Hi-STANDARDが3.11仙台で熱狂のライブ、まさかの「AIR JAM」開催発表も

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Hi-STANDARDが3月11日に全国ツアー「Screaming Newborn Baby Tour」の宮城・仙台GIGS公演を開催した。

Hi-STANDARDとは?

1991年から活動を開始し、1994年にミニアルバム「LAST OF SUNNY DAY」をリリースし知名度を高める。1995年に「GROWING UP」、1997年には「ANGRY FIST」という2枚のフルアルバムをメジャーレーベルから発表。これらの作品は海外でもリリースされ、好セールスを記録した。1997年には主催フェス「AIR JAM」をスタートさせ、日本のパンクロックシーンに大きな影響を与えた。1999年に自主レーベル「PIZZA OF DEATH RECORDS」がメジャーから独立し、第1弾作品としてアルバム「MAKING THE ROAD」をリリースし、インディーズとしては当時異例のミリオンヒットを達成した。2000年の「AIR JAM 2000」を最後に活動休止。2011年9月18日に横浜スタジアムで東日本大震災の復興支援を目的とした「AIR JAM 2011」を開催した。2016年10月に事前告知なしで突如16年半ぶりの新作「ANOTHER STARTING LINE」をリリース。同年12月に福岡 ヤフオク!ドームにて「AIR JAM 2016」を行った。2017年10月には18年ぶりとなるアルバム「THE GIFT」を発表し、2018年9月にはZOZOマリンスタジアムで「AIR JAM 2018」を開催。2023年2月に恒岡章(Dr)がこの世を去る。横山健(G, Vo)、難波章浩(Vo, B)はバンドを継続していくことを発表。4月に恒岡の遺作となる「I'M A RAT」を配信リリースした。2025年9月にZAX(Dr / The BONEZ、Pay money To my Pain)を正式メンバーとして迎え入れたことを発表した。11月にミニアルバム「Screaming Newborn Baby」をリリースし、12月から全国ツアーを開催。

Hi-STANDARD(撮影:半田安政)

Hi-STANDARD(撮影:半田安政)

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ライブはPIZZA若手バンド・HONESTから

「Screaming Newborn Baby Tour」は、難波章浩(Vo, B)、横山健(G, Vo)、正式メンバーにZAX(Dr / The BONEZ、Pay money To my Pain)を迎えた新体制ハイスタにとって初のツアー。彼らは、2023年2月にこの世を去った恒岡章(Dr)を含むハイスタとしての生き様を示す最新ミニアルバム「Screaming Newborn Baby」を携え、4月まで全国各地で熱狂を生み出している。仙台公演にはゲストとしてPIZZA OF DEATH RECORDSの若手筆頭である名古屋のバンド・HONESTが出演した。

HONEST(撮影:しゅんた)

HONEST(撮影:しゅんた) [高画質で見る]

2003年と2005年生まれのメンバーからなるHONESTは、フロアを埋め尽くす“お兄さん、お姉さん”を相手にエネルギッシュなライブを展開。樋口浩太郎(G, Vo)はMCのたびに「HONESTです!」と繰り返しアピールし、「僕らは『かかってこいよ!』とか言わないです。Hi-STANDARDと一緒に歴史を作ってきた皆さんのことが大好きです」「(横山)健さんに憧れて、ハイスタに憧れてバンドを始めたから、こういう日にこういう場所でライブができたことを誇りに思います!」と思いを伝えた。

なおHONESTは5月27日に1stミニアルバム「Never Wanna Come Back Home」をリリースする。

Never Wanna Come Back Home

HONEST「Never Wanna Come Back Home」
Amazon.co.jp

Hi-STANDARDとHONEST。(撮影:半田安政)

Hi-STANDARDとHONEST。(撮影:半田安政) [高画質で見る]

3.11 Hi-STANDARDが仙台のステージに

2011年3月11日に発生した東日本大震災からちょうど15年。Hi-STANDARDが東北にやってきた。仙台GIGSのステージには、フロアにいる観客の写し鏡のような、ハートフルなイラストのバックドロップが掲げられた。難波、横山、ZAXは準備万端。難波の「よし! 今日を始めよう!」という言葉を合図に、「Start Today」でライブが始まった。その瞬間から堰を切ったかのように観客の波がうねり、ダイバーが続出。次々に楽曲が演奏され、その熱狂は加速するばかり。横山が「クソハードコアな曲でも喰らえよ!」と言い放ってから、超キャッチーな「My First Kiss」につなげるなど、遊び心もたっぷり詰まったステージが展開される。「Fighting Fists, Angry Soul」では、冒頭よりもさらに多くのクラウドサーファーが押し寄せ、ダイバーをキャッチするセキュリティも大忙しだ。

難波章浩(Vo, B / Hi-STANDARD)(撮影:半田安政)

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横山健(G, Vo / Hi-STANDARD)(撮影:徳王圭太朗)

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ZAX(Dr / Hi-STANDARD)(撮影:半田安政)

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ハイスタは2000年に活動休止後、東日本大震災の被災者、被災地への思いがきっかけとなり2011年に再始動。この日のライブでは、2016年に約16年ぶりの新曲としてゲリラリリースした「Another Starting Line」を演奏した。横山は「言うつもりはなかったけど、今日でちょうどあれから15年でしょ」と口を開き、「3月11日にこの場所で『Another Starting Line』を鳴らせるっていうのが……『うれしい』って言うのとは違うんだよ。これが言葉の限界なのかな……みんなの前で一緒に歌えて、すごく特別な気分になったよ。歌ってやっぱりすごいな!」と感激。難波は「みんなの歌に気持ちを持ってかれちゃった……」と声を詰まらせ、横山が「ナンちゃんが非常に危うい状態になりました(笑)。いざここで演奏すると、特別な意味があるって気付いちゃうんだ」とフォローする。難波は「気持ちは目に見えないものだけど、目に見える感じがしたね。って、またスピってんのこれ? 音楽ってスピリチュアルだよね? なんで健くんツッコんでくれないの?」と横山に助け舟を求めた。横山はここまでの難波の話に理解を示し、「気持ちは目に見えないけど、モノより大事だと思う」と同調した。

