GLIM SPANKY、ファン20人の前で「LOOKING FOR THE MAGIC」全曲解説

11月16日にSpotify Japanのオフィスにて、GLIM SPANKYの4thアルバム「LOOKING FOR THE MAGIC」のリスニングパーティが行われた。

アメリカ・ロサンゼルスでレコーディングが行われた「LOOKING FOR THE MAGIC」を11月21日にリリースしたGLIM SPANKYは、抽選で招待された20人のファンとInstagram上で行われた生中継の視聴者に向けてトークを展開。ジャック・ホワイトのサポートメンバーであるジャック・ローレンス（The Raconteurs）やカーラ・アザーが参加した本作の収録曲「TV Show」をバックバンドなしの2人編成で演奏したのち、アルバムの楽曲を1曲ずつ解説していった。

まず1トラック目の「4 Dimensional Desert」について、松尾レミ（Vo, G）は「歌に聞こえない歌を入れようとなっていろいろと試行錯誤して。不思議などこの国の誰が歌っているかわからない歌を入れて、歌よりもギターのサウンドが目立つようにしました」と説明。亀本寛貴（G）は「より大きいところで自分たちの世界観を出していくのに、カッコいいSEのようなものがあるといいなと漠然と思って作ったんです」「これから先もいい感じで使っていきたいです」と楽曲制作の経緯を語った。

一番最後にレコーディングしたという「Love Is There」の話題では、松尾がファンから「レミさんはいつも『愛はどこにでもあるよ』ということを歌ってるけれど、僕はまだそれが見つけられません。どうしたらいいですか？」というメッセージをもらったことを明かしつつ、「人それぞれその人だけの愛の扉と言うか、ささやかな魔法を日々探してもらえたらいいな、この曲を聴いて何かヒントを得て素敵な日々にしていってくれたらいいなと思います」とコメント。さらに彼女はメ～テレの朝の情報番組「デルサタ」および「デルサタ11」のテーマソングである「Hello Sunshine」を、「朝の曲って『よし行くぞ！』みたいな曲もいいけれど、私はこう穏やかに少しずつ明けていく朝、ちょっとロマンチックにそして楽しくなっていく朝を表現したいなと思って作りました」「ワールドワイドな、いろんな国の子供たちが集まってきてみんなの朝が明けていくイメージにしたくて、いろんな遊びを盛り込みました」と紹介した。

“DADGADチューニング”で作曲したというラストナンバー「Looking For The Magic」については、松尾がアルバムのジャケット写真撮影でアメリカのサルベーションマウンテンを訪れた際にインスピレーションを受けて作った楽曲であることを解説。「私たちは日常でいろいろなことがあって生きているけど、それを超えた先にある幸せっていうものをこの曲を通してみんなに伝えられたらいいなと思って。LAに行って、日本に帰ってこの曲を作って、再びLAに行ってレコーディングした曲です」と語った。また亀本は「基本的な日本のポップスのテンプレートから完全に外れることができていて、僕的にはすごくいい曲だなと思います」と楽曲の展開に対する思いを述べた。

最後に松尾は「今までもこれからも魔法を探していこうという思いを、砂漠の風景と重ねてこのタイトルを付けました」と「LOOKING FOR THE MAGIC」のタイトルの由来を説明。2人は2019年3月から6月にかけて行う全国ツアー「LOOKING FOR THE MAGIC Tour 2019」を告知したあと、20人のファンと記念撮影してイベントを締めくくった。