鯛！寿司！ダルマ！オメでたい頭でなにより、メジャー1周年を観客と祝福

オメでたい頭でなによりが4月4日に東京・マイナビBLITZ赤坂にて、メジャーデビュー1周年記念ライブを開催した。

2018年4月4日にシングル「鯛獲る」をポニーキャニオンより発表し、メジャーデビューを果たしたオメでた。昨年の4月4日に東京・TSUTAYA O-WESTでライブを行った彼らは、デビュー1周年ライブで倍以上のキャパシティの会場をソールドアウトさせた。

開演時間を迎え、ステージ中央で手を合わせて気合いを入れたオメでたの5人は、テレビアニメ「火ノ丸相撲」のタイアップソングである「日出ズル場所」でライブの口火を切る。2曲目「鯛獲る」では早くもクラウドサーファーが出没し、フロアはライブ序盤から大盛り上がりとなった。「wosushi ～ウォールオブ寿司～」の演奏中には赤飯（Vo）の指示によりフロアのオーディエンスが“ネタ”と“シャリ”に分けられ、お互いがぶつかり合うことで寿司を表現する“ウォールオブ寿司”が繰り広げられた。

「オメでたのライブが出会いのきっかけとなり、結婚したカップルがいる」というエピソードが語られたあとには「結婚行進曲」のメロディを取り入れた「ピ」が繰り出され、会場内は祝福ムードに包まれた。「ピ」の演奏が終わると、ぽにきんぐだむ（G, Vo）が突然「大事な人を呼び忘れた」と言い出し、ステージから姿を消してしまう。残されたメンバーは急きょ4人で「終わらない恋からの脱出」を演奏。曲中にはぽにきんぐだむ扮する“Mr.P・KD”や“Mrs.P・KD”がゲストとして現れ、キーボードやサックスのソロを演奏してフロアを沸かせた。

「だるまさんが転んだ」をするかのように、フロアに背を向けたメンバーが振り返るとオーディエンスが動きを止める楽曲「ダルマさんは転ばないっ」が繰り出されると、2階にあった親子席“大五郎シート”の子供が声を上げて喜び、会場内はピースフルな雰囲気に。気をよくした赤飯は、mao（B）の両親がライブを観に来ていることを打ち明け、maoの両親による「大五郎！」の呼びかけにmaoが「ちゃーん」と答えるコール&レスポンスを展開。照れくさそうにしながらも親の呼びかけに答えるmaoの姿を見て、メンバーとオーディエンスは大爆笑した。またライブの後半には、ぽにきんぐだむが呼んだ大事な人として、イベントスタッフが扮する“寿マン”がフロアに登場。異様な存在感を放つ寿マンはモッシュやクラウドサーフを繰り返し、ライブを大いに盛り上げた。

終盤のMCでは赤飯が2015年8月に、この会場でソロのワンマンライブに挑んだことを話し、「めちゃくちゃ悔しい思いをした」と当時を振り返る。彼はメンバーに向けて「たまにヒリつくことはあるけど、コイツらには一生頭が上がらない」と感謝の言葉を贈った。さらに赤飯は満員のオーディエンスに向けて「君らがいつだって、ワシらのきっかけになっている。だからそれに対して音で恩返ししたい」と話し、「俺らとお前たち合わせて、オメでたい頭でなによりです！」と宣言した。バンド名と同じタイトルの楽曲「オメでたい頭でなにより」では紅白の紙吹雪が会場内を舞い、文字通り“オメでたい”空気感の中、ライブ本編の幕が閉じられた。

本編終了後もフロアの熱気は収まらず、ライブはすぐにアンコールに突入。メジャーデビュー1周年記念日を「ハッピーバースデー」と表現したオメでたの5人は、誕生日を祝う楽曲「VIVA!ハピバ」でライブを再開させた。この日最後の楽曲「チャバシラタッター」の歌唱中には、赤飯がオーディエンスをその場にしゃがませ、ジャンプをするよう提案。赤飯の「チャバシラタッター！」の合図で、フロアのオーディエンスが一斉に飛び上がったところで、オメでたい頭でなによりのメジャーデビュー1周年記念ライブは幕を閉じた。