モノブライト、生まれた場所で“第1部”完結「また会いましょう」

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12月20日に北海道・Sound Lab moleにて、モノブライトの全国ツアー「monobright × MONOBRIGHT × モノブライト 2007-2017」の最終公演が行われた。

モノブライトTOUR2017「monobright × MONOBRIGHT × モノブライト 2007-2017」最終公演の様子。

モノブライトTOUR2017「monobright × MONOBRIGHT × モノブライト 2007-2017」最終公演の様子。

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桃野陽介(G, Vo)

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今回のツアーをもって無期限の活動休止を発表していたモノブライト。ツアーファイナルはバンド結成の地である札幌で行われ、ソールドアウトとなった会場には数多くのファンが詰めかけた。定刻を迎え、メンバーが定位置に付くと松下省伍(G)は雄叫びを上げる。その後、桃野陽介(G, Vo)は「おはようございます! モノブライトです!」とおなじみの挨拶をし、1曲目「旅立ちと少年2」を弾き始める。バンドの地元である北海道から旅立つことを歌った歌詞に心を打たれ、フロアには1曲目から涙を浮かべてステージ上の彼らを見守るファンの姿も見られた。その後、バンドは「あの透明感と少年」「DANCING BABE」を連投。フロアからは多数の拳が上がり、ライブ序盤から大盛り上がりとなった。

松下省伍(G)

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出口博之(B)

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MCに入ると桃野は「ツアーってだいたいCDとかを用意してるものなんだけど、今回は何もありません。しかも何もないうえに活動休止って言う、ある意味残酷なことを伝えなきゃいけないわけで。なんて言うか、今日は来てくれてありがとう」と、ファンを歓迎する。彼らは2007年にmonobrightとしてインディーズ盤「monobright zero」をリリースした頃を回想しつつ、ライブを再開させるとこのインディーズ盤の1曲目に収録されていた「紅色 ver.2」を演奏。さらに彼らは「monobright one」の「20th Century Lover's Orchestra」、「monobright two」の「踊る脳」とこれまで発表してきたアルバムの収録曲を1曲ずつ披露していく。「ポーツス」「WONDER WORLD」「ハートビート」「youth」と続けた彼らは、このコーナーの最後に最新アルバム「Bright Ground Music」の収録曲「こころ」をプレイ。休みなく8曲を届け、11年にわたるバンドの歩みをオーディエンスと共に振り返った。

モノブライトTOUR2017「monobright × MONOBRIGHT × モノブライト 2007-2017」最終公演の様子。

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ライブ中盤のMCでは桃野が初めてワンマンライブを開催した会場が、この日のツアーファイナルの会場と同じであることを明かし、Sound Lab moleのことを“生まれた場所”と表現。さらに彼は初ワンマンで配布したポストカードを手に、monobright時代の話やMONOBRIGHTとして5人でステージに立ったときのエピソードなどを披露し、札幌での思い出を語った。その後はモノブライトが発表してきた曲の中から「愛」をテーマにした楽曲として「孤独の太陽」「愛飢えを」「雨にうたえば」「ビューティフルモーニング (Wake Up!)」を演奏。ファンはステージ上のメンバーをじっと見つめ、彼らの演奏に聴き入っていた。

桃野陽介(G, Vo)

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モノブライトTOUR2017「monobright × MONOBRIGHT × モノブライト 2007-2017」最終公演の様子。

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彼らのデビューシングル「未完成ライオット」からは「WARP」「英雄ノヴァ」など歴代のシングル曲を連発する流れに。桃野だけでなく松下や出口博之(B)もステージから身を乗り出してオーディエンスを煽り、フロアのテンションを引き上げていった。ライブでの定番曲「ムーンウォーク」の大サビでフロアから盛大なコールが上がると、桃野が突然「こんなんじゃできない。こんなんじゃできません!」と叫び始める。演奏を中断させ、最前列の柵に足をかけて身を乗り出した彼は「モノブライトのライブを全然わかってない」とご立腹。さらに「ひと悶着を経てから盛大なコールを生み出そうと思ったのに、最初からできすぎ。札幌史上、一番ノリよすぎ」と激昂しながらもファンを褒めた。盛り上がらなかったパターンを練習するなど紆余曲折を経て、今日一番のコールを響かせると桃野は満足気な表情を浮かべて「ありがとう!」と感謝の言葉をファンに贈った。本編最後のナンバー「空中YOU WAY」ではファンをステージ上に招き、1対1のコール&レスポンスを強要するなどフロアを巻き込みながらライブを盛り上げるモノブライト。最後は会場が一体となったコール&レスポンスを繰り広げ、大盛り上がりの中、ライブ本編の幕を閉じた。

桃野陽介(G, Vo)

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モノブライトTOUR2017「monobright × MONOBRIGHT × モノブライト 2007-2017」最終公演の様子。

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アンコールではメンバー1人ひとりが改めて活動休止について自身の思いを語った。出口は活動休止を「モノブライトの第1部完」と言い表し、「終われば次は始まるしかない。モノブライトの第2部みたいな形になるのかはわかりませんが、それぞれが新しい音楽を始めていくのでまた僕らを見つけてください」と話した。松下は「普通の人生を歩んだら味わえないような感動をたくさんもらえた」と語り、バンド活動を通じてファンと出会えたことを感謝し、「幸せ者だなって思っています。バンドやってよかったなって思える11年でした。ありがとうございました」と頭を下げた。桃野は「人に恵まれたというのをすごく感じます。すごくいい出会いが多くて、今日来てくれた皆さんはもちろん、スタッフの方、ライブハウスの方、いろんな方の力を借りて歌を歌うことができたのは本当にありがたいことでした」と語る。また桃野が自分を指差しながら「何はともあれ、こんな思い付きでいろいろやるような人間について来たでーさん(出口)とまっつん(松下)にありがとうを言いたいです。ありがとうございます」とメンバーに感謝の思いを伝えると、出口は「毎回大変だったわ」と笑って返した。「出し惜しみなしでいきます」と言った桃野の言葉通り、アンコールでは「冬、今日、タワー」「頭の中のSOS」「アナタMAGIC」の3曲を披露し、最後まで熱のこもった演奏を届けたモノブライト。最後に桃野はメンバーと共に「また会いましょう!」と声をかけ、ステージをあとにした。

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モノブライトTOUR2017「monobright × MONOBRIGHT × モノブライト 2007-2017」 2017年12月20日 Sound Lab mole セットリスト

01. 旅立ちと少年2
02. あの透明感と少年
03. DANCING BABE
04. 紅色 ver.2
05. 20th Century Lover's Orchestra
06. 踊る脳
07. ポーツス
08. WONDER WORLD
09. ハートビート
10. youth
11. こころ
12. 孤独の太陽
13. 愛飢えを
14. 雨にうたえば
15. ビューティフルモーニング (Wake Up!)
16. 未完成ライオット
17. WARP
18. 英雄ノヴァ
19. ムーンウォーク
20. JOYJOYエクスペリエンス
21. 空中YOU WAY
<アンコール>
22. 冬、今日、タワー
23. 頭の中のSOS
24. アナタMAGIC

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読者の反応

えびてつ @ebitetsu

あの雪の積もった札幌から6年経ったよ。よぅ年末のド平日に北海道行けたよな…
https://t.co/3aSLaTSwEE

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