「黒蜥蜴」喜多村緑郎&河合雪之丞ら「新派の未来につながる一歩」

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6月に東京・三越劇場で上演される花形新派公演「黒蜥蜴」の記者懇親会が、昨日5月10日に都内で行われた。

花形新派公演「黒蜥蜴」記者懇親会より。左から斎藤雅文、春本由香、河合雪之丞、喜多村緑郎、永島敏行、秋山真太郎。

花形新派公演「黒蜥蜴」記者懇親会より。左から斎藤雅文、春本由香、河合雪之丞、喜多村緑郎、永島敏行、秋山真太郎。

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花形新派公演「黒蜥蜴」記者懇親会より。左から喜多村緑郎、河合雪之丞。

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原作の江戸川乱歩による小説「黒蜥蜴」は、名探偵の明智小五郎と女賊・黒蜥蜴を巡る物語。今回の上演では齋藤雅文が脚色・演出を手がける。記者懇親会には喜多村緑郎河合雪之丞、春本由香、劇団EXILE秋山真太郎永島敏行、齋藤が出席した。

喜多村は「『黒蜥蜴』は、かつて自分でも脚本を書いてみたことがあり、この作品は新派の世界に合っていて、いつか上演できたらと考えておりました」と公演への期待を語る。河合は「この『黒蜥蜴』が、新派の未来につながる一歩だと思っております」と意気込みを述べた。公演は6月1日から24日まで。

齋藤雅文コメント

三越劇場は、デザイン、空間、空気、とても素晴らしい劇場でございまして、500人弱という規模でこのような劇場は、日本では珍しいタイプなのではないかと思います。かねてより、この三越劇場を生かした企画をと考えておりましたが、今回の「黒蜥蜴」は、まさに三越劇場にぴったりの作品に臨めたのではないかと思います。
今回は、江戸川乱歩作品の持つ娯楽性、あの時代の自由や明るさ、ある意味の大悲恋が、今の新派にふさわしく思いましたし、緑郎さん、雪之丞さんのお二人に当てて出演者のみなさまが最大限に生かせるように書き下ろしました。
「大人の紙芝居」のような感覚で、娯楽性に富んだ、新派にふさわしく楽しいものにしていきたいと思います。

喜多村緑郎コメント

喜多村緑郎

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「黒蜥蜴」は、かつて自分でも脚本を書いてみたことがあり、この作品は新派の世界に合っていて、いつか上演できたらと考えておりました。こんなにも早く実現ができてうれしく思っています。
当初は、私も雪之丞さんも春本由香さんも新派に入団してから古典に対しての基礎というものがまだまだでしたから、ぜひ古典をやらせていただきたいという気持ちがございましたが、今回は縁あって齋藤さんに書き下ろしていただいて、新たな「黒蜥蜴」を創ることとなりました。「黒蜥蜴」という作品は、三越劇場の空間にもぴったりな作品だと思います。
猿翁から培ってまいりましたDNAを生かし、また、皆さんのお力を借りて、新新派の気持ちで、今後の新派の未来のためにも頑張りたいと思います。

河合雪之丞コメント

河合雪之丞

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河合でございます。やっと河合に慣れてきたころでございますが、やはり河合と呼ばれるとまだすぐに振り向くことができない次第でございます(笑)。
私にとって、役者人生の中で何かのきっかけの際には、この三越劇場という印象がございます。
私が初の舞踊のリサイタルをやらせていただいたとき、新派の作品に参加させていただいたとき、三越歌舞伎、また、本年1月の新派入団の際、そして、この新しい新派の作品の幕開けもこの三越劇場ということで深いご縁を感じております。
「黒蜥蜴」という作品は、これまでにも映画や舞台など数多く様々な方が演じられてきておりますが、私自身もまた新しい黒蜥蜴をお見せできたらと思っております。
我々若い世代は、八重子さん、久里子さんをはじめとした新派の諸先輩方のお力を借りて、「古典の継承」「埋もれてしまった作品の復活、洗い直し」「新しい作品の新しい見せ方」この3本柱が未来のためにも大事だと考えております。この「黒蜥蜴」が、新派の未来につながる一歩だと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

春本由香コメント

春本由香

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昨年9月に新派に入団し、9月の「婦系図」、12月の「大つごもり」に続いて、今回の「黒蜥蜴」への出演となりました。今回演じます令嬢の岩瀬早苗は、「婦系図」の妙子と似ているように感じ、時代は異なりますが、入りやすい印象がございます。
今回の「黒蜥蜴」は、どなたが見てもわかりやすく、見やすい作品ではないかと思います。
皆様の足を引っ張らないよう、精いっぱい頑張りたいと思いますので、長い目で見ていただけたら幸いです。
「黒蜥蜴」をぜひ、よろしくお願いいたします。

秋山真太郎コメント

秋山真太郎

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初めてだらけのことで、劇団EXILEとして新派そして松竹演劇へ参加は初のことですので、責任を持って取り組んで参りたいと思います。新派は、厳しいと周りから言われていたので稽古初日は緊張しておりましたが、実際はみなさんお優しい方々で、また、女方さんのお芝居を生で拝見することは初めてなので、大変勉強になることが多いです。
雨宮という役を、ステレオタイプなヒール役ではなく、暴力的であるがどこか繊細で壊れそうな部分をもって役作りができたらと思います。
この「黒蜥蜴」という華やかで美しい世界観を早く構築していきたいと楽しみな気持ちでおります。

永島敏行コメント

永島敏行

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三越劇場で演じられるということは、自分自身楽しいですし、また、お客様にとっても、この三越劇場で楽しんでいただき、観終わってから日本橋や銀座でも楽しんでいただけるのではないかと思います。
新派には今回で2度目の参加になりますが、自分自身が新しい自分を構築できるので嬉しく思っています。戦前の大正から昭和初期という時代は、非常に華やかで、私の母が言うには常にダンスパーティーがあるほど、大変な時代であっても、それぞれが楽しんで生きていたそうです。
演じる片桐という役は庶民目線で、どこか世間離れした明智と黒蜥蜴という二人と庶民をつなげることが役目だと思い、演じていきたいと思います。

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三越劇場 2017年6月公演 花形新派公演「黒蜥蜴」

2017年6月1日(木)~24日(土)
東京都 三越劇場

原作:江戸川乱歩
脚色・演出:齋藤雅文
出演:喜多村緑郎河合雪之丞、春本由香、秋山真太郎永島敏行 ほか

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