「柏木由紀なりのWACK」と題したプロジェクトの一環で、柏木はWACKネーム“ユキ・レイソレ”として
オープニング映像のあと、柏木とWACK代表・
第1部のライブパートでは各グループが順番に登場し、柏木とのコラボ曲と各グループのオリジナル曲をパフォーマンス。コラボ曲は柏木を加えた編成、各グループのオリジナル曲は柏木を除く編成での披露となった。一番手のASPは今年結成されたWACKの新グループ。「柏木由紀なりのWACK」コラボ開始時に在籍していたメンバーのナアユが11月に脱退し、それと同時に双子の新メンバー2名が加入して現在は5人編成で活動しているが、今回のイベントには新メンバー加入以前のユメカ・ナウカナ?、モグ・ライアン、ナ前ナ以の3人で出演。柏木と一緒に「柏木由紀なりのASP -AGAiNST THE WORLD-」を披露したあと、3人でグループの決意が込められた楽曲「A Song of Punk」を歌い踊った。
柏木とPARADISEは白と青を基調としたさわやかな衣装でステージに上がり、「柏木由紀なりのPARADISES -夏のバカヤロー-」を披露。PARADISESは2020年にGANG PARADEのメンバーがPARADISESとGO TO THE BEDSに分裂する形で生まれたグループで、本日のイベントには学業に専念するために活動休止中のナルハワールドを除く、テラシマユウカ、月ノウサギ、キラ・メイ、キャ・ノンが参加した。この4人は10月までPARADISESで活動していたが、現在はGO TO THE BEDSのメンバーとまるごと入れ替わり、GO TO THE BEDSとして活動している。このため、オリジナル曲「PARADISES RETURN」の披露は今回の公演がひさびさとなった。
次なる柏木のコラボ相手であるGO TO THE BEDSはPARADISESと同様、もともとGANG PARADEが分裂して生まれたグループだが、王道アイドル感のあるPARADISESとは対照的に、激しい曲調に乗せて繰り出す熱いパフォーマンスが特徴。柏木はエッジーなコラボ曲「柏木由紀なりのGO TO THE BEDS -TRUE SONG-」の披露時、AKB48では見せないような挑発的な表情を浮かべた。柏木の退場後、GO TO THE BEDSは代表曲「現状間違いなくGO TO THE BEDS」を一心不乱にパフォーマンス。メンバーのヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユイ・ガ・ドクソン、チャンベイビーは現在、このイベント以外ではPARADISESとして活動しており、ひさびさのGO TO THE BEDS楽曲の披露に気迫あふれるステージを展開した。
4組目となる柏木とのコラボ相手は豆柴の大群。豆柴の大群はTBS系「水曜日のダウンタウン」発のアイドルグループで、クロちゃん(安田大サーカス)がアドバイザーを務めている。YouTubeチャンネルでも活動しており、ライブの演出にもバラエティ要素を感じさせるなど、WACKの中で異色と呼べる存在感を放っている。柏木は豆柴メンバーとお尻にしっぽが付いた着ぐるみのような衣装を来て登場。メンバーカラーとして黄色を与えられた柏木は、豆柴メンバーのアイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、ミユキエンジェル、ハナエモンスター、カエデフェニックスとともに、クロちゃん作詞によるかわいらしい楽曲「柏木由紀なりの豆柴の大群 -ずっと気になるズッキーニ-」を歌い踊り、柏木退場後には豆柴の大群だけでグループ始まりの曲である「りスタート」を届けた。
ライブは柏木が早着替えをこなしたおかげもあって、次々に進行していく。柏木はBiSと一緒にチェック柄とデニムを合わせたパンキッシュな衣装を着て、コラボ曲「柏木由紀なりのBiS -ANYTiME ANYTHiNG-」を披露。柏木、イトー・ムセンシティ部、チャントモンキー、ネオ・トゥリーズ、トギーの5人は駆け回るようなにぎやかな振り付けで、楽曲の世界観を躍動感たっぷりに表現した。なおBiSは現在、新メンバーのナノ3(ナノナノナノ)が在籍しているが、このイベントには従来の4人体制で参加。そんなBiSはキラーチューン「STUPiD」で変顔を見せながら組体操をするなど全力投球のパフォーマンスを見せつけた。
