよびオンラインで行われた。

「KYOTO EXPERIMENT」は、2010年から開催されている京都発の国際舞台芸術祭。当初今秋に開催予定だった「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2020」が新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、会期変更になり、「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2021 SPRING」として2月から3月まで開催される。

本日の会見には、実行委員会委員長の天野文雄、共同ディレクターチームより、川崎陽子、塚原悠也、ジュリエット・礼子・ナップが登壇。加えて参加アーティストより、アーティスト集団・音遊びの会の飯山ゆいと宮崎百々花、ダンサーの垣尾優、ダンサーの中間アヤカ、演出家の和田ながらが参加した。

「本日は共同ディレクターチームとして初めて皆様の前でご挨拶させていただきます」と話す川崎は、「私はこれまでに舞台芸術プロデューサーとして分野横断的なプロジェクトを担当し、『KEX』には2011年から制作として携わってきました」と挨拶。続いて、塚原は「『KEX』には、contact Gonzoで出演者として何度も関わってきましたが、今年度より共同ディレクターとして携わることになりました。非常にやりがいのある仕事だと思っております」、ジュリエット・礼子・ナップは「『KEX』には2017年から広報チームの1人として関わってきました。よろしくお願いいたします」とそれぞれ述べた。

会見では、参加アーティストと、プログラムの全容が発表された。今回のプログラムは「Kansai Studies」「Shows」「Super Knowledge for the Future（SKF）」の3本柱からなる。リサーチプログラムの「Kansai Studies」は、アートにおける関西という場のポテンシャルやローカルカルチャーの実態を改めて定義する試み。参加アーティストには、dot architects、和田が名を連ね、“水”をテーマにしたリサーチを行っている。

上演プログラム「Shows」には、小原真史、カナダのデイナ・ミシェル、垣尾、オーストリアのフロレンティナ・ホルツィンガー、山本精一、インドネシアのナターシャ・トンテイ、音遊びの会×いとうせいこう、中間アヤカ&コレオグラフィ、タイのウィチャヤ・アータマート / For What Theatre、カナダのママリアン・ダイビング・リフレックス / ダレン・オドネルらが参加。また会期中は、実験的な舞台芸術と社会とをつなぎ、未来への視点を獲得することを目指すプログラム「Super Knowledge for the Future（SKF）」も展開される。なお「SKF」のトークプログラムは一部を除き、「KYOTO EXPERIMENT」の公式YouTubeチャンネルで無料配信される予定だ。

このほか本フェスティバルでは、ミーティングポイントの設置、ブックフェア、提携プログラムなども実施される。詳細は公式サイトで確認を。フェスティバルの会期は2月6日から3月28日まで。有料プログラムのチケットは1月8日11:00に販売を開始する。

※宮崎百々花の「崎」は立つ崎（たつさき）が正式表記。