ふくろうず10周年ライブでキャリア総括「一番幸せなクリスマスイブになった」

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ふくろうずが昨日12月24日に東京・日経ホールにて、結成10周年を記念したワンマンライブ「ごめんね、ありがとライブ」を開催した。

ふくろうず「ごめんね、ありがとライブ」の様子。(撮影:中島未来)

ふくろうず「ごめんね、ありがとライブ」の様子。(撮影:中島未来)

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クリスマスイブに行われたこの日のライブにふくろうずは、2011年9月に脱退した高城琢郎をサポートドラマーに迎えたオリジナルメンバーで出演。イルミネーションで彩られたステージで、10年のキャリアの中で発表してきた楽曲の中から厳選した26曲を披露した。

内田万里(Vo, Key)(撮影:中島未来)

内田万里(Vo, Key)(撮影:中島未来)[拡大]

鈴を鳴らしながらステージに現れた内田万里(Vo, Key)は「メリークリスマス! こんばんは、ふくろうずです」と挨拶し、メンバーと共に最新アルバム「びゅーてぃふる」の収録曲「光」でライブをスタートさせる。バンドはリフレインするシンセフレーズが印象的な「マイアミ」、石井竜太(G)のダイナミックなギターフレーズが光る「ダンスイズビューティフル」、怒涛の展開を見せる「ガーリーズハイ!」と歴代の作品からのナンバーを立て続けに披露し、序盤からパワフルなステージングで観客を魅了した。

安西卓丸(B, Vo)(撮影:中島未来)

安西卓丸(B, Vo)(撮影:中島未来)[拡大]

内田は「ヤバい! 楽しいです! ありがとう」と声を弾ませ、年末のライブらしく「今年も終わりますが、皆さんはニュースがありましたか? 私のニュースは(安西)卓丸(B, Vo)がクシャミで肋骨にヒビが入ったことです」と安西に話を振る。安西が「今年は結石で救急車にも乗って……」と話し始めると、オチのない話であることを察した内田はキーボードを弾きだし、そのまま「グッドナイトイズカミング」へと突入。お決まりの流れに会場には笑いが起こった。まだ肋骨が痛むという安西だが「トゥーファー」では剛健なベースサウンドを鳴らし、内田との掛け合いで会場を楽しませる。「街はいつも雨のよう」では冒頭のシンバルを高城が鳴らし忘れ、内田が「あのさあ、高ちゃんはメンバーじゃないからさあ……」と笑い、やり直す場面も。オリジナルメンバーならではの和気あいあいとしたムードでライブは進行していった。

石井竜太(G)(撮影:中島未来)

石井竜太(G)(撮影:中島未来)[拡大]

中盤には「フラッシュバック!」「できない」「ループする」と、2010年に発表された初の全国流通盤「ループする」の収録曲が続く。内田のエモーショナルな歌唱が響いた「ユアソング」、センチメンタルな香りがただよう「サタデーナイト」が終わると、再び安西が先ほどのMCの続きをし始め、会場はなんとも言えない空気に包まれた。温かいサウンドが特徴の「キャラウェイ」を経て披露された「優しい人」ではメンバー全員がアグレッシブなプレイを見せつける。そして息を整えた内田は「今ありったけの気持ちを込めて歌います」と「赤い糸」へとつないでいった。

ふくろうず「ごめんね、ありがとライブ」の様子。(撮影:中島未来)

ふくろうず「ごめんね、ありがとライブ」の様子。(撮影:中島未来)[拡大]

その後もバンドは「夜明け前」や「ソナチネ」など、時間を惜しむように次々と楽曲を披露。「すばらしい世界」を熱唱した内田は「今日はありがとう。まだわかんないけど、たくさんの人の前で演奏して、しかもそれがクリスマスイブで。みんな用事があるでしょうに……。たぶん一番幸せなクリスマスイブになったと思います。ありがとう」と来場者に感謝の気持ちを伝え、天井から吊るされた大量の裸電球が星空のような光景を作る中、「砂漠の流刑地」を熱演し、バンドメンバーと共にステージを去った。

内田万里(Vo, Key)(撮影:中島未来)

内田万里(Vo, Key)(撮影:中島未来)[拡大]

アンコールを受けたふくろうずはサンタ帽をかぶって再登場。トナカイの角とサンタの髭を付けた不思議な風貌で現れた石井を見た観客が笑っていると、内田も「どうしても付けたいって聞かなくて……」と苦笑い。安西はふくろうずが結成10周年を迎えたことについて「10年も続けたことはほかにない。大学も6年間だけだったし……」と会場を笑わせ、内田は「10年間やってきたなんて奇跡。10年間ふくろうずをやってきてわかったことは1つ、言ってもいいですか?」と問いかける。会場にいる全員が期待する中、内田は「ふくろうずはだめなバンドー!」と絶叫し、バンドは「だめな人」を披露した。最後の曲としてふくろうずは「ごめんね」を届けたが、内田は「なんかすごくライブ楽しかったんだけど、最後の曲をやるときにどうやってやろうと悩んでしまって……もう1曲やりたい」とリクエスト。しばらく曲を考えていたがなかなか決まらず、仕切り直すべく「ごめんね」を弾き語りで歌った。その後、4人は向き合って最後の曲を再考し、「エバーグリーン」を披露。歌い終えた内田は3人が演奏する中1人で去っていき、3人も曲を終えると名残惜しそうにステージを下りた。

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ふくろうず「ごめんね、ありがとライブ」2017年12月24日 日経ホール セットリスト

01. 光
02. GOOD MORNING SONG
03. マイアミ
04. ダンスイズビューティフル
05. ガーリーズハイ!
06. グッドナイトイズカミング
07. トゥーファー
08. 街はいつも雨のよう
09. フラッシュバック!
10. できない
11. ループする
12. ユアソング
13. サタデーナイト
14. キャラウェイ
15. 優しい人
16. 赤い糸
17. ダイナソー
18. いま何時
19. 夜明け前
20. 灰になる
21. ソナチネ
22. すばらしい世界
23. 砂漠の流刑地
<アンコール>
24. だめな人
25. ごめんね
26. エバーグリーン

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おさしみ食べ放題 @sashimisui

昨日ライブやってたのか解散の。そんなことなら行きたかった。 https://t.co/phUQ3eCHow

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