エビ中・真山りか26歳の生誕祭、ロングヘアで大人の魅力振りまいた一夜

真山りか（私立恵比寿中学）のソロライブ「まやまにあ Level.7」が、1月16日に神奈川・KT Zepp Yokohamaで開催された。

「まやまにあ」は12月16日生まれの真山がバースデーライブとして毎年行っているソロ公演。今回は橋本しん（Sin）（Key）、伊平友樹（G）、真船勝博（B）、高浦“suzzy”充孝（Dr）からなるバックバンドを従えた全曲生演奏のステージで、真山の歌声の魅力を存分に届けるパフォーマンスが繰り広げられた。

オープニング映像に続き、真山は黒いジャケットとワンピースというシックな装いでステージに登場。1曲目「愛のレンタル」を深みのある声で歌い上げ、エビ中ファミリー（私立恵比寿中学ファンの呼称）を魅了していく。憧れていたというロングヘアにするためにエクステを付けた真山は、「26歳ですし、今日は大人っぽい楽曲をやろうと思ってます」とこの日のコンセプトをファミリーに説明。そして安全地帯の「ワインレッドの心」や久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG」といったカバー曲とエビ中の「シングルTONEでお願い」を独特の色気とともに披露し、会場を妖艶な空気で満たしていった。

真山はMCで「今回は重たいセットリストになっております（笑）。今回のカバー曲はすべて男性曲から選んでいるんですけど、去年の『ちゅうおん』でSaucy Dogさんの『シンデレラボーイ』を校長が選曲したときに『こういう世界観は真山に合うと思うんだよね』と言われて。『それは私がかわいそうな女ってこと？』と思ったんですけど（笑）、それならとことん突き詰めてやろうと。なので今日は明るい曲は歌いません！」と宣言。「こんな真山を受け止めてください」とファミリーに呼びかけた。

「ズシンと来る曲を選びました」という次のブロックでは、Indigo la Endの「邦画」、そして「ちゅうおん」に続いての披露となった「シンデレラボーイ」、さらに清竜人の「痛いよ」を歌った真山。ときに儚げに、ときにエモーショナルに歌声を響かせ、豊かな表現力でフロアを圧倒する。バンドセッションの間にジャケットを脱ぎ、ノースリーブ姿になった真山がマカロニえんぴつの「星が泳ぐ」をさわやかに歌うと会場の空気は一変。ミラーボールがきらめく中で「宇宙は砂時計」を披露したあと、真山は「（ステージ袖で）スタッフさんから『ええ感じで重い女だったよ』と言われました」と明かし、茶目っ気たっぷりに笑った。

「蜃気楼」をしっとりと聴かせたのち、真山は今回の生誕ライブに対する思いを語る。昨年エビ中のメジャーデビュー10周年を迎えながらも、声帯ポリープの手術のため思うように歌えない時期が続いたと振り返った真山は「そんな中でもみんなが待っていてくれて。私は負けず嫌いだから『大丈夫？』と言われたくないんだけど、『大丈夫？』という言葉と一緒に『待ってるよ』と言ってくれたことがとてもうれしかったです。待っていてくれてありがとうございます」と、ファミリーへの感謝を伝えた真山は、最後に自身のソロ曲「Shen-Shen Passion Night」と「Liar Mask」を熱唱。ロングヘアを振り乱してのパフォーマンスで、熱い思いをファミリーへと届けた。

アンコールの1曲目について、真山は「私が実は好きなエビ中の曲を歌います」と紹介。「去年はいろんな感情を抱いてたくさん泣きました。でも、感情をたくさん持てるのはいいことだな、今日みんなの前でニコニコしていられる日のために泣いていたんだなと思っています」という言葉に続き、伊平のアコースティックギターの音色に乗せて「感情電車」をゆったりと歌った。歌い終えた真山は「やっぱこの歌好きだな！」と微笑む。そしてオーイシマサヨシ「君じゃなきゃダメみたい」のカバーとエビ中の「ハッピーエンドとそれから」を笑顔で歌い、ライブを締めくくった。

バンドメンバーを送り出し、ステージに1人残った真山は「こうやって26歳の私を見てもらえてうれしかったです」と会場に集まったファミリー、そして配信を通じてライブを楽しんだファミリーに挨拶。「もうアラサーですし、エビ中にはチビちゃんたちも入ってきましたから、それぞれのかわいらしさと大人っぽさを分け合っていきたいです」とエビ中を最年長として引っ張っていく意気込みを明かし、笑顔でステージを去っていった。