KERA・MAP #008「修道女たち」が、本日10月20日に東京・本多劇場にて開幕した。
本公演は、ナイロン100℃の
舞台は、場所や時代は定かではないが、少し前のヨーロッパらしき場所にある修道院。温厚で少し気が弱いところがある修道院長のシスター・マーロウ(伊勢志摩)、厳格なシスター・ノイ(犬山イヌコ)、母性的な優しさと芯の強さを持つシスター・ニンニ(緒川たまき)、自制的なシスター・アニドーラ(松永玲子)、そして誓願を立てたばかりのシスター・ダル(高橋ひとみ)とシスター・ソラーニ(伊藤梨沙子)の母娘は、奇跡を起こした殉教者の聖地である、雪深い山の麓の山荘へと巡礼に向かう。彼女たちを迎え入れたのは、村の女・オーネジー(鈴木杏)と村の帰還兵テオ(鈴木浩介)で……。
開幕に際しKERAは「今回は“善意の人たち”だけで物語を創ろうと思いました。以前、『消失』という作品でもやった事があるのですが、できるだけ悪意を介在させずに、それが例え間違った善意であったとしても、『善意の物語』をつくろうと思いました」とコメント。さらに「独特の世界観で、他の芝居ではなかなか味わえない気分を味わえるのではと思います」と手応えを語っている。また鈴木杏は「本当に、KERAさんの才能が爆裂しているような、摩訶不思議で、今ここにしかない世界が広がっていると思うので、是非この唯一無二の時空を楽しみにいらして頂けたら」と観客にメッセージを送った。
東京公演は11月15日まで。そののち11月23・24日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、12月1・2日に福岡・北九州芸術劇場 中劇場で上演される。
ケラリーノ・サンドロヴィッチコメント
毎度ながら無我夢中で書き上げまして、稽古場では、劇団公演では無いにもかかわらず、キャストもスタッフも一丸となって意見を交わしながら創っていった舞台です。今年3本目の公演ですが、前のどちらとも違います。
今回は“善意の人たち”だけで物語を創ろうと思いました。以前、「消失」という作品でもやった事があるのですが、できるだけ悪意を介在させずに、それが例え間違った善意であったとしても、「善意の物語」をつくろうと思いました。
コメディかどうかは、どちらかというとトラジェディだと思うのですが、チェーホフがあの「かもめ』」を喜劇と言っていることを考えると、こういう人たちを俯瞰した視点から描いているという意味では、喜劇と言えるかもしれません。独特の世界観で、他の芝居ではなかなか味わえない気分を味わえるのではと思います。上演時間は長めかもしれませんが、体感はそんなに長くないんじゃないかなと思いますので、当日券でも気が向いたら是非見て欲しいです。そして面白かったら、東京も長いし地方もあるので、是非、もう一度観に来たり、知り合いを誘っていらして下さい。
鈴木杏コメント
本当に、KERAさんの才能が爆裂しているような、摩訶不思議で、今ここにしかない世界が広がっていると思うので、是非この唯一無二の時空を楽しみにいらして頂けたら、と思います。ご来場お待ちしております。
KERA・MAP #008「修道女たち」
2018年10月20日(土)~11月15日(木)
東京都 本多劇場
2018年11月23日(金・祝)・24日(土)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2018年12月1日(土)・2日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 中劇場
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