May J.、デビュー15周年記念ツアー終え「やっと本当の自分に戻れた気がします」

May J.が9月26日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで全国ツアー「May J. 15th Anniversary Tour 2021 - Euphoria -」のファイナル公演を開催した。

今年デビュー15周年を迎え、12月8日に約4年ぶりのオリジナルアルバム「Silver Lining」をリリースすることが決定しているMay J.。彼女のライブツアーは昨年も実施される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止に。「May J. 15th Anniversary Tour 2021 - Euphoria -」は実に2年ぶりのツアーとして行われた。

ファイナル公演の1曲目は、2009年に発表したオリジナルアルバム「FAMILY」に収録されている「Story of Love」。デビュー15周年を記念するツアーにふさわしい、ファンにとって懐かしい1曲でライブがスタートした。中盤にはMay J.が「私、最近YouTuberになりました！」と、今年4月にYouTubeチャンネル「はしもっちゃんねる」を開設したことに触れたのち、その中の企画で歌唱した優里「ドライフラワー」、玉置浩二「メロディー」、Ado「うっせぇわ」のカバーを披露。オーディエンスを大いに喜ばせた。

続いてMay J.は「去年はステイホーム中で仕事がキャンセルになり歌う機会もなく、孤独な時間でした。そしてたっぷり時間があったから自分と向き合う時間もありました。今まで出せなかった負の部分を出してみようと思って『DarkPop』というジャンルを命名し制作しました」と語り、今年5月から4カ月連続で配信リリースした楽曲「Rebellious」「Can’t Breathe」「Love & Hate」「DRAMA QUEEN」を連続でパフォーマンス。さらに「Garden」「So Beautiful」「RAINBOW」と続いて会場の熱気が上昇し、横浜花博連絡協議会のテーマソングとして制作された新曲「Flowers」でライブ本編が終了した。

アンコールで再びステージに登場したMay J.は「1月から初主演のミュージカルやります！」と、2022年1月21日から31日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、2月8日から19日まで東京・東京国際フォーラム ホールCで上演されるミュージカル「ボディガード」日本キャスト版に出演することを告知。「『ボディガード』の話をしたので、あの曲を披露したいと思います」という曲振りから、映画「ボディガード」の主題歌であるホイットニー・ヒューストン「I Will Always Love You」を熱唱した。

ラストのMCでは、May J.が「1年半ぐらいほとんどお仕事が中止や延期になり、今までは当たり前のようにいつもライブで歌って、夢がどんどん膨らんでいって、そんな日々を過ごしていたんですけど、まったくライブできなくなったときに、自分が自分らしくいられる場所がなくなったんです。『私、今、何かが足りないな』ってずーっと思っていて、不安に襲われて眠れない日もありました。今日ここに立たせてもらってやっと本当の自分に戻れた気がします。やっぱりこの場所だったんだな、って本当に感じました。ライブ中はみんなが笑顔になっている姿、いろんな思いが伝わってきました。今日は、大変な中、来てくれてありがとうございます」と挨拶。「感謝の気持ちを込めて歌います」と口にしたあと、「ありがとう」「SIDE BY SIDE」の2曲で「May J. 15th Anniversary Tour 2021 - Euphoria -」を締めくくった。