6月6日から22日まで東京・シアタークリエにて上演される、ミュージカル「ラディアント・ベイビー ~キース・ヘリングの生涯~」の会見が、山梨・中村キース・へリング美術館で4月1日に行われた。
中村キース・へリング美術館は、キース・へリングの作品のみを収蔵する世界で唯一の美術館。会見に出席した演出の
柿澤は「その人と会って話したことのある人間が、存在する歴史上の人物を演じるのは、大河ドラマに出演するのとも、また、マンガ原作の人物を演じるのとも違う。生半可な気持ちではできない」と、キースを演じる重責を語り、「敬意を持って、天国のキースが観ても楽しんでもらえる作品にしたいです」と意気込んだ。また「学生時代は音楽とサッカーばっかりだったので今、絵を特訓してます」と明かし、「1度美術の成績で5を取ったことはあるんですけど……木彫で。題名は『蟻地獄』です(笑)」と意外な過去を披露した。
平間は「手が勝手に動く感じで、キースが思うままに描いてる様子をビデオで見て、自分も同じ表現者として、『これはやっちゃいけないだろうな』とか気にせずに、自分が表現したいものをそのままぶつけていけるような人間になりたいなと、教えてもらったような気がします」とコメントを述べた。
キースとは、自身が活動している「Act Against AIDS」で20数年来の関わりがある岸谷は「キースの一生を自分の本職である芝居で表現できることは大きな恩返し」と語り、「HIVや人種差別のような、非常に深刻な問題が、キースのアートがそこに加わることによって1つのシンボルになり、みんながそこへ進んでいける。こんな力を持ってる人はなかなかいない」とキースの魅力を語った。
そして会見の最後には、公演タイトルにもなっているキースのアイコン・“ラディアント(光り輝く)・ベイビー”を見ないで描く、イラスト大会が開催された。知念は「しっぽをつけた時点で、あれちがったなー?と思ったんですけど……。あと目はあったような気がして……」と、個性豊かなベイビーを披露。会場からは「かわいい」と優しい評価を受けるも、岸谷が「通知票で言うと2かな(笑)」と斬り、場内の笑いを誘った。
そう言う岸谷は、自信たっぷりに自作を見せるが、出演者たちからは「ちょっと似てる……けど違う……」と微妙なコメントが。続く平間は普段からストリートで絵を描いてるというだけあり、かなりの完成度のベイビーを披露。しかしながら岸谷が「(このベイビー)耐えてる感じするね(笑)」と感想を述べると、平間は「性格出ますね(笑)」と同意した。
そしてラストは柿澤がベイビーを披露。特訓の成果もあり、実物と遜色ない完璧なベイビーを見せ「さすがキース!」と出演者たちからも絶賛された。さらに、自身のイニシャル“K.H”が、キース・へリングで同じイニシャルであることに触れ、柿澤演じるキースにますます期待が高まったところで会見は締めくくられた。
ミュージカル「ラディアント・ベイビー ~キース・ヘリングの生涯~」は、6月6日から22日までシアタークリエにて公演後、6月25日・26日に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。6月8日から10日には「キース・ヘリング スペシャルデイズ」が企画されている。イベントの詳細は続報を待とう。
※動画は現在非公開です。
ミュージカル「ラディアント・ベイビー ~キース・ヘリングの生涯~」
2016年6月6日(月)~22日(水)
東京都 シアタークリエ
2016年6月25日(土)・26日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
脚本・歌詞:スチュアート・ロス
音楽・歌詞:デボラ・バーシャ
歌詞:アイラ・ガスマン
演出:
訳詞:小林香
音楽監督:前嶋康明
振付:大村俊介(SHUN)、
出演:
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- 「RADIANT BABY~キースへリングの生涯」|キョードー大阪
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