本編終了後に実施されたカーテンコールではまず、アルドンザ役の
1969年の日本初演から主演を務める白鸚は、公演1300回の感慨を語る。改めて観客や関係者への感謝を口にする白鸚は、「現実の世界では、私も皆様と同じように楽しいことやうれしいことばかりでなく、苦しみや悲しみがあります。しかし『ラ・マンチャ』では、苦しみや悲しみをなんとか勇気や希望に変えたいと思いながら演じてきた」と、時折涙を拭いながら話す。50年の間に死去した関係者もいることに触れつつ、「皆様方の思いを胸に、毎日『見果てぬ夢』を歌い続けています。50周年を初演と同じ劇場で迎えられたことに感謝しています。これからも命の続く限り、役者人生を生きていきたい」と宣言した。
続いて場内では、客席も一体となって「見果てぬ夢」を合唱。さらに舞台に1人残った白鸚は、小道具の槍を持つと「ニューヨークから来てくださったミミさんたちのために」と、「見果てぬ夢」を英語で独唱する。観客が総立ちで拍手を送る中、白鸚は何度も客席にお辞儀をしながらステージを下りた。公演は10月27日まで行われる。
スペインの小説「ドン・キホーテ」を原作とした「ラ・マンチャの男」は、1965年にアメリカ・ブロードウェイで初演され、翌1966年のトニー賞ではミュージカル作品賞を含む計5部門を受賞した作品。日本では1969年の初演から白鸚(当時は市川染五郎)が主演し、翌1970年にはブロードウェイのマーチンベック劇場にて現地の俳優と全編英語で60ステージを務めた。
日本初演50周年記念公演 ミュージカル「ラ・マンチャの男」
2019年9月7日(土)~12日(木)※公演終了
大阪府 フェスティバルホール
2019年9月21日(土)~23日(月)※公演終了
宮城県 東京エレクトロンホール宮城
2019年9月27日(金)~29日(日)※公演終了
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2019年10月4日(金)~27日(日)
東京都 帝国劇場
脚本:デール・ワッサーマン
作詞:ジョオ・ダリオン
音楽:ミッチ・リー
訳:森岩雄、高田蓉子
訳詞:福井崚
振付・演出:エディ・ロール(日本初演)
演出:
キャスト
セルバンテス / ドン・キホーテ:松本白鸚
アルドンザ:
サンチョ:
アントニア:
神父:
家政婦:荒井洸子
床屋:祖父江進
ペドロ:大塚雅夫
マリア:白木美貴子
カラスコ:
牢名主:
隊長:鈴木良一
ギター弾き:ICCOU
ムーア人の娘:真田慶子
フェルミナ:
美濃良、山本真裕、小川善太郎、山本直輝、
※高田実那の「高」ははしご高が正式表記。
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リンク
- 帝国劇場 ミュージカル『ラ・マンチャの男』
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#ラ・マンチャの男
10月21日に上演回数1300回を迎えました✨
大千穐楽まで残りあと5日。
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#瀬奈じゅん
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