ミュージカル「ラディアント・ベイビー ~キース・ヘリングの生涯~」の稽古場が、本日5月13日、報道陣に公開された。
本作は1980年代のアメリカを代表する芸術家、キース・ヘリングの人生を追ったオフ・ブロードウェイ発の作品。故郷のペンシルベニアからニューヨークに出てくるも、初めての都会での生活に翻弄されるキースが、さまざまな人間に囲まれながらアートに没頭していく姿が描かれる。本日の稽古には演出を手がける
まずは、1幕冒頭の回想シーンから。オープニングナンバー「FASTER THAN THE SPEED OF LIFE #1」では、アンサンブルキャストも交えた激しい動きによって、早逝したキースの疾走感ある人生が表現される。すでに汗だくの出演者も現れ始める中で披露された「PARADISE」は、ディスコが舞台。DJのカルロスとキースが出会う、2人にとって運命的な場面だ。ソウルフルな歌声のもと、ディスコの客に扮した出演者による激しいダンスが展開された。
息を弾ませながら臨んだ最後の場面は、本作を代表するバラード「STAY」。物語の終盤、全登場人物が「まだここにいたい」とそれぞれの居場所に思いを馳せながら歌い上げ、稽古を締めくくった。
稽古後に行われた記者会見は、演出の岸谷が「みんなの息が整うまでちょっと待ってね」というひと声で和やかにスタート。上演まで1カ月を切った現時点での稽古の進捗を問われて、岸谷は「2幕に差しかかったところです。ダンスの振付と演出を一新して丁寧に作っていて、いい感じで遅れています(笑)」と報告。柿澤は、共演者について「みんな声の色が違って動きも個性的。歌もダンスもバラエティ豊かで、このエネルギーが集まれば80年代ニューヨークの空気が醸し出されるのでは」と信頼を寄せ、その言葉を受けた平間も「1人ひとり、尊敬できるメンバーに恵まれました。個々人がそれぞれ役に入りきるというより、私生活やチームワークが舞台上に立ち現れる作品になる気がしています。岸谷さんはそういうパワーを大事にされている方」と話し、雰囲気のよさを強調した。
岸谷の演出について聞かれた知念は「稽古が楽しいです。のびのびと演出をつけてもらっています」と微笑む。「稽古場で怒らないんですか?」と聞かれた岸谷は、自ら「非常に優しい」と一言。会見場が爆笑に包まれたあと、松下が「五朗さんは役者のモチベーションを下げない演出をしてくれるんですよね。迷ったり悩んだりすると現場が止まってしまうくらいスピード感のある作品なので、そのあたりの間合いを見ながらケツを叩いてくれる。負けないように食らいついていきたい」と意気込んだ。
ミュージカル「ラディアント・ベイビー ~キース・ヘリングの生涯~」は、6月6日から22日まで東京・シアタークリエにて、6月25日・26日に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。
※動画は現在非公開です。
ミュージカル「ラディアント・ベイビー ~キース・ヘリングの生涯~」
2016年6月6日(月)~22日(水)
東京都 シアタークリエ
2016年6月25日(土)・26日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
脚本・歌詞:スチュアート・ロス
音楽・歌詞:デボラ・バーシャ
歌詞:アイラ・ガスマン
演出:
訳詞:小林香
音楽監督:前嶋康明
振付:
出演:
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- シアタークリエ『ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~』
- 「RADIANT BABY~キースへリングの生涯」|キョードー大阪
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【岸谷五朗】
「ラディアント・ベイビー」稽古場で岸谷五朗の「非常に優しい」演出が明らかに https://t.co/ufSgk0wmzt