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「黒蜥蜴」稽古で、喜多村緑郎と河合雪之丞が初のタンゴ姿を披露

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花形新派公演「黒蜥蜴」通し稽古の様子。

花形新派公演「黒蜥蜴」通し稽古の様子。

6月1日に六月花形新派公演「黒蜥蜴」開幕。5月下旬、同作の通し稽古が行われた。

実際の舞台装置や小道具なども用いながら行われた稽古では、テンポよくストーリーが展開していく。総勢19名の出演者が立廻りやアクションも披露するなど、見どころが多く、特に物語の中心となる喜多村緑郎演じる明智小五郎と河合雪之丞演じる黒蜥蜴の物語は、名探偵と女盗賊という相反する関係ながら、 “美しいもの”を求める美学が通じ合い、惹かれあう「愛の物語」となっている。2人はタンゴを披露するシーンもあるので楽しみにしておこう。

喜多村は「よもや、歌舞伎俳優の養成所時代から30年の付き合いの雪之丞さんと“タンゴ”を踊る日が来るとは、夢にも思わなかった! 二人とも真剣に取り組んでいますが……お互いに笑いをこらえながらのお稽古になっています(笑)」と心境を語り、河合も「明智小五郎と初めて出会う場面で、この“タンゴ”を通じても、お互いのことを確かめ認め合っているんですよね。喜多村さんとは長い付き合いですので、何も言わなくても、な仲ですが……。二人ともタンゴが踊れるという設定なのが、初めての私たちとしては困りますよね(笑)」と続ける。

また新派公演には2回目の出演となる永島敏行は「演じる片桐という刑事は庶民目線で、どこか世間離れした明智と黒蜥蜴という二人と、庶民をつなげることが役目だと思う」と語り、新派公演に初参加の劇団EXILE秋山真太郎は、元ボクサーで黒蜥蜴にすべてを傾ける雨宮役を演じるにあたり、「雨宮という役を、ステレオタイプなヒール役ではなく、暴力的であるけれど、どこか繊細で壊れそうな部分をもって役作りができたらと。女方さんとお芝居することをはじめ、初めてのことだらけで。何から何まで初めて尽くしですので、恐さも半減しています(笑)」と緊張を見せる。また昨年2016年9月に劇団新派入りした春本由香は「とにかく演出の齋藤先生や先輩の皆様に従って、ひとつひとつのことを吸収していきたいです」と意気込みを語っている。公演は、6月1日から24日まで、東京・三越劇場にて。

三越劇場 2017年6月公演 花形新派公演「黒蜥蜴」

2017年6月1日(木)~24日(土)
東京都 三越劇場

原作:江戸川乱歩
脚色・演出:齋藤雅文
出演:喜多村緑郎河合雪之丞、春本由香、秋山真太郎永島敏行 ほか

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