上演決定に際し、宮本は「成宮君をはじめとする個性あふれる俳優たちと共に、危殆と破壊の縁に立ち上がる高揚を、かつてない舞台として結晶させお見せします」とコメント。約12年ぶりの舞台出演となる成宮は「再び舞台という“生”の場所に立てることに、静かな高揚を感じています」「劇場という濃密な空間で、観客の皆さんと同じ時間を生きられることを心から楽しみにしています」と意気込みを語った。
公演は来年1月8日から2月1日まで紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、5日から8日まで大阪・森ノ宮ピロティホール、13・14日に愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール、17・18日に福岡・福岡市民ホール 中ホールで行われる。チケットの一般販売は10月25日にスタート。
宮本亞門コメント
念願であった日本演劇界の頂点とも言える、三島由紀夫氏の「サド侯爵夫人」を新たに創り出す喜びに胸が震えています。
成宮君をはじめとする個性あふれる俳優たちと共に、危殆と破壊の縁に立ち上がる高揚を、かつてない舞台として結晶させお見せします。
来年一月──破壊からこそ生まれる美の昂奮を、どうぞご期待ください。
成宮寛貴コメント
再び舞台という“生”の場所に立てることに、静かな高揚を感じています。
「サド侯爵夫人」という極限まで研ぎ澄まされた世界の中で、人間の愛と狂気、そして内面に潜む声を辿っていく時間になると思います。
今回、12年ぶりに舞台に挑戦します。
三島由紀夫の戯曲に向き合うことは、俳優にとって大きな試練であり喜びでもあります。
鋭く精緻な言葉に呑み込まれるのではなく、自分の身体と声を通してどう響かせられるか──その覚悟をもって臨みたいと思います。
そして演出を務めてくださるのは、僕が俳優デビューした舞台でもご一緒した宮本亞門さん。
あのときから年月を重ね、25年ぶりに再びこのタイミングでタッグを組めることに、運命的な巡り合わせを感じています。
俳優という仕事に再び身を委ねるなかで、今の自分だからこそ触れられる感情や言葉があると信じています。
劇場という濃密な空間で、観客の皆さんと同じ時間を生きられることを心から楽しみにしています。
東出昌大コメント
世界の演劇界に燦然と輝く傑作「サド侯爵夫人」に出演出来ますことは、私の俳優人生に於いての誉れです。
また「豊饒の海」の舞台を共に作り上げた盟友、首藤さん、佐助と再びご一緒出来る喜び。
そして、初めてお目見えする宮本亞門さん、加藤さん、成宮さん、三浦さんとの邂逅。全てが楽しみで仕方ありません。
十代後半より三島由紀夫作品を愛読して参りました。
その後役者になり、舞台「豊饒の海」や映画「三島由紀夫 VS 東大全共闘」などの作品で“三島”に関われる機会に恵まれてきましたが、この令和の世に「サド侯爵夫人」を男性キャストで公演すると聞いた際は、魂の微振動を感知したことを覚えております。
絢爛豪華な美文に負けぬ熱演を致します。
三浦涼介コメント
「サド侯爵夫人」ルネの妹。アンヌ役を演じます。三浦涼介です。
三島由紀夫生誕から100年。そのような新たな歴史のスタートにこのような出演のお話を頂き心より感謝します。
宮本亞門さんとの出会いはずっと願って居た事であり、今回初めてお会い出来る事……僕自身とても嬉しく思っています。
サド侯爵夫人は三島さんの作品の中でも過去に数多くたくさんの方々がこの戯曲の夢を叶えてきた事だと思います。
読むごとに新たな発見を与えてくれる三島由紀夫作品ですが、三島さんの文学をどう紡いでゆき自分の身体や咽喉を使いアンヌの言葉を伝えていけるかワクワクしています。
出演者男性役者での上演。男性が女性を演じる事への美学やエロスも非常に興味深く、この時代だからこそ一歩も二歩も“前のめり”にこの作品の持つ魅力が溢れ出てくるんでは無いでしょうか。そして舞台という魅力も。
僕自身、近年舞台に多く立たせて頂いて居ますが、やはり劇場で生でその全てを目撃して頂きたいと心から思います。
そこには何のフィルターも無く、その場でお客様と共に作品を作り上げる。お客様が着席されて初めて完成する瞬間があります。そう考えると毎日が初日になるわけですが、ドキドキしますよね。そのドキドキを共にその日を心待ちにして頂けます様に。精一杯に心を込めて演じて参ります。
大鶴佐助コメント
サド侯爵については初め性的倒錯者としての印象が強かったのですが、宗教や道徳などの固定概念の全面的否定や徹底的な自然主義など、本人の絶対的な美学の上での行いだった事を知り、自分の中で見方が少し変わりました。
「サド侯爵夫人」は全編女性の会話劇ですが、女性達の中に常にサド公爵が存在しているからかなのか、三島由紀夫の美学とサド公爵の美学が似ているからなのか、男性が演じると考えても台詞に違和感を感じませんでした。
三島由紀夫作品は「豊饒の海」以来ですが、戯曲を演じるのは初めてですので、三島の書いた台詞をどう立ち上げていくか今から楽しみです。
首藤康之コメント
今回、宮本亞門さん演出舞台「サド侯爵夫人」に関わる事ができることを嬉しく思います!
私のキャリアはフランス人振付家モーリス・ベジャールさんが三島由紀夫さんをモチーフに創作した作品「M」からはじまりました。
未だミステリアスかつ不可解な事が多いこの作家の真実や愛に少しでも近づけることを願いながら、素晴らしい共演者の方々と丁寧に稽古をしてまいりたいと思っております。
加藤雅也コメント
私が45歳で初めて舞台に挑戦してから、早いもので17年が経ちました。
これまで携わってきたのは、どちらかといえばエンターテインメント性の強い作品が多かったのですが、心のどこかで「いつかは三島作品やシェイクスピア作品のような芸術性の高い舞台にも挑戦してみたい」と願っておりました。
もしかしたらそのような機会は自分には訪れないのかもしれない……と半ば諦めかけていたところに、今回のお話をいただきました。
驚きと喜び、そして「果たして自分ができるのか」という不安がよぎりましたが、思わず「やります!」と即答してしまいました(笑)。
台本を手にした瞬間、セリフの多さに「これは大変なことになったぞ(笑)」と覚悟を決めると同時に笑みがこぼれ、まだ稽古もしていないのに早くも“セリフが出てこない夢”を見る始末。
夢に見るぐらい不安を抱いている自分に少し可笑しさを感じました。
もう後戻りはできません。全力でモントルイユ夫人と向き合い、皆さまに楽しんでいただける舞台をお届けできるよう励んでまいります。
全身全霊でモントルイユ夫人を演じきりたいと思っております。
温かく見守っていただけましたら幸いです。
サド侯爵夫人
開催日程・会場
2026年1月8日(木)〜2月1日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
2026年2月5日(木)〜8日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
2026年2月13日(金)・14日(土)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
2026年2月17日(火)・18日(水)
福岡県 福岡市民ホール 中ホール
スタッフ
出演
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三島・サド侯爵
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