つかこうへいと“いま一度出会う”、文学座アトリエの会「熱海殺人事件」

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文学座アトリエの会「熱海殺人事件」が、4月28日から5月10日まで東京・文学座アトリエにて上演される。

左から上川路啓志、山本郁子、奥田一平、石橋徹郎。

左から上川路啓志、山本郁子、奥田一平、石橋徹郎。

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文学座4・5月アトリエの会 文学座アトリエ70周年記念公演「熱海殺人事件」仮チラシ

文学座4・5月アトリエの会 文学座アトリエ70周年記念公演「熱海殺人事件」仮チラシ[拡大]

「熱海殺人事件」は、つかこうへいが1973年に文学座に書き下ろし、翌年、第18回岸田國士戯曲賞に輝いた作品。部長刑事・木村伝兵衛と富山から赴任してきた新任刑事・熊田、そして婦人警官・ハナ子が、熱海で起きた殺人事件の真相を、容疑者の大山金太郎を取り調べる中で華麗に改ざんしていくさまを綴る。文学座アトリエ70周年記念公演として、初演版台本を再構築する今回は、座員の石橋徹郎上川路啓志、奥田一平、山本郁子が出演。稲葉賀恵が演出を手がける。

稲葉は作品の構想について「初演版の台本に立ち返って、1つ1つの言葉を精査し、登場人物の姿形を再構築してみることで、当時のつかこうへい氏といま一度出会うことができると思っています」と語った。チケットは3月13日に発売。

稲葉賀恵コメント

初演から47年、当時文学座に書き下ろされた「熱海殺人事件」の上演台本は、いまだ改変を重ねている数多のバージョンに比べ、一言で言うとシンプルな構造です。
シンプル、と一言で言いましたが、簡単でわかりやすい、という意味ではありません。つか氏がその当時思い巡らせた哲学をそのまま描き巡らせていると言いますか、とても純粋な哲学書のようでもあります。
この初演台本は自分が勝手に抱いていた“熱海像”を華麗に裏切ってくれたと共に、これを今再構築することの良い意味でのハードルの高さを与えてくれました。
つまるところ、私たちは何者なのか、それを証明するための物語を今我々は持っているのか、この熱海殺人事件という物語を通して、検証してみよ、という作家からの大きな問いかけなのだと私は捉えました。
全力で答えてみようと思います。ご期待ください。

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文学座4・5月アトリエの会 文学座アトリエ70周年記念公演「熱海殺人事件」

2020年4月28日(火)~5月10日(日)
東京都 文学座アトリエ

作:つかこうへい
演出:稲葉賀恵
出演:石橋徹郎上川路啓志、奥田一平、山本郁子

※2020年4月7日追記:本公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。

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