舞台中央には、ホテルのカウンターが配され、そこでは丸山扮する真っ白な制服の支配人が電話対応に追われていた。とそこへ、首藤演じるコート姿の男が音もなく姿を現し、支配人のほうへと近づいていき……。
次に明転すると、揃いのブルーの制服に身を包んだホテルマン達がキビキビと働く、とあるホテルの日常に。彼らに指示を与えるのは、首藤演じる支配人だ。ホテルマン達はときに小競り合いをしながらも、支配人を中心に和やかに働いている。そこにある男が現れ、事態は一変するのだった。
セリフを用いず、動きだけで語られる本作。カバンやラゲッジカート、飲み物を乗せたトレイなど、ホテルで見かけるさまざまな道具を用いながら、スピーディかつ複雑な動きが繰り広げられる。特に首藤が見せる隙のない動きの数々は、ホテルマンの洗練された仕草を想起させるとともに、支配人としての威厳も感じさせ、目を奪われる。またCAVAの持ち味でもある、コミカルなやりとりのシーンは、ホテルマン達の休憩時間のシーンなどで発揮されるので楽しみにしておこう。首藤が主演、丸山が作・演出を務める「レニングラード・ホテル」は、明日9日まで、東京・スパイラルホールにて。
「レニングラード・ホテル」
2017年7月7日(金)~9日(日)
東京都 スパイラルホール
作・演出:
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