続いて柏木とEMPiREがステージに登場。「柏木由紀なりのEMPiRE -時間が足りない-」はミュージックビデオ撮影時に柏木が脊髄空洞症の手術前で痛みと戦っていたため、フルの振り付けでパフォーマンスを披露するのはこの日が初めてだ。EMPiREはYU-Ki EMPiRE、MAYU EMPiRE、MiDORiKO EMPiRE、MAHO EMPiRE、MiKiNA EMPiRE、NOW EMPiREからなる6人組。全国のクラブでライブを行うなどダンスでの表現力に定評があり、11月に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールでのワンマンライブを成功させたばかり。柏木はそんなメンバーと一緒に腕を大きく上げて歌声を届けた。その後、EMPiREはメンバーのみでドラマチックな楽曲「ピアス」を伸びやかな歌声を聞かせた。
トリを飾ったのは柏木とBiSH。BiSHは今年「NHK紅白歌合戦」への初出場を控えているグループで、大きな飛躍を遂げたが、2023年をもって解散することを先日サプライズで発表したばかりだ。柏木はそんなBiSHとコラボ曲「柏木由紀なりのBiSH -BAD TEMPER-」を披露。アイナ・ジ・エンド振り付けによるドラマチックなダンスで楽曲の世界観が存分にステージで表現された。その後、BiSHは柏木と一緒にBiSHの名曲「オーケストラ」でもコラボ。柏木を含む“7人のBiSH”を前にした客席では、この日が誕生日のアイナを祝福する赤いサイリウムが一斉に輝く光景が広がり、ライブパートは感動的な幕引きとなった。
ライブパートのあと、第2部「柏木由紀なりのWACK EXHiBiTiON and SELECT 7」がスタートし、投票企画の結果が発表された。投票対象となるWACKメンバーは34名だ。開票結果発表の前に各グループのメンバー1名が挨拶し、BiSHのセントチヒロ・チッチは「今日は順位が付いてしまうんですが、それぞれの個性が、努力が優勝だと思っています」と話し、BiSのトギーは「一緒にドキドキできたらいいなと思います」とコメント。ASPのユメカ・ナウカナ?は人一倍大きな声で「観てくれている皆さん、本当にありがとうございます! ASPはこんなに多くの人に観てもらうのが初めてなんでおしっこ漏らしちゃいそうですけど、最後までよろしくお願いします!」と語った。柏木は「初めて皆さんの前での披露ということで、集大成になったんじゃないかなと思います。このコラボでWACKのグループに加入して、曲に対する姿勢、パフォーマンス、生活態度、一生懸命な姿にすごく胸を打たれて、初心に戻れました」とライブパートでのWACK所属7グループとの共演の感想を述べつつ、投票企画については「今日、一緒に活動できる7人を知ることができますね、楽しみです」と期待を膨らませた。なおAKB48における「選抜総選挙」と異なる点として、1位から最下位まで候補者全員のランキングが発表されるということもあり、柏木が「嫌だと思うけど……」と参加者の心中を察してか、複雑な表情を浮かべる場面もあった。
運命の投票結果は20位から11位、10位から4位、21位から34位、3位から1位の順に発表された。まず同率20位は1445票のキャ・ノン(PARADISES)とチャンベイビー(GO TO THE BEDS)。2人は今年3月に行われた合宿オーディション「WACK合同オーディション2021」で合格した同期ということもあり、思わずチャンベイビーがキャ・ノンに抱きついた。また20位から11位の発表ではアユニ・D(BiSH)が1813票で18位になったことに会場はざわついた。アユニは投票結果を真摯に受け止め、「すみませんでした。投票してくれたあなた方に恩返しがしたい」と語った。さらに投票企画に強い意欲を示していたユメカ・ナウカナ?(ASP)は、2012票で15位という結果に。ユメカは大泣きしながら、まくし立てるように「応援してくださった方々、投票してくださった方々、ありがとうございました。宇宙一のアイドルになれるようにがんばります。大きな先輩たちに追いついて、WACKで一番輝いてると言われるように、これからもワクワクを届けられるようにがんばります! どうかこれからもWACKを、ASPを、ユメカ・ナウカナ?をよろしくお願いします!」と声を張り上げた。柏木は「最初、何を言っているかわからなかったけど(笑)」と述べつつも、「ユメカさんのコメントがグッと来るものがありますね」と健闘をたたえた。そして13位のモモコグミカンパニーは来場者に「パワー!」とメッセージを送り、力こぶしのポーズをして見せた。
