Mrs. GREEN APPLE、オーディエンスと雨すら楽しんだ野外フリーライブ

Mrs. GREEN APPLEが本日4月17日に東京・代々木公園野外ステージでフリーライブを開催した。

このライブは彼らが明日18日にニューアルバム「ENSEMBLE」をリリースすることを記念して行ったもの。5人は会場に詰めかけた多くのファンを前に、アルバムの収録曲から人気ナンバーまで全9曲を披露した。

ライブの前にステージに現れたのは、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」のパーソナリティを務めるとーやま校長とあしざわ教頭。2人は本日配信スタートの「ENSEMBLE」がiTunes StoreとLINE MUSICの配信ランキング1位を獲得したことなどを告知し、会場を大きく沸かせた。とーやま校長とあしざわ教頭が去ったあと、大歓声を浴びながらミセスのメンバーがステージに登場。大森元貴（Vo, G）の「代々木公園ー！ よろしく！」という言葉を合図に、彼らは「StaRt」でライブをスタートさせた。この日の天気はあいにくの雨。熱のこもった演奏が繰り広げられた2曲目「VIP」では、若井滉斗（G）が雨に濡れたステージで滑って転んでしまうというハプニングも。「若井さんが盛大に転びましたー！ いい感じに雨を楽しんでおります！ 皆さんも楽しんでくれますか？」と大森は客席に語りかけ、次のナンバー「我逢人」をオーディエンスと共に合唱した。

大森が「この雨、誰が呼んだの？」と周りを見わたすと、すかさず 藤澤涼架（Key）から「雨男の大森元貴さんだと思います！」という言葉が。「びしょびしょになってもよかったなって思ってもらえるライブにしたいと思います」と大森が宣言すると、彼らは最新アルバムの収録曲「REVERSE」をクールにパフォーマンスした。ライブも中盤を迎えた頃、メンバーが演奏し始めたのは昨年彼らの名をより知らしめることとなった人気ナンバー「WanteD! WanteD!」。疾走感のあるビートが叩き込まれ、会場からシンガロングが沸き起こる。大森はステージの前方に出て、雨に打たれながら力強く楽曲を歌い上げた。

「WHOO WHOO WHOO」で雨に濡れながら笑顔で飛び跳ねる観客を見た大森は「楽しんでますか？ もうここまできたらびしょびしょだもんね。おあいこだよ」と告げる。若井は「雨の寒さにも負けないみんなの熱さが最高です！ ありがとう！」と叫ぶも「ちょっと痛いけど、おしり……」と苦笑いし、客席の笑いを誘った。山中綾華（Dr）は「野外のステージでライブをするのは楽しい。みんなが来てくれて本当にうれしいです」、高野清宗（B）も「野外はめちゃくちゃ気持ちいい。雨の中来てくださって、ありがとうございます」と集まったファンに感謝の思いを述べた。

大森が新作について「半年近く制作して、すっごくいいアルバムができたなと思っています。Mrs. GREEN APPLEの今一番伝えたいこと、鳴らしたい音が全部詰まっているので、ぜひ受け取ってもらえたら」と感慨深げに語り、この日ライブ初披露したのはアルバムのリードトラック「PARTY」。若井が叩く太鼓の音を交えながら5人は生き生きと一体感のあるアンサンブルを響かせ、その後最新シングル曲「Love me, Love you」で華やかに本編を締めくくった。

アンコールで藤澤が「東京でこうしてドッカーンとライブをやるのもひさしぶり。改めて今日みんなの顔をまじまじと見れてよかった」と語ると、大森は「フリーライブ自体は1年半ぶりだよね」と前回のフリーライブについて触れる。2016年11月にシングル「In the Morning」をリリースした際に、フリーライブを行ったミセス。当時会場のキャパシティの都合で多くのファンがライブを観覧できず、メンバーはMCでリベンジすることを誓っていた。大森は会場を見わたしながら「今日はリベンジできて本当によかったです。みんなにぜひ見ていただきたいと思っていたので。これだけ多くの人が集まってくれて、本当にうれしいです」と顔をほころばせた。そして大森が「お話しませんか？」と呼びかけ、演奏し始めたのは1stシングル曲「Speaking」。最後まで会場を盛り上げ、大きな拍手に見送られながら5人はステージをあとにした。

なおミセスは、5月から9月にかけてホールツアー「ENSEMBLE TOUR」を開催。ツアーファイナルは千葉・幕張メッセ国際展示場2DAYSとなっている。