ぜんぶ君のせいだ。|君の隣で維新を歌う

ぜんぶ君のせいだ。がニューシングル「トナリコレアラタ」をリリースした。

音楽ナタリーでは、5月3日にグループ史上最大規模の会場となる東京・TSUTAYA O-EASTでのワンマンを控えた彼女たちにインタビューを実施。昨年9月から今年2月にかけて約半年間にわたて行われたツアー「みんなごとTOUR 2017~2018」を経て“変革の時期”を迎えているという彼女たちに、グループの近況や「維新」を意味する言葉を含んだ新曲「トナリコレアラタ」に込めた思いなどを聞いた。

取材・文 / 倉嶌孝彦

4人でのぜん君。を確立できた「みんなごとTOUR」

──グループ史上最長のツアー「みんなごとTOUR 2017~2018」がようやく終わりました。ツアーを振り返ってみて、それぞれ感想をお願いします。

咎憐无

咎憐无 半年ぐらいの長いツアーだったんですけど、体感ではホントにあっという間で。ツアー初日に(未来千代)めねが脱退して(参照:ぜんぶ君のせいだ。ツアー初日に未来千代めね脱退の挨拶「やっぱりぜん君。は最高」)、今回のツアーは4人でのぜん君。が踏み出したタイミングのすごく大事な、意味のあるツアーだったなって思っています。

一十三四 今回のツアーを経て、4人でのぜんぶ君のせいだ。をバシッと確立できたような気がします。1つひとつのライブに対して全員が全力で挑んできたし、ツアー中に腹を割って話す機会もあって、もともとあった信頼関係がもっと強くなったんです。生涯の記憶に残るような日々でした。

ましろ 半年間、毎週土日にライブをやることが日常だったから、僕らにとってライブをすることが当たり前のようになって。僕らだけじゃなくて患いさん(ぜんぶ君のせいだ。のファン)の中にも習慣のように何度も足を運んでくれる方がいて、患いさんとも一緒に駆け抜けてきた感覚があるツアーでした。

如月愛海 今回のツアーを回りながら、ぜん君。として活動し始めた頃を思い出したんです。最初の頃はそんなにたくさんライブができなくて、週1でライブをするようになるまでにけっこう時間がかかって。当時とはメンバーも違うし、ライブの規模感も違うんだけど、今回のツアーでは下積みの頃と同じような気持ちで31公演、4人で回れたのかなって、そんな気がしています。

──ツアーの最後には沖縄でファンミーティングがあったんですよね?

ましろ

ましろ はい。ファンミーティングをするのは今回で2回目なんです。

一十三 特典会とかで患いさんとお話をする機会はあるんですけど、ファンミーティングではみんなでご飯を食べながらじっくりお話ができました。患いさんの「ぜん君。を支えたい」っていう気持ちを直接聞かせてもらって、本当にこういう機会が作れてよかったですね。

咎憐无 あと、みんなでドロケイをしたんですよ。いつもは大人っぽい患いさんがいるんですけど、ドロケイのときは子供のようにめっちゃ笑顔で走り回ってて。患いさんのいつもとは違う一面を見ることができました。

如月 いつもキレイな格好をしているとがれ押しの子が転んじゃったけど、すごい笑ってたよね。ライブで毎回あれだけ盛り上がってる子たちだからね。ドロケイで盛り上がらないわけがない(笑)。

ましろ 患いさんが本気で楽しんでくれたから、僕たちも楽しくて。筋肉痛になるまで走り回ったね。

如月 ライブや特典会は時間が限られていますから、こういうファンミーティングみたいな機会は私たちにとってもありがたいんです。いつも応援してくれている患いさんと、いつもより深い話をすることができて、自分たちの心の支えをより確かめられた感じがしました。

ぜん君。変革の時期へ

如月愛海

──長いツアーを終え、今ぜんぶ君のせいだ。というグループはどういう状況だと感じていますか?

如月 今はぜん君。の変革の時期だと思っています。これまでは、新しく加入したとがれをグループに馴染ませる時期であり、4人でがむしゃらに走り続ける時期でもありました。「みんなごとTOUR」を経て、自分たちでも自覚できるくらい活動の規模が大きくなってきているのを感じているから、次のステップに向けて変わらなきゃいけないって思ってます。

ましろ 次に控えているTSUTAYA O-EAST公演(参照:ぜんぶ君のせいだ。5月に最大規模のワンマン開催)をすごく重要なものだと捉えていて。今までも大きめの箱でワンマンはやってきたけど、O-EASTに立つためにはもっと自分たちの意識を変えなきゃいけないって思ってるんです。

一十三四

一十三 ツアー中もそのときそのときですごく踏ん張っていたんですけど、ツアーを終えた今は今でけっこう踏ん張りどころかなって。

──とがれさんは?

咎憐无 ツアーでずっとライブをやり続けてきたから、ここ最近でライブが空いているのがちょっと寂しいんです。その分、いろいろ考えなきゃいけない時期なんだと思うけど、早くがむしゃらに盛り上げるような熱いライブがしたい気持ちもあるんです。

如月 1週間ライブがないと寂しくなるよね。

一十三 うん。メンバーとも患いさんともけっこう病的なくらい会いたくなる(笑)。

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「維新」の気持ち

ぜんぶ君のせいだ。「トナリコレアラタ」
2018年4月4日発売 / コドモメンタルINC.
ぜんぶ君のせいだ。「トナリコレアラタ」

[CD]
1080円 / CMI-0036

Amazon.co.jp

収録曲
  1. トナリコレアラタ
  2. ゔぁいあるらびりんす
  3. ROMANTICISM
ライブ情報

ぜんぶ君のせいだ。ワンマンLIVE~ロマン無頼IZM~
2018年5月3日(木・祝)東京都 TSUTAYA O-EAST

ぜんぶ君のせいだ。(ゼンブキミノセイダ)
如月愛海(きさらぎめぐみ)、ましろ、一十三四(ひとみよつ)、咎憐无(とがれん)の4人からなる「病みかわいい」をコンセプトにしたアイドルユニット。2015年7月に1stシングル「ねおじぇらす✡めろかおす」を発表し、同年10月に愛知・CLUB Zionにて単独公演を開催。初ライブにしてソールドアウトを記録した。2016年には1月に1stアルバム「やみかわIMRAD」を、11月に2ndアルバム「アニマあにむすPRDX」をリリースした。12月に東京・LIQUIDROOMで行われたワンマンライブ「ぜんぶ僕のせいだ。」で新メンバーの咎憐无が加入。2017年1月には新たに未来千代めねがグループに加わり、同年2月には新体制初のシングル「Sophomore Sick Sacrifice」を発表した。9月に行われた全国ツアー「みんなごとTOUR 2017~2018」の初日公演をもって、のどの不調のため活動を休止していた未来千代めねが脱退。2018年4月にはニューシングル「トナリコレアラタ」をリリースし、同年5月にはグループ史上最大規模の会場となる東京・TSUTAYA O-EASTにてワンマンライブ「ロマン無頼IZM」を開催する。