ソロアーティスト・金子ノブアキのスタンス
金子と言えば、1997年に結成された
曲ごとに異なる景色を描くドラム
舞台の下手に存在感たっぷりに鎮座するドラムセット、「LEAVE THE NEGATIVES」という金子のメッセージをさまざまなフォントで映し出す3面の大型LEDスクリーン、爆音で流れるトライバルなダンスミュージック──。フロアに足を踏み入れた観客を待ち受けていたのは、これから始まるライブの内容を示唆するような視覚と聴覚の両方を刺激する演出。不意にSEのボリュームが上がりいよいよ開演と思われたとき、静寂が会場を支配する。しかし、次の瞬間には透明感ある女性ボーカルが緊張した空気をほどくように響き、金子がドラムセットの前へ。美しいフォームで勢いよくスティックを振り下ろすと、7月にリリースしたばかりの「Respect & Rise」でライブの口火を切った。
オーディエンスを鼓舞させるクライマックス
ライブが後半戦に突入すると、金子のプレイはますます研ぎ澄まされ、それに比例してWOMB内の熱気も上昇。「旅を続けよう」というフレーズが象徴的に響く「Sad Horses」では、荒廃した世界の中で生き抜く戦士たちの姿がスクリーンに投影される中で、金子のダイナミックなドラムが響いた。タイトルの通り、終始ポジティブなムードが漂っていた「Nobuaki Kaneko Showcase 2025 "Leave the Negatives"」の中で、一際大きな盛り上がりを見せたのが「Historia」。眩いほどの光が金子を包み、スクリーンにシルエットがくっきりと浮かび上がる。その表情は見えないものの、全身からエネルギーをほとばしらせ、力強くスティックを振り落とす姿からは生命力が立ち上り、オーディエンスを鼓舞させた。
本編は「Fin - Orca」をもって大団円を迎えたが、観客の熱烈なアンコールの呼ばれ金子は再びステージへ。「アンコールは予定してなかったのでマジでうれしいです」と照れ臭そうに笑った彼は、「周りへのリスペクトをどう表現しようと思ったら1人でやるしかないってなった」とソロプロジェクトを始動した経緯を説明。最後に「Living Dead Riot」を全力で届け、ステージをあとにした。テクノロジーを駆使しつつも、それに寄りかかることなく、己の肉体の可能性をも追求し続ける金子。「Nobuaki Kaneko Showcase 2025 "Leave the Negatives"」はそんな彼のアーティストとしての矜持を表明する一夜となった。
セットリスト
「Nobuaki Kaneko Showcase 2025 "Leave the Negatives"」2025年8月21日 WOMB
01. Respect & Rise
02. Keraunos
03. Stanta Destroy
04. FZKJNY
05. Morpho Effect
06. Weather & Seasons
07. Lobo
08. Glory
09. Hands Together
10. Sad Horses
11. Call My Name
12. Historia
13. Fin - Orca
<アンコール>
14. Living Dead Riot
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