「鬼ノ宴」がTikTokで話題の友成空、ファンに感謝伝えた初ワンマン

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シンガーソングライターの友成空が昨日1月21日に東京・TOKIO TOKYOで1stワンマンライブ「雨のち空」を開催した。

友成空(Photo by Yukitaka Amemiya)

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友成空は2002年生まれのシンガーソングライター。小学4年生で作曲を始め、それ以降独学で楽曲制作を続けている。高校2年生のときに事務所へ送ったデモテープをきっかけにシンガーソングライターとしてのデビューが決定。2021年3月の高校生活最後の日に5曲入り音源「18」を発表し、デビューを果たした。また4.4万人のフォロワー数を誇るTikTokアカウントでは先日公開された新曲「鬼ノ宴」の動画が430万再生を超え、現在進行形で多くのユーザーに広まっている。

友成空(Photo by Yukitaka Amemiya)

友成空(Photo by Yukitaka Amemiya)[拡大]

友成空(Photo by Yukitaka Amemiya)

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会場には幅広い層のファンが集結。開演時間を迎え、友成はキーボードの前に座ると、朝の幸せな空気感を詰め込んだラブソング「グッドモーニング」でライブをスタートさせた。また高校時代に作った曲だという軽快なナンバー「ユニフォーム」では「手拍子をお願いします!」という友成の呼びかけに応じ、観客が手を叩きながら心地よさそうに体を揺らした。

友成空(Photo by Yukitaka Amemiya)

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友成は会場を埋め尽くす来場客の存在に驚きの声を上げる。そして子供心に思った大人になりたいという気持ちをパッケージした「5号線」を、高校時代に制作したデモバージョンのアレンジで披露。シティポップ、AORからの影響がにじむ洗練されたサウンドと甘い歌声が会場を包み込んだ。なお友成は「トラックの音にはすべて意味がある」と話し、「さっきの曲(『5号線』)だと、シンセサイザーはタクシーに乗っているときにセピア色の街灯が窓の外で通り過ぎていくリズムをイメージしていたり」と説明した。

「友成空 1st Oneman Live “雨のち空”」の様子。(Photo by Yukitaka Amemiya)

「友成空 1st Oneman Live “雨のち空”」の様子。(Photo by Yukitaka Amemiya)[拡大]

また海に行ったときの思い出などを語った友成は、その思い出の海が先日の能登半島地震で被災したエリアにあることを明かす。また富山在住のファンから「家族を置いて行けない」とライブへの参加を断念したというメッセージをもらったことにも触れ、被災者の無事を祈った。そんなMCから、友成は未発表の新曲「ノーマル」を初披露。さらに今後リリースする予定だという自己肯定感にまつわる思いを歌ったポジティブな新曲「I LOVE ME!」では、マイクを観客に向けてシンガロングを誘った。

「友成空 1st Oneman Live “雨のち空”」の様子。(Photo by Yukitaka Amemiya)

「友成空 1st Oneman Live “雨のち空”」の様子。(Photo by Yukitaka Amemiya)[拡大]

ライブ中盤、友成はSNSで事前に募ったカバー曲アンケートで多くのリクエストがあったという槇原敬之「もう恋なんてしない」と、椎名林檎「丸ノ内サディスティック」の2曲を弾き語り。友成は槇原、椎名の楽曲の素晴らしさに触れ、「マッキーは声はもちろんのこと、シンセサイザーの音がとにかく好き」「椎名林檎さんの『無罪モラトリアム』ってアルバムが最高。その中の『茜さす 帰路照らされど…』が特に好きで……」とオリジナルアーティストへの愛を無邪気に爆発させた。また質問コーナーを設けた友成は、「尊敬している人は?」という質問に対して、「たくさんいます」としつつも、大貫妙子をリスペクトしていると話した。

友成空(Photo by Yukitaka Amemiya)

友成空(Photo by Yukitaka Amemiya)[拡大]

友成空(Photo by Yukitaka Amemiya)

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アットホームな空気の中、「もっと大きなところでもやってみたいですね」と今後の展望を語った友成は、ここでバラード「看板」を演奏。電車や駅などを含む情景が浮かぶこの曲の歌詞は、彼が実際に電車に乗っているときに書いたものだという。続けて友成は観客やリスナーたちとの出会いに感謝していることを伝えてから、「縁」を歌い上げた。その後、「宴を始めましょう!」と呼びかけた友成は、短いループトラックを流し、観客にシンガロングを求める。盛り上がったところで新曲にして大きな反響を得ているナンバー「鬼ノ宴」へ。友成はステップを踏みながらハイテンションに歌い、観客からのより一層大きなシンガロングを誘った。そして最後には昨年12月にcutting edgeから配信リリースした楽曲「改札」を演奏してライブを締めくくった。

友成空(Photo by Yukitaka Amemiya)

友成空(Photo by Yukitaka Amemiya)[拡大]

友成空(Photo by Yukitaka Amemiya)

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アンコールの声に応え、ステージに再び現れた友成は、まず彼が影響を受けたアーティストであるMONKEY MAJIKの楽曲「空はまるで」をカバーした。その後、友成は「次が本当に本当に最後の曲になります。たくさんの青空タオルを首にかけている方がいらっしゃって、温かい眼差しを向けてくれる方がいて。正直緊張しましたけど、なんとかここまで来れたのは皆さんのパワーのおかげです。いつも本当にありがとうございます。もっと話したいこともあったんだけど、全部、何もかも忘れちゃいました(笑)。でもそれでいい」と述べてから、ラストナンバーのタイトルをコールする。「では最後に聴いてください」という言葉に続けて、友成は当たり前の日常が幸せだったという思いを表現した切ない楽曲「コーヒー」を演奏。情感豊かな歌声で観客を大いに魅了し、初のワンマンライブを無事に終えた。

友成空(TOMONARI SORA) - "鬼ノ宴" [Lyric Video]

セットリスト

友成空「友成空 1st Oneman Live “雨のち空”」2024年1月21日 TOKIO TOKYO

01. グッドモーニング
02. ユニフォーム
03. 5号線
04. TSUMI
05. ノーマル
06. I LOVE ME!
07. もう恋なんてしない(槇原敬之カバー)
08. 丸ノ内サディスティック(椎名林檎カバー)
09. 看板
10. 縁
11. 鬼ノ宴
12. 改札
アンコール
13. 空はまるで
14. コーヒー

友成空 1st Oneman Live "雨のち空" Set List (2024.01.21)

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桃神浦 @dranarem

「鬼ノ宴」でTikTokで話題の友成空さんの初ワンマンライブが行われたようですね。ファンに感謝を伝えるパフォーマンスがあったようで、どのような熱気あふれるライブだったのか楽しみですね。セットリストやプレイリストも気になります。友成空さんの今後の活動にも期待が高まりますね。 https://t.co/1Xi09Dxv5f

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このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 友成空 の最新情報はリンク先をご覧ください。

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