10位から4位までの発表では7位以内のメンバーが新グループに加入できるということもあり、参加者の緊張がフロアにも伝わった。結果は10位がアイナ・ジ・エンド(BiSH)、9位がココ・パーティン・ココ(GO TO THE BEDS)、8位がアイカ・ザ・スパイ(豆柴の大群)。AKB48の大ファンであるココは、笑顔を保ちながらも涙を堪えきれず思わず天井を見上げる。言葉にならない悔しさを飲み込んで、「入れなかったことは悔しいです。AKB48さんとWACKが大好きで、この2つが交わるお仕事ができないのは悔しいけど、もっと自分を磨いて、いつかつかみ取りたいです!」と涙を流しながらも最後まで笑顔を絶やさなかった。同じく48グループ好きを公言していたアイカ・ザ・スパイ(豆柴の大群)も悔しさをにじませ、「この投票でもらった力を大切にして、豆柴の大群の力に変えたいと思います。ありがとうございました」と語った。
続いて7位から4位までは7位がセントチヒロ・チッチ(BiSH)、6位がユメノユア(GO TO THE BEDS)、5位がヤママチミキ(GO TO THE BEDS)、4位がハシヤスメ・アツコ(BiSH)という結果に。柏木から赤いローブをかけられたチッチは「ラッキーセブンの7をいただけて、ギリギリ『SELECT 7』に入れました。カシワックの活動が楽しみなのですが、がんばってきたメンバーの努力も愛してもらえたらいいなと思います」と涙を浮かべた。ユアは「私はWACKの中でも歴が長いけど、なかなかチャンスをつかめずここまで来ました。GO TO THE BEDSにはAKB48好きなメンバーがいます。全メンバーに投票してくださった皆さんの気持ちも抱きしめながら、カシワックでの活動もがんばりたいです。そしてGO TO THE BEDSにそれを持ち帰って、WACKに貢献したいです。皆さん本当にありがとうございます」と語った。続いてヤママチは「普段から自分に自信がないまま活動を続けてきてしまっているのですが、カシワックでは皆さんの一票一票が私の自信になりました。こうして選んでいただき、うれしい気持ちでいっぱいです。投票してくださった皆さんとWACKに恩返しできるようにがんばります」、ハシヤスメは「皆さんもびっくりされているかと思いますけど、私もすごくびっくりしています。WACKでの選抜などもありますけど、いい順位に選ばれたことがないので、初めてBiSH以外のグループに所属することができました。しかも柏木由紀さんのグループで光栄です。これからどんなことが待ち受けているのかドキドキです」とそれぞれ語った。
トップ3発表を前に22位から34位までが発表され、ステージでは徐々にGO TO THE BEDSメンバーの周辺がざわつく。22位から34位までの発表で呼ばれていないメンバーのユイ・ガ・ドクソンは、開いた口がふさがらない。そんな中、いよいよ3位から1位の発表に移り、3位はテラシマユウカ(PARADISES)、2位は月ノウサギ(PARADISES)。テラシマは「3位をいただいて、本当に愛が重いというか……いい意味で! 投票してくださった方々の愛の深さを知りました。私だけじゃなく34人のメンバー1人ひとりに投票してくれた方々の愛を感じられて、幸せな気持ちです」と述べ、柏木は「中間発表の9位から上がりましたね! 一緒に活動できるのが楽しみです!」とテラシマの新グループ加入を祝福した。月ノは投票への感謝を元気に話したあと、「あえて言わせてください! 1位になりたかったー!! がんばんることしか能がない人間なんですけど、たくさんの愛と素敵な順位をいだけて……。柏木さんと素敵なグループを作れるように精一杯がんばります!」と話した。
そして1位には1万708票を獲得したユイ・ガ・ドクソン(GO TO THE BEDS)が輝いた。2位である月ノの5114票と倍近い差を付けて1位に選ばれたドクソンはいまだ開いた口がふさがらない。柏木からかけられたローブを深く羽織り、落ち着かない様子。そして「GO TO THE BEDSのユイ・ガ・ドクソンと申します。皆さんはじめまして。投票してくださった皆さん、投票していなくても楽しんで観てくださった皆さん、本当にありがとうございます!」と述べたあと、「私はWACKで一番ダメな人間なんですけど、こんな1位をいただいたからには公約である、世界をひっくり返し、お茶の間をかき乱す、そして『SELECT 7』の鉄砲玉としてメンバーならびに柏木由紀さんをお守りすることをお約束いたします」と宣言した。続けて「最後に1つ、申し上げたい。本当にお伝えしたいことが。自分が言うのもなんですが、みんながチャンピオンです! マジで!」と声を張り上げ、「なので、歌います。聴いてください」と、Queen「We are the champions」をアカペラで熱唱した。柏木は想定していたグループの路線と異なるようで、「マジでどうしよう……考えていた感じだと……」と頭を抱えつつも、「おめでとうございます!」とドクソンを祝福。「VOTE!! WACK SELECT 7」の順位発表は、渡辺が投じた1万票で1位が決まるという結末を迎えた。