Hi-STANDARDは“ど真ん中”

1月に始まったこのツアーでは、サッカー日本代表のチャントをオーディエンスが合唱する場面がある。仙台公演でも「Teenagers Are All Assholes」の演奏に入る前に盛大な“ニッポン”コールが巻き起こり、日本国旗を掲げる者もいた。横山は「今の日本は右とか左に分かれててさ。“愛国心”なんてのは言葉がキツいし、解釈がそれぞれ違うと思う。でも“郷土愛”は一緒じゃないのかな? “ニッポン”って言うことに抵抗がある人、日の丸を見ると首相官邸とか政府のことが気になっちゃうこともあるだろうけど、それもおかしいことじゃないんだ。Hi-STANDARDはわかってます」と話し、難波が「日本の主役は政府ではなく、俺たちだから。右とか左とかそういう二極化じゃないの。みんな気付いたでしょ? 俺たちは分断させられて、ぶつかり合ってる場合じゃないの。日本が大好きなのは当たり前。差別反対もそう、戦争が嫌なのも当たり前。日本は戦争に加担してほしくない」と続けた。

政治思想の受け止め方は人によりさまざま。政治的発言が誤解や曲解などのリスクを伴うこと、冷笑的な批判などを伴うことを承知で、Hi-STANDARDは昨今の国際情勢を受けて、平和への思いを訴えた。横山は「俺たちは右でも左でもない。ど真ん中のHi-STANDARDです」と宣言。難波も「思想は自由」が前提にあることを伝えつつ、「ただ、ぶつかり合うのはやめよう。やっぱり音楽だよ、やっぱりハイスタだよ!」と語った。

Hi-STANDARD(撮影:半田安政)

Hi-STANDARD(撮影:半田安政) [高画質で見る]

「AIR JAM 2026」開催を発表

インストナンバー「Tinkerbell Hates Goatees」で、“氷の妖精”クリオネのような動きをしてみせるなど、自由にライブを楽しむハイスタ。ギタープレイがこの日特に冴えていた横山をはじめ、三位一体の演奏の迫力はすさまじく、会場全体の興奮はうなぎのぼり。終盤には「Stay Gold」などキラーチューンが投下され、フロアは一段と激しい盛り上がりを見せた。

アンコールでハイスタは、2018年以来8年ぶりとなる主催ロックフェス「AIR JAM」を、11月7日に千葉・ZOZOマリンスタジアムで開催することを発表。「東北のみんなに一番に伝えたかった」と難波は語り、横山は「楽しみだね!」と笑顔を見せた。そんな発表もあった中、3人はアンコールで5曲を演奏。「Starry Night」から「Turning Back」になだれ込むという衝撃のラストとなった。

Hi-STANDARD(撮影:徳王圭太朗)

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難波章浩(Vo, B / Hi-STANDARD)(撮影:徳王圭太朗)

難波章浩(Vo, B / Hi-STANDARD)(撮影:徳王圭太朗) [高画質で見る]

ベースアンプ上に置かれた人形たち。(撮影:徳王圭太朗)

ベースアンプ上に置かれた人形たち。(撮影:徳王圭太朗) [高画質で見る]

Screaming Newborn Baby

Hi-STANDARD「Screaming Newborn Baby」
Amazon.co.jp

ライブレポート

セットリスト

「Screaming Newborn Baby Tour」2026年3月11日 仙台GIGS

HONEST

01. I Like You
02. Honestly
03. One More Chance
04. Daisy
05. Echo
06. Lonely Boy
07. Overslept
08. Home
09. Be Myself
10. Going Growing
11. Decide
12. Fortune Favors The Bold

Hi-STANDARD

01. Start Today
02. The Gift
03. All Generations
04. Endless Trip
05. California Dreamin'
06. My First Kiss
07. Song About Fat Mike
08. Fighting Fists, Angry Soul
09. The Pink Panther Theme
10. A Ha Ha
11. My Sweet Dog
12. Another Starting Line
13. Brand New Sunset
14. Stop The Time
15. Teenagers Are All Assholes
16. Free
17. Moon
18. Tinkerbell Hates Goatees
19. Stay Gold
20. Our Song
21. Maximum Overdrive
<アンコール>
22. Pacific Sun
23. I'm A Rat
24. Dear My Friend
25. Starry Night
26. Turning Back

公演情報

Hi-STANDARD「Screaming Newborn Baby Tour」(※終了分は割愛)

2026年3月30日(月)沖縄県 ミュージックタウン音市場(※追加公演)
<出演者>
Hi-STANDARD

2026年4月8日(水)東京都 Spotify O-EAST
<出演者>
Hi-STANDARD / KUZIRA

2026年4月19日(日)神奈川県 Kアリーナ横浜
<出演者>
Hi-STANDARD

AIR JAM

2026年11月7日(土)千葉県 ZOZOマリンスタジアム

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読者の反応

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和🥁🎵 @mofumofunausagi

読んでると3.11仙台GIGSが思い出されて泣けてくるわ。
あの瞬間、オレ達は間違いなくあの場所に居たんだって。
のーちゃんを連れて行けて本当に良かった。
ブレずにハイスタ愛を貫いている小学生を受け入れてくれて、ハイスタの皆さまありがとうございます!
@AKIHIRONAMBA
@KenYokoyama
@JINKANZA https://t.co/Jyfb7XL77S

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