7月4日の北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナを皮切りに、静岡、大阪、宮城、福岡、香川、東京の全国7都市を巡った今年の「真夏の全国ツアー」。グループにとっての“聖地”でもある明治神宮野球場では計4日間にわたってライブが繰り広げられ、計15万2000人を動員した。乃木坂46が神宮で公演を行うのは今回で10回目。節目となる今年のステージでは、日替わり曲を含めて4日間で延べ121曲が披露された。この記事ではツアーファイナルとなった昨日の7日公演の模様をレポートする。
怒涛の夏曲ラッシュで幕開け
次のブロックでは
乃木坂46は“全員がヒロイン”
ライブ中盤では、今回のツアーのテーマである“全員がヒロイン”を体現するかのように、個性豊かなユニットのパフォーマンスが次々と展開された。トップを飾ったのは6期生の海邉朱莉、鈴木佑捺、森平麗心による「君の名は希望」。デビューからまだ半年にも満たない3人が、満員の観客を前に透き通る歌声を響かせた。続く「錆びたコンパス」では金川、矢久保、
新たに刻まれた乃木坂46と神宮球場の歴史
乃木坂46が神宮球場とともに歩んできた道のりを振り返るVTRを経て、明治神宮野球場公演10thメモリアルソングとして制作された新曲「真夏日よ」のパフォーマンスへ。3期~6期生の全員が一体となって歌い上げる姿に、客席からは割れんばかりのコールが沸き起こり、乃木坂46と神宮球場の歴史に新たな1ページが刻まれた。続く「Monopoly」でライブはいよいよ終盤戦。「ありがちな恋愛」を一ノ瀬と川崎のタブルセンターで届け、続く「制服のマネキン」では火柱が立ち昇る演出も相まって、球場内が熱狂に包まれる。「Actually...」では力強いビートに乗せて中西の咆哮が神宮の夜空にこだました。その後、乃木坂46は「夏のFree & Easy」「おひとりさま天国」を立て続けに披露。ひとしきり盛り上げたのち、ディスコナンバー「I see...」で場内を華やかな空気に染め上げた。
最後の1曲を前に、賀喜はこの夏のツアーを振り返り、先輩、同期、後輩、スタッフ、そしてファンへ向けて熱い思いを言葉にしていく。今回のツアーでは、自らがセンターを務めることで周りに安心してもらい、喜んでもらうことを目標に走ってきたと語り、その過程ではプレッシャーや責任の重さに涙を流すこともあったと吐露した。そして「でも、今日このステージに立って、皆さんやメンバーの楽しそうな笑顔、そして最終日が始まるときに私たちをステージに送り出してくださったスタッフの皆さんの表情を見て、ちょっとは目標を達成できたかなって思いました。私もこの夏、すごく楽しかったです。それは、私のことをたくさん支えてくれて、愛で包んでくださった皆さんがいたからです。本当にありがとうございました」と賀喜は笑顔で感謝の言葉を伝えた。最後に送られた最新シングル表題曲「Same numbers」では打ち上げ花火が夜空を彩り、さらに1100機のドローンによって描き出されたグループロゴが神宮球場の上空をジャック。まばゆい輝きに包まれる中、乃木坂46と神宮球場の夏は締めくくられた。
今の私たちの強みは
メンバーがステージを去っても球場内の興奮は収まることなく、アンコールに応えた乃木坂46はトロッコに乗って登場。「チートデイ」「他人のそら似」を歌いながら場内を巡り、客席後方のファンとも近い距離でコミュニケーションを図った。その後は「ジャンピングジョーカーフラッシュ」を投下し、賑やかなステージングで最後の最後までファンを楽しませた。キャプテン梅澤からツアーの感想を聞かれた6期生の瀬戸口は「忘れられない楽しい夏になった」と切り出し、「また必ずこの場所に帰ってきたいし、そのときには今日よりももっともっと大きい自分になりたいです」と決意を語る。遠藤は乃木坂46の歴史を振り返り、自分がこの場所に立っててもいいのか不安になることがあったというが、最後は「ここに来てよかったんですね。みんなで堂々と歌ってていいんだなって思わせてくれるような、10回目の神宮ライブになったなと思います」と晴れやかな表情を見せた。エモーショナルな空気の中で届けられた「乃木坂の詩」では、梅澤が改めてファンへの感謝を伝える。「ツアーを回ってきて思った今の私たちの強みは『みんなが乃木坂46に向ける愛情の強さ』だと思いました。みんなが乃木坂46を愛してここでがんばっているから、乃木坂46らしさが生まれるんだなって思いました。私たちは私たちなりの表現の仕方で、これからもファンの皆さまを幸せにしていきたいです」と万感の思いを口にし、温かい拍手を浴びた。そして来年、神宮球場が開場100周年を迎えることにも触れ、「また来年もみんなでここでお祝いしたいです。神宮11回目まで、ここにいるみんなで必ずつないでいきます」と決意を新たにした。
これにて終演かと思いきや、鳴りやまない「乃木坂! 46!」のコールに応えてダブルアンコールへ突入。乃木坂46は「君に叱られた」を再び届け、全力のパフォーマンスでファンを魅了した。ラストはオフマイクで「今年の夏も、本当にありがとうございました!!」とメンバー全員が声を合わせて叫び、歓声と拍手に包まれる中、2025年の真夏の全国ツアーは幕を下ろした。
※川崎桜の崎は立つ崎が正式表記
セットリスト
乃木坂46「真夏の全国ツアー2025」2025年9月7日 明治神宮野球場
01. 君に叱られた
02. ジコチューで行こう!
03. 裸足でSummer
04. ガールズルール
05. 好きというのはロックだぜ!
06. ネーブルオレンジ
07. なぜ 僕たちは走るのか?
08. ってかさ
09. 不道徳な夏
10. 君の名は希望
11. 錆びたコンパス
12. ぼっち党
13. あんなに好きだったのに…
14. ボーダー
15. ごめんねFingers crossed
16. ひと夏の長さより…
17. Sing Out!
18. 真夏日よ
19. Monopoly
20. ありがちな恋愛
21. 制服のマネキン
22. Actually...
23. 夏のFree & Easy
24. おひとりさま天国
25. I see...
26. Same numbers
<アンコール>
27. チートデイ
28. 他人のそら似
29. ジャンピングジョーカーフラッシュ
30. 乃木坂の詩
<ダブルアンコール>
31. 君に叱られた
くほ @nogi_kuhocha
林の衣装だけMV衣装じゃないのマジで全然気づかなかった笑 https://t.co/Gtfl4HyI1x