THE BACK HORN、スタジオコーストに刻んだ最後のドラマ「俺たちみんなの心の中で生き続ける」

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THE BACK HORNが1月13日に東京・USEN STUDIO COASTにて「USEN STUDIO COAST CLOSED EVENT THE BACK HORN『KYO-MEI LIVE』~STUDIO COAST THE FINAL~」を開催。事務所の後輩であるPELICAN FANCLUBをフロントアクトに迎え、1月末をもって閉館する同会場での最後のライブを行った。

THE BACK HORN(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])

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PELICAN FANCLUB(Photo by AZUSA TAKADA)

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フロントアクトのPELICAN FANCLUBはシューゲイザーサウンドとダンスナンバーを融合させた「儀式東京」で勢いよく口火を切ると、「7071」「ハイネ」を連投。3月にリリースするメジャー1stフルアルバム「解放のヒント」からの新曲「俳句」をまくし立てるように歌ったエンドウアンリ(Vo, G)は、「スタジオコーストはバンドを始めてから『いつかこのステージに立ちたい』と夢見てきた場所です。今日は本気で一生忘れられない瞬間を作りたいと思っています」とライブにかける思いを語る。そして「Day in Day out」では「叫ばずにはいられない」という歌詞で咆哮し、熱いサウンドを響かせる。その後、赤青緑のライトがステージを彩る中「三原色」をパフォーマンスし、ラストの「ディザイア」まで一気に駆け抜けた。

山田将司(Vo)(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])

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転換を経て登場したTHE BACK HORNがこの日オープニングナンバーに選んだのは「その先へ」。バンドを始めた頃の気持ちにフォーカスを当て、そこから先へ進んでいく決意を示した曲だ。続けて約1カ月前にリリースされたばかりの最新曲「希望を鳴らせ」が届けられる。山田将司(Vo)が笑顔で場内を見渡し、高らかに拳を突き上げるとフロアからも無数の腕が上がる。アイリッシュな雰囲気の「グローリア」では山田が「あきらめなんかに用はねえ」と力強く歌い、コロナ禍でもファンとともに前進していくというバンドのスタンスを冒頭の3曲で提示してみせた。

松田晋二(Dr)(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])

松田晋二(Dr)(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])[拡大]

左から菅波栄純(G)、岡峰光舟(B)(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])

左から菅波栄純(G)、岡峰光舟(B)(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])[拡大]

松田晋二(Dr)の「スタジオコーストでの最後のステージ、数々のドラマを皆さんと刻んできました。寂しい気持ちもありますが、華々しく最後の時間を皆さんと楽しんでいきたいと思います」というMCを経て、次のブロックでは「疾風怒濤」「心臓が止まるまでは」「悪人」といったカオティックな楽曲が並ぶ。松田が刻むどっしりとしたビートの上で、山田は変幻自在な歌声を繰り出し、菅波栄純(G)は何かに取り憑かれたかのようにギターをかきむしる。岡峰光舟(B)はゴリゴリのスラップを炸裂させ、それぞれの演奏が渾然一体となって観客をディープな世界へ誘った。かと思えば「瑠璃色のキャンバス」では山田がクリーントーンのギターを弾きながら優しい歌声を場内に響かせる。また松田のカウントから初期の代表曲「未来」がスタートすると観客は食い入るように楽曲に聴き入り、盛大な拍手で感動を伝えた。

「USEN STUDIO COAST CLOSED EVENT THE BACK HORN『KYO-MEI LIVE』~STUDIO COAST THE FINAL~」の様子。(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])

「USEN STUDIO COAST CLOSED EVENT THE BACK HORN『KYO-MEI LIVE』~STUDIO COAST THE FINAL~」の様子。(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])[拡大]

山田は「音楽は記憶さえあれば時間も場所も超えていけると思ってます。スタジオコーストでやるのは今日で最後だけど、俺たちみんなの心の中で生き続ける、旅立ちの日だと思います」と同会場への感謝の気持ちを口にする。そしてライブは、岡峰が奏でる浮遊感のあるベースでスタートする「太陽の花」でラストスパートへ突入。イントロから一気にギアを入れた4人はその勢いのままキラーチューン「コバルトブルー」へなだれ込む。歓声はなくとも大きな盛り上がりを見せる中、ラストナンバーとして始まったのは生命力に満ちたTHE BACK HORN流の応援歌「刃」だ。オーディエンスは力強く拳を掲げ、その光景を見た山田は両腕を広げたり手を胸に当てたりして、ファンの心の声がしっかりと届いていることを全身で表現。バンドとファンが確かに共鳴し、本編はフィナーレを迎えた。

アンコールでは4人が思い思いにSTUDIO COASTでの思い出を回想。ほぼ毎年開催していた自主企画「マニアックヘブン」のエピソードや、11thアルバム「運命開花」リリースツアーのファイナルを開催した際に空調が壊れていて熱気で蜃気楼が見えたといった話で盛り上がる。メンバーは改めて感謝の気持ちを述べ、「冬のミルク」「無限の荒野」の2曲でSTUDIO COASTでのラストライブに幕を下ろした。

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USEN STUDIO COAST CLOSED EVENT THE BACK HORN『KYO-MEI LIVE』~STUDIO COAST THE FINAL~ 2022年1月13日 USEN STUDIO COAST セットリスト

PELICAN FANCLUB

01. 儀式東京
02. 7071
03. ハイネ
04. 俳句
05. Day in Day out
06. 三原色
07. ディザイア

THE BACK HORN

01. その先へ
02. 希望を鳴らせ
03. グローリア
04. 疾風怒濤
05. 心臓が止まるまでは
06. 悪人
07. 瑠璃色のキャンバス
08. 未来
09. 太陽の花
10. コバルトブルー
11. 刃
<アンコール>
12. 冬のミルク
13. 無限の荒野

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