tonunがZeppワンマン開催、スモーキーな歌声でファンの体を揺らす

tonunのワンマンライブが6月24日に東京・Zepp Shinjuku（TOKYO）で開催された。

2月に配信シングル「Friday Night」でユニバーサルシグマよりメジャーデビューを果たし、6月に初のフルアルバム「Intro」をリリースしたtonun。アルバム発売を記念して行われた今回のライブでは、同アルバムの収録曲10曲に加えて「思考回路はmellow」「バージンヘア」「Sweet My Lady」など初期楽曲が7曲披露された。

場内に出囃子が鳴り響き、tonunとバンドメンバーが舞台袖から登場。ピンク色に光り輝くステージで「rendez-vous」がスタートすると、tonunの甘くスモーキーな歌声がフロアに響き渡る。「東京cruisin'」「バージンヘア」でバンドの演奏はさらにグルーヴを増し、思い思いに体を揺らす観客。1拍3拍ではなく、2拍4拍で手拍子を打つあたりに、tonunファンの音楽的素養が窺えた。集まったファンに挨拶をしたtonunは続いて「eyes」「真夏の恋は気まぐれ」を披露。そこに「君は言うかな」を畳みかけ、最新アルバムの収録曲を次々と演奏していく。

バックバンドが姿を消し、ステージで1人、ピンスポに照らされるtonun。アコースティックギターを手に取ると彼は「思考回路はmellow」「あなたの季節が」を弾き語りで届ける。ギターとボーカルのみというシンプルな構成でもグルーヴ感は失われず、観客を魅了した。再びバンドメンバーが合流し「嘘寝」が始まると、エレピのクールな音色に乗ってtonunの歌声がこだまする。「Sweet My Lady」が終わる頃には、フロアはすっかりアンニュイな空気で満たされていた。

ファンクナンバー「d.s.m」で場内の空気は一変。ハイハットが16分音符を刻み、その上でキーボードとギターが小気味よいフレーズを奏でる。tonunは裏声を高らかに響かせ、間奏ではピアノソロが炸裂。最新アルバムの1曲目を飾る楽曲「Sugar Magic」が投下されると、客席から大歓声が上がった。「まだいけますか？ 皆さん、今日は何曜日か知ってますか？ Saturday Nightいこうか」というtonunの煽りでスタートしたのは「Friday Night」。四つ打ちのバスドラムに合わせてオーディエンスが踊り騒ぐと、Zepp Shinjukuはダンスフロアのように揺れ動いた。

「トヌン！ トヌン！」という黄色い歓声とアンコールの拍手がこだますると、tonunとバンドメンバーが再び姿を現す。「how many times」を経て「merry-go-round」ではシンガロングが発生。そのままラストナンバー「琥珀色の素肌」へとなだれ込み、tonunは華麗なギターソロでフロアを沸かせる。夏を思わせるフレーズが飛び交い、大盛況の中でライブは閉幕した。