これで開票イベントはエンディングに向かうかと思いきや、事前収録された渡辺の映像が突如スクリーンに流れる。渡辺は「WACKはこれじゃ終わりません。俺たちは順位が低い、ほぼ誰にも触れられなかった22位から34位の中から3人選んで新しいユニットをやりたいと思います! 今からくじ引きで決めます!」と宣言し、彼は箱の中から順位が書かれた紙を3枚引き抜く。その結果、22位のリンリン(BiSH)、25位のYU-Ki EMPiRE(EMPiRE)、33位のナ前ナ以(ASP)が新ユニットのメンバーに決定。渡辺が“WACKのクソユニット”と称した新グループの楽曲は、柏木プロジェクトユニットによる作品のカップリングに収められるとのことだ。ナ前ナ以は動揺した様子で「ごめんなさい、えーと、ごめんなさい、えーと、ごめんなさい」と繰り返し、「(くじで)引いてくださったからにはがんばります! よろしくお願いします!」と意気込んだ。YU-Kiは「投票してくださった皆さん、ありがとうございます!25位だったのですけど、ラッキーチャンスをいただいたので売れたいと思います!」と明るくコメント。そしてリンリンは「すごいですね、運って。年末って感じがして楽しいです。22番という数字も好きになりました」と述べ、YU-Kiとナ前ナ以を見つめて「まあ仲良くしましょうね」と話した。柏木は“WACKのクソユニット”結成を知らなかったため、驚いていたが、「きっとクソって言ってたから渡辺さんプロデュースですよね。楽しみです」と微笑んだ。来年以降の柏木とWACKのコラボがどんな展開を見せるのか、引き続き注目しておこう。
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WACKクソユニット(グループ名未定)メンバー
リンリン(BiSH) / YU-Ki EMPiRE(EMPiRE) / ナ前ナ以(
「柏木由紀なりのWACK EXHiBiTiON and SELECT 7」投票結果
1位 1万708票 ユイ・ガ・ドクソン(GO TO THE BEDS)
2位 5114票 月ノウサギ(PARAIDSES)
3位 4545票 テラシマユウカ(PARADISES)
4位 4295票 ハシヤスメ・アツコ(BiSH)
5位 3692票 ヤママチミキ(GO TO THE BEDS)
6位 3645票 ユメノユア(GO TO THE BEDS)
7位 3446票 セントチヒロ・チッチ(BiSH)
8位 3287票 アイカ・ザ・スパイ(
9位 3153票 ココ・パーティン・ココ(GO TO THE BEDS)
10位 3152票 アイナ・ジ・エンド(BiSH)
11位 2971票 キャン・GP・マイカ(GO TO THE BEDS)
12位 2930票 MAHO EMPiRE(EMPiRE)
13位 2485票 モモコグミカンパニー(BiSH)
14位 2473票 ナオ・オブ・ナオ(豆柴の大群)
15位 2012票 ユメカ・ナウカナ?(ASP)
16位 1938票 ミユキエンジェル(豆柴の大群)
17位 1938票 MiKiNA EMPiRE(EMPiRE)
18位 1813票 アユニ・D(BiSH)
19位 1501票 ネオ・トゥリーズ(
20位 1445票 チャンベイビー(GO TO THE BEDS)
20位 1445票 キャ・ノン(PARADISES)
22位 1314票 リンリン(BiSH)
23位 1297票 MAYU EMPiRE(EMPiRE)
24位 1259票 チャントモンキー(BiS)
25位 1258票 YU-Ki EMPiRE(EMPiRE)
26位 1252票 MiDORiKO EMPiRE(EMPiRE)
27位 1032票 イトー・ムセンシティ部(BiS)
28位 1003票 NOW EMPiRE(EMPiRE)
29位 893票 ハナエモンスター(豆柴の大群)
30位 817票 キラ・メイ(PARADISES)
31位 762票 カエデフェニックス(豆柴の大群)
32位 604票 トギー(BiS)
33位 546票 ナ前ナ以(ASP)
34位 540票 モグ・ライアン(ASP)
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