藤井フミヤ30周年ツアー開幕！親友・木梨＆ヒロミも祝福

藤井フミヤのデビュー30周年記念ツアー「藤井フミヤ 30TH ANNIVERSARY TOUR vol.1 青春」の初日公演が、デビュー日にあたる9月21日に神奈川・パシフィコ横浜にて開催された。

1983年9月21日にチェッカーズのボーカリストとして「ギザギザハートの子守唄」でデビューし、30年間にわたって第一線で活躍し続けているフミヤ。ツアー初日には彼のアニバーサリーイヤーの幕開けを祝うべく、多くのファンが全国各地から集まった。

弟の藤井尚之（Sax）を含む7人編成で回る今回のツアーは、チェッカーズ時代の曲もたっぷり盛り込んだセットリストで展開。華麗なステップとターンを繰り返しながら、色気たっぷりに歌い上げられた「ONE NIGHT GIGOLO」、フュージョン的なアプローチを加えた「NANA」など、深みを増した歌声やアレンジが過去の名曲に新しい魅力を加えていく。また新曲「青春」やソロデビュー曲「TRUE LOVE」も歌われ、オーディエンスを喜ばせた。

MCでフミヤは「なんでチェッカーズの歌って興奮しちゃうんだろうね」と笑いながらデビュー時の思い出を語り、「今日はビジョンがあるからさ、フミヤも老けたなとか思ってよ」とステージの両脇に設置された大型ビジョンを指して口にする。また「歌というのはすぐ過去に戻れて、タイムマシンのようなものですね」「蔵にしまってた骨董品の木箱を開けて、床の間に飾ったような感じでして。まあ時々出すか、みたいな。歌は歌ってあげないと。歌うことで光を増しますので」と述べ、次々と懐かしい曲を披露した。

さらにこの日はデビュー記念日ということで、アンコールで木梨憲武とヒロミが大きな花束を持って登場。親友の祝福にフミヤは表情を和らげ、木梨の「すごいよかった。3～4回うるうるした」という言葉に破顔する。さらに「ONE NIGHT GIGOLO」のイントロが鳴り出し、木梨が「とんねるずのみなさんのおかげです」でオンエアされていたコントを再現。木梨が「kill you」と歌い出した瞬間にフミヤとヒロミが勢いよくスリッパで彼の頭をはたくと、懐かしいギャグに会場は大いに沸き立つ。フミヤは2人にお礼を告げたあと、「みんなしっかりいいオッサンになってます」と笑った。

時間はあっという間に過ぎ、3時間におよぶパフォーマンスを終えたフミヤは「今日は初日なんですけど、自分で言うのもあれだけどけっこう高得点です」と満足げ。「また遊びに来てよ。ずっと歌ってるから」と彼が去り際に口にすると「また遊ぼうぜ！」とステージをあとにする。そして観客は大きな拍手と歓声で、彼を年末まで続くロングツアーへ送り出した。

なおツアーは12月22日の福岡・福岡サンパレスまで全国31カ所計35公演が開催される。さらに12月31日にはツアーのスペシャル公演として、東京・日本武道館にてカウントダウンライブが行われることが決定。フミヤが同会場でカウントダウンライブを実施するのは5年ぶりとなる。