Laura day romanceが自身最大キャパのワンマン開催、満員のWWW Xで届けた多彩な23曲

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Laura day romanceのワンマンライブ「SWEET VERTIGO 2023」が昨日1月29日に東京・WWW Xにて開催された。

「SWEET VERTIGO 2023」の様子。(Photo by kokoro)

「SWEET VERTIGO 2023」の様子。(Photo by kokoro)

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昨年3月に2ndアルバム「roman candles|憧憬蝋燭」をリリースし、その後も春夏秋冬の季節に連動したEPを4作連続でリリースするプロジェクト「Sweet Seasons, Awesome Works」を展開するなど、精力的に活動を続けているLaura day romance。「SWEET VERTIGO 2023」はそんな4人にとって最大キャパでのワンマンライブとなる。チケット即完となったこの公演でローラは、全23曲をパフォーマンスした。

「SWEET VERTIGO 2023」の様子。(Photo by kokoro)

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開演時刻をややすぎた頃、Laura day romanceがサポートメンバーを含めた7人編成でステージに姿を現す。7人は1月25日にリリースされたばかりのEP「Works.ep」の収録曲「灯火管制の夜」でしっとりとライブをスタート。モノクロの映像を背景に繊細な歌声と演奏を届け、観客をLaura day romanceの世界へとぐっと引き込む。その後ポップチューン「rendez-vous」が披露されると、2曲目にして会場の雰囲気がガラリと変わり、観客は軽快な演奏に身を委ねるように体を揺らした。さらに、ローラの新境地を感じさせるダンサブルな新曲「sweet vertigo」や、インディーフォークの影響を感じさせる「wake up call | 待つ夜、巡る朝」など、バンドの持つ音楽性の多彩さを感じさせる楽曲が次々と披露された。

井上花月(Vo)(Photo by kokoro)

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中盤でバンド屈指のキラーチューン「lookback&kick」がパフォーマンスされると、性急なビートと駆け足気味で紡がれるボーカルに合わせるようにフロアの揺れが増幅していき、演奏後にはステージへ向けて大きな拍手が送られる。その後もローラは、晩夏の空気をパッケージしたようなさわやかなミドルナンバー「tender icecream」や、原曲と比べて無骨なアレンジへと生まれ変わった「aching planning | 傷ましいやり方」などを続々と演奏。礒本雄太(Dr)による軽快なビートが心地いい「olive drive | 橄欖思巡」で観客の体を大きく動かしたかと思うと、「ether | 満ちる部屋」で井上花月(Vo)が儚い歌声を紡ぎ、会場には切ない空気が満ちていった。

「SWEET VERTIGO 2023」の様子。(Photo by kokoro)

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井上の「ここまで新しい曲をたくさんやってきたんですけど、次は懐かしい曲をやります」という言葉に続けて披露されたのは、バンドの初音源「her favorite seasons」の収録曲「hot coffee」。初期のローラを象徴するような、井上と川島健太朗(G, Vo)のツインボーカルが優しく響き渡り、2人のハーモニーに観客はじっと耳を傾けた。その後、ストレートなギターロックナンバー「fever」から「winona rider | ウィノナライダー」「waltz | ワルツ」と、アルバム「roman candles|憧憬蝋燭」の収録曲2曲が披露され、ライブはいよいよ終盤へ。井上が「音楽を通じて皆さんと一緒に人生を歩んでいけるようなバンドになれたらいいなと思うので、これからもよろしくお願いします」と思いを語り、ローラは「大停電」を演奏。アウトロで激しいセッションが繰り広げられ、会場が熱気で浸されていく。そして最後に7人は切なさとみずみずしさが共存したポップナンバー「happyend」を届け、颯爽と舞台を去って行った。

「SWEET VERTIGO 2023」の様子。(Photo by kokoro)

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しばし続いたアンコールの拍手を受けて、7人は再びステージに姿を現す。川島が友達に「明日のライブはLaura day romance第1章の終わりだね」と言われたという話を受けて、井上は「確かに区切り感は若干あるかもね」と発言。鈴木迅(G)は「僕らはそのときどきに向き合いたい音楽をやっていて、そういった作品が皆さんのもとに届いて、たくさんの人がこうして実際に目の前に現れてくれると、自分たちのやってきたことは間違ってなかったんだなと思えます」と目の前にいる大勢のファンへ感謝の思いを述べた。その後ローラは「well well | ええと、うん」や、バンドの現時点でのキャリアを代表する楽曲「sad number」を披露。そして2分弱のミニマムなナンバー「花束を編む | making a bouquet」を観客へと贈り、ライブの幕をそっと下ろした。

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「SWEET VERTIGO 2023」2023年1月29日 WWW X セットリスト

01. 灯火管制の夜
02. rendez-vous
03. sweet vertigo
04. wake up call | 待つ夜、巡る朝
05. the boy blue
06. lookback&kick
07. slumbers
08. tender icecream
09. 潮風の人
10. aching planning | 傷ましいやり方
11. cardigan
12. olive drive | 橄欖思巡
13. ether | 満ちる部屋
14. hot coffee
15. fever
16. winona rider | ウィノナライダー
17. waltz | ワルツ
18. 大停電
19. 夜のジェットコースター
20. happyend
<アンコール>
21. well well | ええと、うん
22. sad number
23. 花束を編む | making a bouquet

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Laura day romance | ローラデイロマンス @Lauradayromance

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ナタリー @natalie_mu にて
1/29に開催したワンマンライブ
『SWEET VERTIGO'23』のライブレポートが公開されました👋

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