9月より5週連続でオンラインツアーを実施しているゆず。縁の深い神奈川県横浜市内のさまざまな場所を回り、代表曲「夏色」以外は異なる内容のセットリストで、AR演出も取り入れつつライブを展開している。
3公演目「新天地」の会場には、7月10日にオープンしたぴあアリーナMMが選ばれた。当初ゆずは今春にぴあアリーナMM公演を含むアリーナツアー「YUZU ARENA TOUR 2020 YUZUTOWN」を開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。開業日にあたる7月10日にぴあアリーナMMでの「栄光の架橋」のパフォーマンス映像をYouTubeで公開し、オープンに華を添えた。
北川悠仁は鍵盤ハーモニカを、岩沢厚治はアコースティックギターを手にして「遊園地」でライブを開始。曲中には色鮮やかなARの風車が回転し、2人きりのステージに彩りをもたらした。続いて「始まりの場所」を軽快にパフォーマンスした彼らは、「ウソっぱち」「月影」で温かみのあるコーラスとサウンドを届けて視聴者の涙を誘った。コメント欄に感動の声が広がる中、北川と岩沢は「うまく言えない」を歌い始め、後半では北川が何度も天を仰ぎ、感極まりながらもこの曲を歌いきった。
ハンドマイクを持った2人は、ぴあアリーナMMを紹介しながら会場の外へ。移動車に乗り込んで運転手に「例のところへ」と伝えると、ぴあアリーナMMと同じくみなとみらいエリアにある国指定重要文化財・帆船日本丸に到着した。帆先にたどり着いた2人は、みなとみらいの夜景とライトアップされたコスモワールドの観覧車をバックに「桜木町」「うたエール」を伸びやかに歌唱。美しいロケーションでのパフォーマンスを終え、アリーナ会場に戻った2人は「スミレ」を優しく語りかけるように歌った。「暴れられる場所の人は暴れてください!」という北川の言葉を合図に披露したのは、人々の背中を押す応援歌「青」。彼らはアコースティックギターをかき鳴らしながら熱唱し、視聴者に高揚感を伝えたあと、勢いそのままに「夏色」で画面越しのゆずっこ(ゆずファンの呼称)を大いに沸かせた。
深く息を吸い込んだ北川と岩沢は、今春に開催予定だったツアーへの思いを語ったあと、春の訪れを願うように「花咲ク街」を演奏。2人のバックには複数のARビジョンが登場し、四季を象徴する華やかな映像が映し出された。続いて岩沢が奏でる「蛍の光」のハーモニカの音色に乗せて、北川は「本当はここでアリーナツアーを行う予定だったけど、できなくなってしまい、とても悔しい思いをしました」と心境を明かす。さらに「コロナでつらい日々だけど、実は学んだこと、気付いたこともたくさんありました。その気付いたことを忘れずにいたいと思います。次にみんなに会うときは、そんないろんな、お互いに気付いたことや思いを持ち寄れたらうれしいなと思います。そして必ず、このぴあアリーナでまた会いましょう」と視聴者に“再会”を誓い、2人は「そのときには」で「新天地」公演を締めくくった。なお、このライブの模様は10月21日(水)23:59までアーカイブ公開されている。
ゆず「YUZU ONLINE TOUR 2020 AGAIN『新天地』」2020年10月11日 セットリスト
01. 遊園地
02. 始まりの場所
03. ウソっぱち
04. 月影
05. うまく言えない
06. 桜木町
07. うたエール
08. スミレ
09. 青
10. 夏色
11. 花咲ク街
12. そのときには
ゆず「YUZU ONLINE TOUR 2020 AGAIN」(※終了分は割愛)
青写真
2020年10月18日(日)21:00~
未来図
2020年10月25日(日)21:00~
チケット販売URL:https://superlive.jp/yuzu2020/? utm_source=yz&utm_medium=pr&utm_campaign=yz_12&utm_content=001
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ゆずがぴあアリーナで「新天地」ライブ、帆船日本丸の上で「桜木町」披露 https://t.co/qpH3bEQ2Xd