超とき宣、天使＆悪魔2つの姿で“最高のときめき”をデリバリー

超ときめき▽宣伝部が11月8日に東京・LINE CUBE SHIBUYA（渋谷公会堂）でワンマンライブ「行くぜ！LINE CUBE SHIBUYAからお届け！超ときめき▽宣伝部！」を開催した。昼夜2部にわたって行われた公演のうち、本稿では第2部の様子をレポートする。

このライブは10月の東京・Zepp Haneda（TOKYO）公演に引き続き有観客形式で行われ、チケットは昼夜両部共にソールドアウト。ステージにはパンプキンやシャンデリアなど、ハロウィンをイメージしたホラーテイストの装飾が施された。開演時間になると宣伝部員（とき宣ファンの呼称）の期待を高めるオープニングムービーが流れ、おなじみのSE「Choverture」に合わせて悪魔風の黒い衣装を着たメンバーが登場。坂井仁香の「大好きなみんなにたくさん思いを届けるから、しっかり受け取ってください！ 一緒に最高の思い出作ろうね！」という言葉と共に、サイクリングをイメージして1列になる振り付けが特徴の「初恋サイクリング」で勢いよくライブをスタートさせた。

「乙女のグロリアス」「わたし、ナンバーワンガール！」を力強くパフォーマンスしたあと、超とき宣は客席に向かって元気よく挨拶。4月にときめき▽宣伝部から超ときめき▽宣伝部に改名して以降、初のホールワンマンライブを開催できた喜びを露わにし、興奮気味に3階席まである場内を見渡した。一方、宣伝部員は新型コロナウイルス感染拡大対策のためコールや声援などができない環境ではあったが、ペンライトを振ったり、拍手を送ったりしてメンバーの呼びかけに応えた。1人ずつ自己紹介したメンバーは、12月23日発売のニューアルバム「ときめきがすべて」に収録される新曲より、オメでたい頭でなによりが提供した「お届け！デリバリースター」でライブを再開。初披露の楽曲ながら、和のテイストを取り入れたバンドサウンド、“変身ヒロイン”をイメージした歌詞、その世界観を表現した振り付けで会場を大きく盛り上げた。ハロウィンバージョンとして届けられた「妄想プールデート」では、菅田愛貴の持つ自撮りカメラに向かってメンバーがお菓子をあげたくなるようなキュンとするひと言を順番に披露し、宣伝部員の心を鷲づかみにした。

6曲をパフォーマンスしたところで超とき宣は、一旦ステージから退場。その間、スクリーンにはほかのメンバーの暴露話を怪談のような口調で話す企画映像が流れ、リーダー辻野かなみが新しいスキンケア用品を手に入れたときの話を4月に加入した“新入部員”の菅田が面白おかしく披露すると、客席から一斉に拍手が沸き起こる。辻野から「悪意がある」とツッコまれた菅田のモノマネを笑いながら楽しんでいた宣伝部員たちだったが、VTRの上映が終わり、天使風の白の衣装に着替えたメンバーがステージに現れると、その透明感あふれる立ち姿に思わず息を呑んだ。6人は恋愛ソング「遠くであがる花火 二人ならんで見てた」「トウメイ恋心（ハート）」を切ない表情で歌い上げ、ラストスパートとなる次のブロックでは「恋のシェイプアップ▽」「恋のジャッカル」「ガンバ!!」「青春ハートシェイカー」の4曲をイントロとアウトロをつなげたメドレー形式で畳みかけるように披露。息つく暇もなく宣伝部員の気持ちをぐんぐんと高めていった。

客席からの拍手に応えて再度ステージに登場した超とき宣は、「いちず色のベンチ」をアンコールの1曲目に歌唱する。「こうやってるだけで幸せ こんな時間が幸せなんだよ」というライブ中の心境を表したような歌詞が宣伝部員に向かって届けられ、間奏の前には小泉遥香と吉川ひよりによるきれいなハーモニーが響きわたった。その後のMCでは「妄想プールデート」の曲中にもっともキュンとするセリフを言った“ナンバーワンガール“として、辻野が「お菓子くれたらかなみん特製のお菓子作ってあげる！ だからちょうだい！」というひと言を再び披露。杏ジュリアは12月26日に東京・中野サンプラザホールで開催されるクリスマスライブ「ときクリ」について触れつつ、「2020年もあとちょっとで終わってしまうんですけど、皆さんにたくさんのときめきをお届けしますので受け取ってください！」と笑顔を弾けさせた。また坂井は「音速（ソニック）アドベンチャー」に登場する「ライブハウス ホール アリーナ ドーム オペラハウス やがて世界進出」という歌詞を引用し、「次はアリーナなんですよ！ 私たちの立つ場所は！」「みんなのことを絶対に連れて行くので、信じて付いてきてください！」とテンション高く宣言した。

自分たちの思いを伝え終えた6人はこの公演で2回目の「お届け！デリバリースター」をパフォーマンスし、会場を再びヒートアップさせていく。最後は「SHIBUYA TSUTAYA前で待ち合わせね！」をLINE CUBE SHIBUYA（渋谷公会堂）に響かせ、次回のライブで“待ち合わせ”することを宣伝部員と約束した。そしてニューアルバム「ときめきがすべて」のリード曲が谷口鮪（KANA-BOON）提供の「エンドレス」であることが発表され、今後の超とき宣に対する期待が一層高まる中、メンバーは「最高にときめく時間をありがとうございました！」と生声で挨拶。晴れやかな表情でステージをあとにした。