カエラ8000人に幸せ届けた武道館3DAYS＆新シングル発表

3月3日、4日、6日の3夜にわたり、木村カエラが全国ツアー「KAELA WEB TOUR 2012」の追加公演を開催した。

今回のステージには、最新アルバム「8EIGHT8」にあやかって8つの目と足を持つ“クモくん”のオブジェを設置。青のレーザーが飛び交う中、ダンサーに囲まれながら登場したカエラは、アルバムのタイトルチューン「8EIGHT8」で作品の世界観へと導いていく。そして白のレーザーで会場にクモの巣が張り巡らされると、カエラの「ブドウカーン!!」という雄叫びを合図に、「Make my day!」「リルラ リルハ」「STARs」とアッパーチューンが立て続けに演奏された。彼女は武道館を埋め尽くしたファンに、「今日はみんなの心配とか嫌なこととか不安なこととか、全っ部私とクモくんが食べてあげるから！ 明日から楽しく過ごせるように、私が楽しませるからねー！」と言葉をかける。そして「deep beep」「L.drunk」といったスリリングなナンバーや、自身がアコースティックギターをかき鳴らす「KEKKO」を届け、オーディエンスとの一体感を増強させていった。

ライブ中盤は「かわいらしい曲を歌うね」と前置きして、「うたうらら」「ホシノタネ」などを披露。さらに50'sファッションに身を包んだダンサーたちとキュートなダンスを繰り広げる「lollipop」、銀テープが雪のようにキラキラ舞う中での「A winter fairy is melting a snowman」でポップな魅力を振りまく。一方で、アルバムに込めた3つのコンセプト「人とのつながり」「人はひとりじゃない」「ありがとう」を象徴する楽曲「チョコレート」や「orange」も歌い上げ、観客の心を温かく包み込んだ。

また、次のパートでは「Circle」で武道館を幻想的なクラブに変えたあと、「こっから鬼アガリするけどいいかしら？ みんな汗かいてさ、健康になっちゃえばいいじゃん。私に負けないように暴れてね」と、怒涛のスパートのゴングを鳴らす。カエラはここから「You bet!!」「Yellow」「TREE CLIMBERS」「マスタッシュ」「BEAT」といったライブでの鉄板曲を連投。なだれ込むにように本編ラストに行き着くと、サイレンに似たギターリフが鳴り響く「喜怒哀楽 plus 愛」で全身全霊のパフォーマンスを見せつけた。

アンコールでは一変、「こっからはハッピーな歌しか歌わないからね。みんなが幸せになるように心を込めて歌います」と話し、「Butterfly」「BANZAI」を8000人のオーディエンスと一緒に楽しんだカエラ。そして「私が曲を作ったりライブしたりするのは、みんなの笑顔が見たいからなの。とびっきりの笑顔を見せてね」と自ら幸せそうにほほ笑んで、「Magic Music」を届けた。

さらに、ダブルアンコールも実現。最終日となった6日の公演では「ファイナル、本当に最高のライブになったと思います。みんなのおかげだね、ありがとう。最後に大切な大切な歌を歌います。幸せって本当にちっちゃいことの積み重ねで、それをたくさん積み重ねて、いつか大きな幸せにしてください。そのために私は歌っているから」と、客席を見ながらゆっくり、はっきりと話す。全26曲の最後に歌われたのは、「happiness!!!」。曲名どおり会場中をハッピーに染め上げたカエラは、「明日からがんばろうね！」と投げキッスしてステージを去った。

なお、カエラは5月16日にニューシングル（タイトル未定）をリリース。このシングルの表題曲は、4月よりスタートするテレビ朝日系金曜ナイトドラマ「都市伝説の女」主題歌としてオンエアされる。DVD付属盤では、昨年末に東京・LIQUIDROOM ebisuで行われた「オトコク祭オンナク祭」より「オンナク祭」の全12曲のパフォーマンス映像が堪能できる。

木村カエラ「KAELA WEB TOUR 2012 at 日本武道館」

WOWOW 2012年5月6日（日）21:00～

木村カエラ ニューシングル（タイトル未定）収録曲

CD

01. タイトル未定1（※テレビ朝日系ドラマ「都市伝説の女」主題歌）
02. タイトル未定2
03. タイトル未定1（インストゥルメンタル）
04. タイトル未定2（インストゥルメンタル）

DVD

01. A winter fairy is melting a snowman
02. Yellow
03. Make my day!
04. KEKKO
05. TREE CLIMBERS
06. うたうらら
07. チョコレート
08. BEAT
09. 喜怒哀楽 plus 愛
10. Super girl
E1. 8EIGHT8
E2. Magic Music
※2011年12月21日「オンナク祭」より