Chilli Beans.、満員の豊洲PITに熱狂を作り出したツアーファイナル

Chilli Beans.のバンド初となるワンマンツアー「one man live tour『Hi, TOUR』」の最終公演が12月14日にチームスマイル・豊洲PITにて開催された。

「one man live tour『Hi, TOUR』」は11月から12月にかけて開催された全国ツアーで、8カ所にてライブが行われた。ツアーファイナルで彼女たちは、豊洲PITを埋め尽くした無数の観客を前に、堂々としたパフォーマンスを繰り広げた。

開演時刻をややすぎた頃、ステージに垂れ下がった巨大なスクリーンに仲原達彦と吉岡美樹が手がけたレトロなオープニングムービーが流れ、会場の期待感が煽られる。その後登場したLily（G, Vo）、Maika（B, Vo）、Moto（Vo）は「School」で颯爽とライブをスタート。3人の演奏に合わせて観客は高く手を掲げ、早くも会場に熱気が満ちていく。Maikaが奏でるスラップベースから始まり、Motoがハンドマイク1本で歌唱した「This Way」で会場の空気はさらにヒートアップ。「It's ME」ではLilyの激しいギタープレイが炸裂し、観客は体を揺らしたりハンドクラップを鳴らしたり思い思いの形で彼女たちのパフォーマンスを楽しんだ。

ライブ中盤、Motoの「皆さん一緒に踊ってください」という言葉を合図にプレイされたのは「Tremolo」。ダンサブルなビートにタイトル通りLilyによるトレモロが乗せられると、オーディエンスが左右に腕を降りながら懸命に飛び跳ね、会場は高揚感に包まれる。続けて披露された「call my name」ではLilyがアコースティックギターを演奏し、ここまでとは打って変わって穏やかなパフォーマンスが繰り広げられた。その後3人は未発表の新曲「you said」を披露。ローテンポの演奏に乗せてエモーショナルな歌声が響き渡り、観客はその声にじっと耳を傾けた。

ライブが終盤に差しかかった頃、Chilli Beans.は「lemonade」をプレイし、会場をチアフルな空気で包み込む。さらに彼女たちは「See C Love」「blue berry」「Digital Persona」とハードなロックチューンを連投。激しくまたたく照明やスモークが勢いよく噴き出す派手な演出も相まって、会場が強い熱気に包まれていった。続いて3人は「シェキララ」をパフォーマンス。メンバー全員が飛び跳ねながら強力なアンサンブルを作り出し、熱狂の渦を作り出したままステージを去っていった。

しばし続いたアンコールの拍手に迎えられ、3人は再びステージに登場。12月1日にリリースされたばかりの最新曲「daylight」を披露し、サングラス姿のMotoが軽やかに動き回りながら歌声を紡いだ。そしてラストに彼女たちは「HAPPY END」を駆け抜けるようにパフォーマンス。満員の豊洲PITに熱い余韻を深く残し、ツアーの幕を下ろした。

なお現在YouTubeでは、この公演のアフタームービーが公開されている。