シンガポール、台湾での単独公演を経て、日本に帰還したスガ。最終公演には海外公演にも同行した坂本竜太(B)、Duran(G)、SATOKO(Dr /
「ハロー、東京! 帰ってきたぜ!」と上機嫌に挨拶をしたスガは、アッパーな「Party People」やロックサウンドに振り切ったアレンジの「19才」で会場に熱狂をもらたす。かと思えば、「あなたひとりだけ幸せになることは 許されないのよ」では、ねっとりと艶かしい歌を響かせた。作詞を手がけたKAT-TUNのデビュー曲「Real Face」のセルフカバーや、Mummy-Dとのコラボ曲「はじまりの日」の1人歌唱バージョンといった普段のワンマンでは聴くことができないレア曲を挟み、スガは「やばい、楽しすぎる」と笑顔を浮かべる。続けて「いろいろと修業を積んで参りました。今回はシンガポールと台湾と同じセットリストで、かなりベストメガ盛りになってます」と自身の集大成的なセットリストでライブを展開していくことを明かした。そして「緊張する」とつぶやき、この日配信リリースされたばかりのアップテンポな新曲「トワイライト★トワイライト」をミラーボールが回る中でパフォーマンスした。
スガの宣言通り、その後は「夜空ノムコウ」「黄金の月」「アシンメトリー」といった彼の代表曲とも言えるナンバーが続く流れに。「黄金の月」と「アシンメトリー」の2曲はスガ1人の弾き語りで披露され、合間に彼は「異国の地で弾き語りをしてるとオツだなって。『俺、来たな』って思った(笑)」とシンガポールと台湾でのパフォーマンスを振り返った。Duranがイントロの印象的なフレーズを力強く奏でた「Progress」では、スガはマイクスタンドをしっかりと握り、歌詞の1節1節を噛みしめるように熱く歌い上げた。
本編最後のブロックは、ダンサブルな「午後のパレード」で幕開け。「奇跡」を歌う前にスガは「来年もみんなに奇跡が起きるように! この歌をみんなに捧げる」と叫び、爽快なバンドサウンドに朗らかなボーカルを重ねた。「Re:you」を経て、本編は「コノユビトマレ」でフィニッシュ。スガは「2017年、最高だった。みんなのおかげだ」とお立ち台に上がり深々とフロアに向かってお辞儀をした。
観客の拍手に呼ばれて戻ってきたスガは、今回のツアーではどうしてもアンコールでやりたくなったという「愛と幻想のレスポール」について語り出す。そして彼は台湾の飛行機事故で亡くなった友人が歌詞に登場することに突然気付いたエピソードを明かし、「この曲が選ばれるのには理由があったんだね」とつぶやいた。「91時91分」で会場の熱気を再び高めたあとは、ラストの「したくてたまらない」へ。スガは「俺はみんなとしたくて、したくて、したくてたまらないです!」と叫び、観客とのコール&レスポンスを楽しんだり、激しくシャウトしたりして、強烈かつゴキゲンなファンクチューンでツアーに幕を下ろした。
なおスガは12月28日にロックフェス「COUNTDOWN JAPAN 17/18」に出演したのち、1月15日より1人で全国を回るツアー「SUGA SHIKAO Hitori Sugar Tour 2018」を開催する。
スガシカオ「20th Anniversary Special "Suga Shikao Asia Circuit"」2017年12月26日 EX THEATER ROPPONGI セットリスト
01. アイタイ
02. Party People
03. 19才
04. あなたひとりだけ幸せになることは 許されないのよ
05. Real Face
06. はじまりの日 feat.Mummy-D
07. トワイライト★トワイライト
08. 夕立ち
09. 夜空ノムコウ
10. 黄金の月
11. アシンメトリー
12. アストライド
13. Progress
14. 午後のパレード
15. NOBODY KNOWS
16. 真夜中の虹
17. 奇跡
18. Re:you
19. コノユビトマレ
<アンコール>
20. 愛と幻想のレスポール
21. 91時91分
22. したくてたまらない
※記事初出時、一部曲名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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