ぜんぶ君のせいだ。最大規模のワンマンで22曲熱唱「もっと大きいところを目指したい」

ぜんぶ君のせいだ。が5月3日に東京・TSUTAYA O-EASTでワンマンライブ「ロマン無頼IZM」を開催した。

「ロマン無頼IZM」は、グループ史上最大規模の会場でのワンマンライブ。開演前、フロアの患い（ぜん君。ファンの総称）が円陣を組んで気合いを入れるなど、会場内はライブが始まる前から異様な熱気に包まれていた。会場内が暗転し、グループのミュージックビデオで構成されたムービーが流れた後に如月愛海、ましろ、一十三四、咎憐无の4人が「ぜんぶ君のせいだ……」とつぶやきながら登場。4人が定位置に付くと最新シングルの表題曲「トナリコレアラタ」で勢いよくライブをスタートさせた。フロアでは1曲目からクラウドサーファーが続出し、会場内の熱気は急上昇。3曲目に披露された「痛カルマバ◯ス」では自然とフロアから手拍子が起こり、曲に合わせてジャンプを繰り返す患いの姿もあった。「ルーザーごすぺる」では咎憐无の「全員手を挙げろ！」という呼びかけに応えて患いが一斉に手を挙げるなど、一体感のあるライブが繰り広げられていく。

4曲を歌い終え、ましろの号令を合図に自己紹介をした彼女たちは、すぐさまライブを再開させる。「無題合唱」では愛海がフロアの患いと小指を結び指切りをしたほか、サビではフロアからも歌声が上がり盛大なシンガロングが会場内に響き渡った。「WORLD END CRISIS」では咎憐无が女性専用エリアに歩み寄り、最前列の患いと手を取り合いながら熱唱するなど、フロアを巻き込みながらライブを進行させていく彼女たち。ライブ後半になっても勢いは衰えず、自己紹介以外ではMCを挟まずに次々と楽曲が届けられた。

4人がステージ中央で手を合わせて歌唱した「キミ君シンドロームX」、メンバー1人ひとりがアカペラで語りかけるように歌い上げていった「せきららららいおっと」などを経て、ライブは終盤へ。本編最後の曲「おもひうた」ではメンバー全員がフロアに背を向け、1人ずつ振り返りながら歌唱。計17曲を歌い終えて自然とフロアから拍手が上がる中、4人は手を取り合って「ありがとうございました」と患いたちに感謝の言葉を伝えてステージをあとにした。

アンコールの代わりに患いたちが「無題合唱」を歌うと、それに導かれるかのように4人は再びステージに姿を現す。アンコールで初めて長めのMCになると、彼女たちは今年の夏にニューアルバム（タイトル未定）をリリースすることや、対バンライブツアー「修羅しゅしゅしゅ」、平日限定の無料ツアー「MOB MORATORIUM TOUR」、東名阪のワンマンライブツアー「おぼろばんからからーTOUR」を開催することなどを一気にアナウンス。会場内が歓喜の声であふれる中、メンバーの“宣誓”から「やみかわぐんぐんか」が披露された。曲中、メンバー同士が肩を組むと患いたちも肩を組んで体を揺らし、会場内はピースフルな空気感に包まれた。

アンコールを終えても拍手は鳴り止まずライブはダブルアンコールに突入し、4人は「僕喰賜君ノ全ヲ」をパフォーマンス。最後にメンバー1人ひとりが挨拶をすることになり、ましろは「みんなもっと大きいところに行けるって確信しました」と語り、場内の歓声をさらう。四は弾けるような笑顔で「君たちが生きていてくれてよかった。これからもずっと一緒にいて欲しいし、ついて来てほしい」と話した。咎憐无は「今日のライブはぜん君。の力だけではなくて、みんなでソールドした実感があります。これから先、皆さん1人ひとりの気持ちを考えながら、もっと大きいところを目指したい」と胸を張って自身の思いを口にした。最後に愛海はグループの目標が東京・日本武道館でのライブであることを改めて伝え、「これからもぜんぶ君のせいだ。に駆け足でついて来てくれたらなと思います。まだまだ成長過程の私たちを観に来てくれて、本当にありがとうございました。みんなのこと大好き！」と笑顔で伝え、ワンマンライブ「ロマン無頼IZM」をフィナーレに導いた。