昨日4月30日に東京・日本橋三越本店にて開催された、三越劇場創立90周年トークイベント「三越劇場のあゆみ~90年そして未来へ~」に
6月に東京・三越劇場で上演される「黒蜥蜴」に出演する2人は、特設ステージで行われた「舞台で魅せる90年~Theater staff's selection~」に出席。緑郎は「90周年という重みある、また、数々の名優たちが立たれてこられた三越劇場に、自らも立てるということに嬉しい気持ちがあります」と喜びを語るとともに、自身の出演作「黒蜥蜴」への思いを明かす。また雪之丞は「三越劇場でなければできないような『黒蜥蜴』になっております。衣装、かつらなどすごくこだわりました。舞台を見たことない、知らない、といった方々にも楽しんでいただける舞台になっておりますので、ぜひ見に来ていただきたいと思います」と観客に呼びかけた。
江戸川乱歩の人気小説「黒蜥蜴」は、名探偵の明智小五郎と女賊・黒蜥蜴を巡る物語。
喜多村緑郎コメント
90周年という重みある、また、数々の名優たちが立たれてこられた三越劇場に、自らも立てるということに嬉しい気持ちがあります。
以前から、新派へかかわることがあったので、それほどまで気負いはなかったのですが、入団し、二代目喜多村緑郎の名前を名乗らせていただいた頃から、自分自身大きな節目となりました。
今回、「黒蜥蜴」をやらせていただくにあたって、かねてより、江戸川乱歩の小説、少年探偵団などは好きでしたが、「黒蜥蜴」自体は歌舞伎時代に読ませていただきました。その頃から、「歌舞伎にしたら面白いだろうな」という気持ちを持っていましたし、その後、新派とかかわることになって、より「黒蜥蜴」への思いが強くなったと思います。自分で行っていた朗読劇用に、台本まで書いていました。今回、新派文芸部の齋藤雅文さんの脚本を拝見し、自分が描いていたものと重なる部分も多く、エンタテインメント性、芸術性、スピード感、ビジュアル、すべてが詰まった、この「黒蜥蜴」ができることに気持ちが高まります。
脚本だけでなく、衣装、音楽などにもこだわっていますので、ぜひ多くの方に足を運んでいただきたいです。
河合雪之丞コメント
都内で最古ともいえる、戦前から戦後まで見てこられた、素晴らしい三越劇場に立てることに、ありがたいという気持ちと、より一層努力をしなければという気持ちでおります。
また、三越劇場は、お客様との距離も大変近いので、すごくいい勉強になります。
入団後は、喜多村さんとは、長い付き合いでもありますので、言葉にしなくてもわかる部分があり、芝居につながっているように思います。新派をより多くの人に知って頂く、浸透させていくためにも、我々がより一層努力しなければならないと感じております。
今回の「黒蜥蜴」は見どころが満載で、お伝えしたいことは山とあるのですが、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思います。劇場に入った瞬間から、「はっ」とさせられると思いますし、ここ三越劇場でなければできないような「黒蜥蜴」になっております。衣装、かつらなどすごくこだわりました。舞台を見たことない、知らない、といった方々にも楽しんでいただける舞台になっておりますので、ぜひ見に来ていただきたいと思います。
三越劇場 2017年6月公演 花形新派公演「黒蜥蜴」
2017年6月1日(木)~24日(土)
東京都 三越劇場
原作:江戸川乱歩
脚色・演出:
出演:
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- 劇団新派 公式サイト
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