amazarashi、アニメ「NieR」ED曲のMVはヨコオタロウによる15分大作「仮説人形劇 アンチノミー」

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amazarashiが2月22日にCDリリースするシングル「アンチノミー」のミュージックビデオが2月3日に公開される。

amazarashiとは?

青森県むつ市在住の秋田ひろむを中心としたバンド。ステージとフロアの間に紗幕を張ったままタイポグラフィや映像を投影するというスタイルのライブを展開している。2009年12月に青森県内500枚限定の詩集付きミニアルバム「0.」を、翌2010年2月にその全国盤となる「0.6」をリリースした。その後2010年6月に「爆弾の作り方」をSony Music Associated Recordsから発表。2017年3月に初のベストアルバム「メッセージボトル」をリリースし、12月に4thアルバム「地方都市のメメント・モリ」を発表した。2018年11月に初の日本武道館公演「朗読演奏実験空間“新言語秩序”」を開催し、観客の持つスマートフォンと連動したライブを展開。2020年3月にアルバム「ボイコット」を発売し、4月からリリースツアーを開催予定だったが新型コロナウイルス感染拡大の影響で全公演が延期となった。6月に2018年11月に行った東京・日本武道館公演「朗読演奏実験空間“新言語秩序”」のライブ映像をYouTubeで無料公開。この配信のエンディングで初披露した「令和二年」を含む、音源「令和二年、雨天決行」を12月にリリースした。同月には自身初の配信ライブ「amazarashi Online Live 末法独唱 雨天決行」を開催。北海道札幌市にある建築家の安藤忠雄の設計による「頭大仏」にプロジェクションマッピングを施し、一夜限りの“雨曝大仏”を舞台にしたライブの模様を国内外のファンに向けて配信した。2022年4月に約2年ぶりとなるオリジナルアルバム「七号線ロストボーイズ」をリリース。5月から6月にかけてホールツアー「amazarashi Live Tour 2022 『ロストボーイズ』」を開催する。

amazarashi「仮説人形劇 アンチノミー」ミュージックビデオより。

amazarashi「仮説人形劇 アンチノミー」ミュージックビデオより。

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amazarashi「仮説人形劇 アンチノミー」ミュージックビデオより。

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「アンチノミー」はテレビアニメ「NieR:Automata Ver1.1a」のエンディングテーマとして秋田ひろむが書き下ろした楽曲。MVでは「NieR」シリーズのディレクター・ヨコオタロウが企画制作した、「NieR」の物語のスピンオフとなる15分にわたる人形劇「仮説人形劇 アンチノミー」が展開される。amazarashiとヨコオのコラボレーションは2017年発売のゲーム「NieR:Automata」とのコラボ曲「命にふさわしい」に続き、2回目となる。

amazarashi「仮説人形劇 アンチノミー」MVメイキングより。

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脚本のモチーフはamazarashiが影響を受けた、宮沢賢治による短編童話「オツベルと象」。象が資本家に搾取されている中で立ち上がり自由を手に入れる物語の童話と「アンチノミー」にインスパイアされたヨコオが、MVのために書き下ろした脚本となっている。またMVに登場する悪徳資本家を彷彿とさせる「お父さん」「お母さん」は、ヨコオによる人形劇のオリジナルキャラクター。舞台の背景には大きなディスプレイが設置されており、デジタルUIによる描写と人形の操演をミックスした演出にも注目だ。

amazarashi「仮説人形劇 アンチノミー」MVメイキングより。

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本日1月27日には「アンチノミー」特設サイトが公開された。ここではamazarashi作品のアートワークを手がけるYKBXによる書き下ろしジャケット写真などをチェックできる。なおこのジャケットには「NieR:Automata Ver1.1a」のイラストが使用されている。

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ヨコオタロウ コメント

ヨコオタロウ

ヨコオタロウ[拡大]

僕は「アンチノミー」は希望の歌だと思っています。「NieR:Automata」は、味方であるアンドロイド側も、敵である機械生命体側も、どちらも彼らを生み出した存在が■■■■■■■■■■■■■■■■■で戦いを続けている物語です。ある種、親がいない世界の喪失感を描いています。その不安感にどうやって向き合えばいいのか、ということが今回の人形劇のテーマとして描かれてるんですけど、そこから秋田さんの希望の光につなげる。人形劇の後に楽曲が続くことで初めて成立するというコンテンツを目指しました。

秋田ひろむ コメント

amazarashi

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脚本を読み、ゲームのクエストに出てきそうなストーリーで嬉しくなりました。機械生命体たちの人形劇ですが、徐々に不穏な空気を纏いながら「アンチノミー」へと繋がります。

糸操り人形がかわいらしくもどこか滑稽で、でも葛藤や恐怖を感じさせる微細な動きと、舞台装置、CGが組み合わさって「NieR:Automata」の世界が再現されています。依頼心と抑圧の狭間で揺れ動く機械生命体がどこまでも人間らしく、これぞ『NieR』だという示唆に富んだストーリーでした。

現代を生きる僕たちには身につまされるものがあります。やはり最後のシーンがとても好きです。あまり詳しく言えないですが、「NieR」好きな人は見てほしいです。僕らの曲は飛ばしてでも

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amazarashi「アンチノミー」収録曲

CD

01. アンチノミー
02. 心層廃棄物
03. 海洋生命

Blu-ray

01. 仮説人形劇 アンチノミー
02. Behind The Scenes

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田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

amazarashi、アニメ「NieR」ED曲のMVはヨコオタロウによる15分大作「仮説人形劇 アンチノミー」(トレイラーあり / コメントあり / 写真24枚) https://t.co/Uffa06wCVh

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